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No.146 燧ヶ岳 |
| 前回の山行に引続き今回もテント持参で尾瀬を歩きました。前回は途中でバテてしまって登れなかった燧ヶ岳（２３５６ｍ）を今回は登ることができました。９月に入り尾瀬の花の季節はそろそろ終りで、目新しい花を見かけることはありませんでした。 日時 ２０1１年（平成２３年）９月７日（水）～９月９日（金） 天候 ９月７日（水） 晴 ９月８日（木） 晴 ９月９日（金） 晴 同行 なし 所要時間 ９月７日 沼山峠休憩所(10.00) ←1時間15分→ (11.15)尾瀬沼ヒュッテ ９月８日 尾瀬沼キャンプ場(6.10) ←25分→ (6.35)燧ヶ岳分岐(6.35) ←3時間5分→ (9.40)ミノブチ岳(9.50) ←10分→ (10.00)ナデッ窪登山道分岐(10.05) ←25分→ (10.30)俎嵓(10.45) ←25分→ (11.10)柴安嵓(11.30) ←30分→ (12.00)俎嵓(12.10) ←2時間45分→ (14.55)燧ヶ岳分岐(14.55) ←25分→ (15.20)尾瀬沼キャンプ場 ９月９日 尾瀬沼キャンプ場(7.25) ←1時間35分→ (9.00)沼山峠休憩所 山行概要 ９月７日 沼山峠休憩所～尾瀬沼キャンプ場
沼山峠休憩所でバスを降り、ここから歩き始めます。樹林の中の道で見晴しはありません。沼山峠まで少し登りますが、沼山峠には標識が立っていないので、気がつかないうちに通り過ぎてしまい、やがて大江湿原の入口に着きました。大江湿原は尾瀬ヶ原よりはずっと小さな湿原ですが、それでもパッと目の前が開け、開放感のある風景が目の前に広がるので、なんとも言えない楽しい気分にさせられます。好天の中、そよ風に吹かれて尾瀬沼までのんびり歩きました。 尾瀬沼ヒュッテでキャンプ場の受付を済ませ、テントを張った後は、近くをのんびり歩いて時間を過ごしました。この日キャンプ場には私を含め３張のテントが張られました。 ９月８日 尾瀬沼キャンプ場～燧ヶ岳往復
やがて道が平坦になりホット一息つけます。周りの木々も落葉潅木が多くなり頭上が開けてきました。やがて俎嵓と思われるピークが樹間を通して見えるようになり、さらに歩くと尾瀬沼が左手に現れ、正面には右手の方から伸びてきている稜線が眺められるようになりました。しかし稜線はまだだいぶ高いところにあります。フラットだった道がまた登りに変わります。体の方も少々へばってきてツイツイ止まって休みたくなります。そのうちに前方から何人かの人の声が聞こえるようになり、目の前に木製の階段が現れました。上を見ると作業衣を着た人達が見えます。この階段を登りきったところで、パッと視界が開けました。ミノブチ岳です。ミノブチ岳には今歩いた木製の階段を設置している作業者が６～７人いて大声でしゃべっており、ヘリで運んだと思われる機材があちこちに置かれています。まさかこんなところでこんな大掛かりな作業が行われているとは思っていなかったので、少々驚きました。  ミノブチ岳はピークというより、稜線の突端と言った方が適切です。稜線の先を辿ると俎嵓があり、俎嵓を登っている登山者が見えます。反対側は切れ落ちており、眼下に尾瀬沼が眺められます。気持ちよい風も吹いており、ここで一息入れました。ここから僅かな距離ですが稜線上の平坦な道が続きます。ミノブチ岳の少し先で木立の中に入ったところでナデッ窪登山道分岐が現れました。ナデッ窪登山道側には、「下り時、特に注意が必要」、と表示した標識が道の真中に立てられています。地図で見るとナデッ窪登山道はこの先かなりの急斜面が続きます。下山には使わないほうが良いとのことなのでしょう。ナデッ窪登山道分岐の先で木立の中の道が終り、俎嵓の最後の登りが始まります。かなり疲れていましたので、上を見ずに下を見て黙々と歩きました。先ほど通過したミノブチ岳がどんどん下の方になってゆき、やがて岩だらけの俎嵓の頂上に着きました。頂上は大きな岩が積み重なっており、さほど広くはありません。これという所は既に先客に占められています。取敢えず写真を何枚か写し、頂上から少し下がったところで一休みしました。 今日は、ここが頂上ではありません。ここより１０ｍほど標高が高い柴安嵓がまだ残っています。俎嵓から柴安嵓までは、気の遠くなるようなアップダウンや距離はありませんが、疲れた体には気安く行ける感じでもありません。しかし、いつまでも躊躇するわけには行きませんので、休み時間の切りがよくなったところで、隣に見える柴安嵓へ向かいました。