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キャンピングカーの快適化・その7

コルドバンクスの快適化

ポリタンクの簡単連結





20リットルのポリタンクを100円サイフォンで連結して、40リットルにした。
左右のタンクはサイフォンで繋いである。左タンクに水中ポンプが沈めてあり、ここからシンクの蛇口に水が送られている。
左タンクの水位が下がれば、サイフォンを通じて、自動的に右から水が流れ、左右のタンクの水位はいつも同じになる。
この方法を使えば3連結タンクも可能。

水の補充は、手前側のフタを開け、給水ノズルをつけた5リットルのポリタンクで行っている。
このタンクは、大型の専用タンクよりもコストが安いし、中に手を入れて洗えるので清潔だ。


☆作り方☆
タンク付属の給水ノズルを三つにカットして、左右の2部品を使う。

右の部品(ノズル先端部)はテーパーになっているので、サイフォンをぎりぎり通せる位置で切断する。これを左タンクの大型キャップに21ミリの穴を開けて、下から無理やり押し込む。こうすれば、カーブ走行しても水漏れしない。
カットした左の部品(ネジ部)は右タンクにねじ込み、サイフォンを立てる。これも水漏れ防止のため。

サイフォンをペコペコやって、パイプ内を水で満たしてやれば、タンクの連結が完了。このまま放置しても、水の繋がりが切れることはない。

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実際の長旅で使ってみると、問題がひとつ出た。
走行すると、左のタンクの水位が高くなるという現象が起こった。水位差は最大でも4センチどまりなのだが、左右のタンクを満水状態にして走り出すと、左タンクから水が溢れ出す可能性がある。
満水にせずに4センチの余裕を持たせるか、または、サイフォンのキャップを緩めて、通水を切ってから走り出せば問題ない。
冷蔵庫の庫内灯修理


WAECOの冷蔵庫にはいつも泣かされる。
冷凍室の扉はすぐに壊れるし、庫内灯は買ったときから、点いたり点かなかったりする。

庫内灯というものは、扉を閉じたら消灯するのが当たり前である。
しかしWAECOの場合はアヤシイと思い、まさかと思いながらも、デジカメのセルフタイマーを使って、閉じた冷蔵庫内を撮影して確かめてみた。
なんと!点きっ放しであることが判明・・・信じられないような話である。


庫内灯はLEDではなく、電気喰いの白熱灯である。
庫内灯ユニットも、スイッチ棒も、きちんと所定の位置に取り付いているのに、なぜこうなるのだろう。

矢印で示したスイッチ棒が扉裏に当たって消灯する仕組みになっている。
その寸法関係を調べて、扉裏に6ミリ合板の木っ端を貼り付けて、正常に作動するようにした。
ワイパーの保護具
ワイパーの下に挟んだ赤い物体は、カセットボンベのキャップ。
これを挟むと、ワイパーブレードが僅かに浮くので、駐車中のブレード保護になる。

カムロードはワイパーを立てると、顔にぶつかるので危険だが、これなら安心だ。
キャンピングカー生活で幾つも出る、廃材の有効利用。
電動ステップの収納忘れ防止ブザー
中途半端な改善策で失敗を重ねたが、やっと解決した。

電動ステップには、ステップを出している間だけアースに通じているコードがある。①最初は、これを利用して収納忘れ警告灯を付けたが、点灯を見落として走り出すことがあって失敗。②警告灯をブザーに変えてみたら、停車したままカーナビを使おうとして、エンジンをかければ、警報が鳴ってしまうのが不満だった。
③最終的には、発進時、ギヤチェンジのためにブレーキを踏んだ時だけ警報が鳴るようにすることで、不満が完全解消した。

写真はエーモンの12V用ブザー。ブザーはパネルの裏側に入れてある。ブザーの電源は、ブレーキペダルの上部にあるブレーキランプコードからとった。
関連記事は→こちら
アイドリング発電で電子レンジ
(120810記)

走行充電リレーを切る手動スイッチをつけたが、うっかり切ったままにすると走行充電されないので、高輝度の警告ランプを取り付けてある。

参考データ
☆レンジの規格は、消費電力量が1150Wで、出力は700W。アイドリング時の、メインバッテリー(つまりオルタネータ)だけからの電流で、電子レンジを使うと105アンペア前後が流れた。

