軌道傭兵(オービット・コマンド) 1 −衛星基地撃破

スペースシャトル、宇宙ステーションで立て続けに『事故』が発生する。事故は仕組まれた物だった。
海洋探査という名目で打ち上げられた日本の衛星はその実、軍事衛星であり原子炉を積んでいたのだ。その原子炉が故障、暴走状態になっており早急に修理する必要がある。その修理ミッションを受けていたシャトルと宇宙ステーションを何者かが妨害したのだ……

という冒頭部ではじまる、谷 甲州の近未来宇宙アクションシリーズの一作目。

こんな冒頭であれば普通『SF』とするのだが、作者はあとがきでこの作品を「SFではない」といいきっているのでそれを尊重したい。
他の 谷 甲州 作品と同様に技術者の描写がすばらしい。
最後は肩透かしを食らったような気がしたが、現場の描写だけなのでこんなものかもしれない。


書名:軌道傭兵(オービット・コマンド) 1 −衛星基地撃破
著者:谷 甲州
イラスト:末弥 純(カバー)、陰山琢磨(本文)
発行所:中央公論社
初版発行:1990年6月25日
ISBN4-12-500149-9

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