俎嵓を下って鞍部の木道を渡り、今度は柴安嵓のピークを登ります。きつい登りを登って大きな岩を幾つか乗り換えると柴安嵓の頂上でした。 柴安嵓も頂上は大きな岩が積み重なっていますが、そのすぐ下に大きな広場あるので、俎嵓のような狭さは感じません。この広場からは眼下に広がる尾瀬ヶ原が一望できます。私も広場の一角に腰を下ろし、この景色を眺めながら休みを取りました。、朝出かける時は、ここで昼食を取る積りだったのですが、例によって食欲がありません。水は飲みたいのですが、このところずっと持参しているスポーツドリンクは甘すっぱい味や飲んだ後の口のねばねば感が嫌で飲む気になれません。万が一と思ってペットボトルに少し持参した真水でのどを潤しました。 柴安嵓で２０分ほど休み、帰途に着きました。当初は御池に下り、バスを利用して沼山峠経由で尾瀬沼キャンプ場へ戻る積りだったのですが、あまり時間の余裕がなさそうなので、登った時と同じ道を引き返しました。下山の途中で、吐き気が強くなり、これを鎮めるためいつもの下りより休む回数が多くなりました。少々時間がかかりましたが、幸い途中でへたばることもなく尾瀬沼キャンプ場に戻りました。尾瀬沼ヒュッテで入浴時間を確認したところ、午後５時とのことだったので、テントに戻って着替えをして一休みし、風呂に入りました。シャンプーや石鹸は使えませんが、汗まみれのべとべと感が一掃され、さっぱりした気分になります。風呂からあがってヒュッテの売店でノンアルコールビールを買い、テントに戻って持参したウィンナを酒の肴にして、冷えたノンアルコールビールを楽しみました。相変わらず食欲はありませんので、これが今日の夕食代わりになりました。 ９月９日 当初の予定では、裏燧林道を歩く積りだったのですが、昨日の食欲不振が続いているので、裏燧林道は又の楽しみにして、下山することにしました。夜露に濡れたテントをたたみ、大江湿原をのんびり歩き、沼山休憩所まで一汗かいて、御池に戻りました。帰り道に桧枝岐の駒の湯で一風呂浴びましたが、午前中のためか、私以外に客は居らず、貸切の露天風呂で久しぶりに長湯をして楽しみました。 山の花にゴゼンタチバナ（実）、エゾリンドウ、オゼトリカブトを追加。 |
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御池駐車場 尾瀬戸倉の第一駐車場と負けず劣らずの大きな駐車場 駐車料は千円／回 因みに尾瀬戸倉の第一駐車場は千円／日 尾瀬へ入るにはここからシャトルバスに乗るが、この日は３０分毎に運行していた |
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 沼山峠休憩所シャトルバスの終点で、御池駐車場から１５～２０分ほどで着く 売店が１軒営業していた 尾瀬へは、売店の向かいにある石段を登るが、ここには尾瀬方向を示す表示は無い |
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上の写真の石段を登るとすぐ木道が現れ、以後はずっとこのような木道の上を歩く 沼山峠休憩所から尾瀬へ向かうと沼山峠まで登りが続き、その後は大江湿原まで下る 沼山峠休憩所～沼山峠間の標高差は約８０ｍ、沼山峠～大江湿原間の標高差は約１００ｍ |
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大江湿原の小淵沢田代分岐 沼山峠を下って大江湿原に入り、尾瀬沼の方へ少し歩くと写真の小淵沢田代への分岐が現れる 休憩用のベンチがある そよ風に吹かれて休憩を取るには打ってつけの場所にある ５年前に歩いた裏燧林道を思い出した |
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燧ヶ岳 大江湿原の終りに近く、尾瀬沼に近づくと右手に燧ヶ岳が現れる |
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尾瀬ヶ原分岐 大江湿原を沼山峠の方から歩いてくると一度隠れた尾瀬沼が再び見えるようになり、やがて燧ヶ岳、尾瀬ヶ原方向へ向かう分岐が現れる ここから尾瀬沼ビジターセンターまで２００ｍの表示がある |
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尾瀬沼ビジターセンター 係員が常駐しており、尾瀬に関する情報が得られる ビジターセンターの向かい側に長蔵小屋、ビジターセンターの奥に尾瀬沼ヒュッテが建っている ここには翌日の天候が表示された掲示板があり、これはあり難い |