☆使い始めるとインバーター入力部の電圧がどんどん下がり続け、2分20秒経過すると、11.6ボルト前後になり安定する。この時点でメインバッテリーからの流出が止まったものと見られる。オルタネーターからは約100アンペアが流れていることになる。
☆このシステムに切り替えてから、半年ほどの車上生活で、毎日のようにオルタネータだけで電子レンジを使い続けているが、何の問題も無い。
☆その後、電流値の低いインバータ式電子レンジ(500W使用で80アンペア)が発売されたので、これを購入。今では余裕をもってアイドリングでレンジが使えるようになった。
☆サブを切り離して電子レンジを使うと、当たり前だが、サブの電圧が全く下がらないのが嬉しい。
アイドリング発電で電子レンジ
「アイドリング時に、オルタネーターが発電する電力だけで、電子レンジを使う」という初の試み。発電機なしで電子レンジが自由に使える、画期的な快適化である。
発電機なしで、好きなだけ電子レンジが使えるようになった。

「基本的な考え方」
①電子レンジを使うには100アンペアの電流が必要。
②カムロードジーゼルのオルタネーターは、定格で130アンペアだから、電子レンジの使用は定格内の使い方になる。
③100アンペア以上を数分間流し続けるには、太いケーブルが必要なので、メインバッテリーと1500ワットインバータを、22スケのケーブルで繋ぐ。なお、メインとオルタネータのケーブルはベース車のまま使用。
④オルタネーターとサブバッテリーを並列にして、インバータに繋げば、サブの電力をも消費するので、レンジ使用時にはサブを切り離せるようにする。

「配線方法」
⑤既設の「サブ→インバータ」配線を取り外し、「メイン→インバータ」を22スケで繋ぐ。ケーブルには合計で130アンペアのバイメタルヒューズを入れた。
⑥上記の太ケーブルの途中に、合計で160アンペアのリレーを入れた。リレーにはサブからのコード及びIGを繋ぐ。IG電流が入らなければ「サブ→インバータ」が繋がり、IG電流が入れば「メイン→インバータ」が繋がるようにする。
⑦バンテック車に標準で取り付けてある、走行充電のリレーを無効にする手動スイッチをつける。これはIG電流を遮断して、「メイン→サブ」が繋がらないようにするもの。

「動作」
⑧まずエンジンをかけない時は、⑥に書いたとおりで、「サブ→インバータ」が繋がっているから、従来どおりにサブで電子レンジが使える。
⑨次にエンジンをかけると、新設リレー部分にIG電流が入り、「サブ→インバータ」が切れて、「メイン→インバータ」が繋がるので、メイン側からの電流だけがインバータに流れる。
⑩しかし同時に、エンジン始動によって走行充電が始まっていて、「メイン→サブ」が繋がっている。だから、この回路を逆流して、サブからメインへ電流が流れ、それが太ケーブルを経由して、インバータに流れることになる。つまり、メイン(オルタネータ)とサブの両方を並列で使うという結果になる。
⑪ここで⑦の手動スイッチで走行充電を切れば、メイン(オルタネータ)だけの電流がインバータに流れ、結局オルタネータ単独で電子レンジを運転する状態になる。

なお、メインからのケーブルで電子レンジを使うと、最初はメインバッテリーからの電流も流れるものの、メインはすぐに電圧降下するため、レンジに流れる電流は、実質オルタネータだけからになるようだ。

「レンジ電源は3種を選べる」
・エンジンをかけなければ、電源はサブバッテリー。
・エンジンをかけて使えば、オルタネータとサブの並列使用。
・手動スイッチ⑦を切って、エンジンをかければ、電源はオルタネータだけ

☆100アンペアを超える大電流の配線いじりは難工事なうえ、危険なので、安易にはお奨め出来ない。
画像なし アイドリングでサブを充電

以前は発電機を積んで走り、サブバッテリーの充電をしていたが、今はアイドリング充電をしている。
長時間アイドリングをすると「バッテリーが上がる」という俗説があるが、それは間違いで、走行時と同じように充電出来る。

