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No.204 鳥海山
鳥海山(2236m)の登山は3度目になります。しかし、申し分のない天候であったにもかかわらず、途中でばててしまい、今回も頂上に立つことができませんでした。

日時 2019年(令和元年)10月10日(木)
天候 快晴
同行 なし

所要時間
滝ノ小屋(6.15) ←15分→ (6.30)家族旅行村への分岐(6.30) ←1時間15分→ (7.45)河原宿(7.50) ←2時間10分→ (10.00)標高1840mの引返し地点(10.30) ←1時間35分→ (12.05)河原宿(12.15) ←1時間15分→ (13.30)滝ノ小屋(13.30) ←25分→ (13.55)湯ノ台駐車場

参考:前回の山行(2013年)の所要時間
湯ノ台駐車場(6.10) ←25分→ (6.35)滝ノ小屋(6.40) ←20分→ (7.00)横堂分岐(7.35) ←25分→ (8.00)河原宿(8.10) ←1時間50分→ (10.00)あざみ坂入口(10.00) ←30分→ (10.30)引返し地点(10.40) ←1時間40分→ (12.20)昼食(12.40 ←20分→ (13.00)河原宿(13.05) ←55分→ (14.00)滝ノ小屋(14.05) ←15分→ (14.20)湯ノ台駐車場


山行概要
10月9日
河原宿から見た鳥海山
河原宿から見た鳥海山の山頂
前回は我が家からマイカーで出かけて鳥海高原家族旅行村のツリーハウスに泊りましたが、今回はJRとレンタカーで鳥海高原ラインの終点にある駐車場まで行き、ここに駐車して滝ノ小屋に泊まりました。
滝ノ小屋の宿泊客は自分ひとりで、2食付で予約しました。夕食後は小屋番と形どおりの雑談をして過ごし、話の切の良いところで雑談を止め、8時前に寝床へ入りました。旅館で用済みになった布団を使っているとのことで、羽毛入りの気持ちの良い布団で寝ることができました。客は自分だけなので、山小屋で気になる他人のいびきは聞こえません。床に入るとすぐ眠りにつきました。


10月10日
小屋の外へ出ると昨日曇天だった空に雲はまったく見えません。真っ青な青空が広がっており、風も殆どありません。絶好の登山日に思わず顔がほころびました。小屋で朝食を済ませ、小屋番に挨拶して歩きはじめました。ここを歩くのは3回目なので、道の状況は大体頭に入っています。小屋を出て川床の中の道を少し歩くと川床を抜けて登りが始まります。白糸の滝へ向かう道と別れて鳥海山ルートマップ左へ進むと道はフラットになり道標が立っているT字路にぶつかります。右へ行けば河原宿・山頂、左へ行けば家族旅行村・鳥海山荘と表示した導標が立っています。ここから八丁坂の登りが始まりました。潅木の林はすぐ抜けて見晴らしが良くなります。左を見ると日本海が広がっており、さらに頭を左にめぐらすと、東北の山並みが広がっています。早朝なのでもやがかかっておらず、透明感のある景色が広がっています。前回撮れなかった写真を心ゆくまで撮ることができました。
河原宿で一休みしましたが、天気が良く、休んでいるのが惜しいような気がして、休みもそこそこに歩き始めました。天気は安定しており、前回苦しめられた風も殆どありません。歩き始めは、やっと頂上に立てると半分うきうきしていました。ところが、歩き始めてしばらくすると足がどんどん重くなる感じで、目にみえて足の運びが遅くなります。いつもどおり、30分に一度休憩しても再び歩き始めると、すぐ次の休憩がしたくなります。河原宿から2時間ほど歩いたところで、休みを長く取りましたが登ろうとする気になりません。ネガティブなことしか頭に浮かばなくなり、下山することにしました。登るのをやめると決めたときは、これでつらさから解放されるというホッとした気持ちになりました。