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尾瀬沼ヒュッテ 尾瀬沼キャンプ場の予約、受付けはここが行っている キャンプ場利用者はここの風呂を利用できる（５００円／回） ヒュッテの前面には広大なウッドデッキが張ってある 尾瀬沼キャンプ場はこの尾瀬沼ヒュッテの裏側、小淵沢田代へ向かう道沿いにある |
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尾瀬沼キャンプ場 真中の木道が小淵沢田代へ向かう道この木道の両側にテント設置用のウッドデッキが設置されている ウッドデッキは３０弱あった 右の写真はマイテント |
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燧ヶ岳分岐 立っている導標には、長英新道経由燧ヶ岳（俎嵓）4.5ｋｍの表示がある  ここからミノブチ岳まで眺望が殆ど得られない樹林の中の道が続く |
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燧ヶ岳の登り 上の写真の分岐を入るとしばらく緩い登りが続く ただし、道はぬかっている |
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標高２１００ｍ付近 この辺りまで来ると一時道はフラットになり、やがて左に尾瀬沼が眺められる また、頭上が開け、落葉樹林が多くなり、森林限界が近いことを教えてくれる |
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ミノブチ岳の木製の階段 この階段を登りきるとミノブチ岳に出る木製の階段は３つ連続しており、６～７人の作業者が設置工事をしていた この工事のため、朝からヘリが飛んでいた |
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ミノブチ岳から見た俎嵓 ミノブチ岳まで来るとパッと視界が開ける ここからは、稜線上の見晴らしの良い道が俎嵓の頂上まで続く ここから俎嵓の頂上まで標高差は１００ｍほど |
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ミノブチ岳から見た尾瀬沼 |
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ナデッ窪登山道分岐 写真向こう側が俎嵓方向、手前側がナデッ窪登山道方向、右方向が長英新道の登り口方向ナデッ窪登山道には右の写真の表示板が立てられていた |
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俎嵓（標高２３４６ｍ） 頂上は大きな岩が積み重なっており、あまり広くない 俎嵓からの眺望は抜群 但し周りの山々の名前を殆ど言い当てることはできなかった |
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俎嵓か見たミノブチ岳と尾瀬沼の沼尻付近 尾瀬沼に突き出しているピークがミノブチ岳でその左に工事用のヘリが飛んでいる 沼尻平が箱庭のように見える |
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俎嵓から見た富士山 雲の上に頭を出していた 俎嵓からはっきり山名を言い当てられたのは、この富士山と尾瀬ヶ原の向うに聳えている至仏山ぐらい |
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俎嵓から見た柴安嵓（標高２３５６ｍ） 俎嵓から柴安嵓までは５０ｍほどの登下降があるここを往復したが、行きはよいよい、帰りは怖いで、柴安嵓から俎嵓への帰りは一息で戻ってこれなかった 右の写真は柴安嵓側から見た俎嵓 |
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柴安嵓（標高２３５６ｍ） 俎嵓より頂上は広い ここも見晴しは抜群で尾瀬ヶ原が一望できる 昼食時で多数の登山者が三々五々、昼食を取ったり、休んだりしていた |
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