ただ、オルタネータからの電圧は14ボルト程度なので、満充電には至らない。だから、サブバッテリーを選ぶ際には、充電電圧の低いタイプが得策ということになる。

なお、アイドリングの時間当たり燃料消費量を調べてみたが、中型トラックの場合でも、ホンダ発電機9iタイプと大差が無いようだ。
開閉するテレビ



テレビの裏側は、貴重な収納スペースになっている。
そのスペースを使いやすくするために、テレビを扉のように開閉式にした。

テーブルに脚を取り付ける金具(丸型金具に鉄棒が突き立っているもの)があったので、これを逆さに使って鉄棒を垂直に立て、穴を開けた柱に差し込んだ。
柱は回転するので、これにテレビを固定した。

薄型の軽量テレビなので、片持ちでも大丈夫そうだが、念のため、反対側に支えを付ける予定である。
前づけカーゴキャリア
収納状態


引き出した状態


2段目を引き出した状態


車体下の様子
金具を黒く塗っている

魚を入れるクーラーボックス専用として作ったものである。

工夫を加えれば、サイクルキャリアなどにも応用できる。
リヤと違って、フロントは汚れないから、自転車を積むには最適だし、バックカメラの視界を邪魔しないのも長所だ。
キャブコンはリヤヘビーになりがちなので、前に積むのは重量バランス上も良い。

使ったのはL字アングルと、写真の金具。
 
金具を車体下に取り付けて、アングルを差し込むと、出し入れが可能。

車体下にある黒い鉄板に6ミリの穴を開けて、2本のボルトで金具を取り付けた。
この穴あけには時間がかかるが、休み休み気長に作業した。
 
脱落防止や引き出し時のストッパーには、鉄製カラビナを使ったので、工具無しで取り外したり、引き出したり出来る。

荷物を載せるとナンバープレートが隠れるので、手作りプレートをゴム磁石シートに貼って、フロントに貼り付けるようにした。
冷凍室扉の修理➀




これは快適化というより、修理みたいな話だが・・・

WAECOの冷凍室の扉がまた壊れた。
強すぎるコイルバネが、扉枠のダボ穴を破壊してしまう現象で、これが2回目になる。この冷蔵庫は扉を90度以上まで開くと、かなりの確率で壊れるから、用心して使っていたのだが・・・

新しい部品を取り寄せたら、樹脂製のダボ穴を補強する鉄板が、新たに付属してきた。バネが強すぎてダボが抜けることもあるのだから、裏側に取り付ける補強では、あまり役に立たないだろう。

そこで、邪道だが、コイルバネを取り外して、ガス火で炙り、ほどほどに焼きなまししてやった。
少々機能が落ちても、故障するよりはマシである。
組み立ててみると、ダボ穴部分にかかる力が、かなり弱く優しくなっている。これなら、もう、抜けや破断は発生しないだろう。

扉を開閉してみると、今度は自力で閉じるだけの力がない。
開けば開いたまま、閉じれば閉じたままで、無重力みたいに、どこにでも止まるようになった。
カミさんは「今までは、開いた扉を片手で押さえていないと、冷凍室内をいじれなかったけど、今度は両手が使えるから便利になった」と喜んでいる。

☆この焼きなまし方法は、後日問題が出た。続きとして、下の記事を参照されたい。
冷凍室扉修理の続編


☆上記記事の続き☆

バネを弱くして、ヒンジ部分が壊れる心配はなくなったのだが、今度は、焼きなましたために、日ごとにバネがへたって、ピシャリと閉まらなくなってきた。閉めた手を離すと、少しだけ戻って、開いてしまうのである。
やはり焼きなましは邪道だった。

半開きのままで、うっかり冷蔵庫のドアを閉めれば、ドアを冷凍室扉に衝突させて、壊してしまいかねないので、ドアキャッチを付けることにした。

ネットで購入した金属製のキャッチャー。
キャッチ力がネジで加減できるようになっているのが好都合。
ドアユニットを取り外して、キャッチャーをブラインドリベットを取り付けて、嵌め戻した。

「バネの焼きなまし」+「キャッチャー取り付け」で、使い勝手が良くなった。」
冷凍庫扉修理の続編 ③

最終的に磁石式のキャッチャーに取替え
上記のキャッチャーには欠点があった。
バネの伸縮で相方を挟み止めるメカニカル方式なので、凍結によって動かなくなる現象が発生した。

密閉タイプの磁石式キャッチャーを採用。


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