下山後、鳥海山荘に泊まりました。鳥海山荘の客室から鳥海山がよく見えます。部屋から鳥海山を眺めていたら、簡単に下山してしまったことに対する後悔/自責の念が山のように膨れ上がりました。
過去2回(2011年2013年)の山行は、いずれも途中で引き返しましたが、この結果について自分でも納得していました。しかし、今回はすっきりしない山歩きで終わりました。

鳥海山山荘に泊まった翌日、酒田でJRに乗る時間までに少し余裕があったので鳥海山の周りをドライブしました。雲は昨日より少し多くなりましたが鳥海山が良く見えました。

滝ノ小屋 滝ノ小屋
この小屋に泊まるのは今回がはじめて
宿泊は遊佐町役場に申し込む
小屋番は遊佐町と契約しているようで、宿泊代が小屋番の報酬となるらしい
ちなみにこのときの料金は、素泊まり2,000円、夕食1,200円、朝食1,000円だった
滝ノ小屋の1階 滝ノ小屋の1階
写真右手に小屋の入り口がある
正面奥は台所兼管理人室
写真右端の机に料理を並べて食事をした
小屋の寝場所 寝場所
2階が寝場所で、小部屋が複数あった
今日は一人だったので、自分の好きな場所で、人に気兼ねをせずにザックの中身を広げることができた
滝の小屋から見た鳥海山 滝ノ小屋から見た鳥海山
T字路 T字路
前回あった導標が新しくなっていた
写真右方向が河原宿・山頂、左方向が家族旅行村・鳥海山荘、手前方向が滝ノ小屋
ここから八丁坂の本格的な登りが始まる
八丁坂 八丁坂
上の写真のT字路を過ぎるとすぐ視界が開ける
眺めは素晴らしい
しかし道は岩がごろごろしていて歩きにくい
東北地方の山々 八丁坂からの眺め
東北地方の山々が眺めらるが、山の名前はわからなかった
日本画の墨絵を見ているようだった
日本海 八丁坂からの眺め
庄内平野の先に日本海が広がっている
海岸沿いに風車がたくさん立っていた
雲が全くなく遠くまで見えるので、海のかなたに佐渡島が見えているような錯覚に陥った
八丁坂の登り 八丁坂の登り
この少し先で道は平坦になり鳥海山の山頂が見えるようになる

河原宿小屋 河原宿小屋
初めてここへきたのは2011年で、そのときは小屋を閉めてからまだ間もなく小屋はしっかりしていた
その時から10年近くなるが、小屋はずいぶん荒れていた
心字雪渓の入口 心字雪渓の入口
ここから岩がごろごろした中の道が始まる
登りはさほどきつくはない
岩に付けられた黄色のマーカーを辿って歩く
河原宿小屋が眺められるが、建物全体がひしゃげてひどく変形していた
心字雪渓の中間部 心字雪渓の中間部
心字雪渓へ入るとしばらく右岸を歩き、この写真の手前で右岸に渡る
残雪 残雪
心字雪渓の中には点々と残雪が残っていた
写真は心字雪渓で最後に見た残雪
近づくときれいな水が流れていてすくって飲む誘惑に誘われる
心字雪渓の上流部 心字雪渓の上流部
この少し先であざみ坂の導標が見えるようになる
元気であればこの導標が格好の目標になるが、この日はバテていて、のろのろ歩くのが精一杯だった
引き返し地点 標高1840mの引き返し地点から見た山頂方向
この写真ではわからないがここからはアザミ坂の高い柱(導標)が良く見えた
ここで30分ほど過ごし、結局は登るのをあきらめた
駐車場 駐車場
駐車場についてみたら、車が多数駐車していた
10月にもかかわらず山中の登山者も予想以上にに多かった
遊佐駅近くの鳥海山 遊佐駅の近くで撮った鳥海山
帰宅する際写した
今回登った湯の台コースは写真右手の方から頂上へ向かっている

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