My mountaineering record
トップ 山あるき 山の花 山の用具 雑記帳

No.135 赤石岳・聖岳(1/4)
椹島をベースにして久しぶりに南アルプス南部の山を登りました。今回登った山は赤石岳(3120m)と聖岳(3013m)です。山へ入ってから食欲不振が続き、自分にとっては結構ハードな山行でした。予想以上に多くの登山者が入っており、また高山植物の花の多さにも驚きました。

日時 2010年(平成22年)8月17日(火)〜8月21日(土)     赤石岳・聖岳(2/4)
天候 8月18日(水) 晴のち曇     赤石岳・聖岳(3/4)
同行 なし     赤石岳・聖岳(4/4)

8月18日 所要時間
椹島(5.40) ←2時間50分→ (8.30)林道跡(8.35) ←45分→ (9.20)赤石小屋まで120分の導標(9.20) ←50分→ (10.10)昼食(10.35) ←2時間55分→ (13.30)赤石小屋(泊)

8月17日

赤石小屋付近の登山道
赤石小屋付近の登山道
椹島から続いたキツイ登りも、標高2325mのピークを過ぎると一息つけるようになる
自宅を午前9時45分に出発し、東海フォレスト指定の畑薙第一ダム 発電所入口駐車場に午後2時15分に、着きました。車を止め、登山靴に履き替えて、ザックを持って駐車場の入口で東海フォレストの送迎バスの運転手に3000円を払い、2時30分発の送迎バスに乗り込みました。ここから、今日の宿泊場所の椹島ロッジまでは、1時間ほどです。椹島に着いて宿泊の受付をすませ、部屋に荷物を置いて一息つきました。椹島ロッジは2千円プラスでテレビ付きの個室が使えるので、個室を頼みました。私が乗ったバスの乗客は私を含め5人でしたが、夕食時に宿泊客を数えてみたらざっと20名ほどでした。

8月18日 山行概要
朝食は午前5時です。朝食後、給湯器からお湯を魔法瓶に詰め、ロッジを後にしました。歩き始めて5分もすると林道に出ます。ここで右へ向かえば千枚小屋、左へ向かえば赤石小屋ですが、私の前後を歩いていた人達は皆千枚小屋へ向かい、私と同じ方向に向かう人はいません。林道を100mほど畑薙ダムの方へ進むと赤石小屋へ向かう登山道の入口が現れます。長い鉄製の梯子が掛けられています。5年前にここを下ってきたときのことを思い出しました。ここからきつく長い登りが始まります。一息入れて目の前の梯子を上りました。しばらくヒノキの植林帯の中の急登が続きます。登山道を歩き始めて10分経つか経たない内に下山してくる登山者とすれ違いました。最初は女性のソロ、その後が男性2人組のパーティーです。いずれも椹島6時30分発の送迎バスに合わせて下山してきたようです。この後しばらく間が空きましたが、バラバラと下ってくる人達とすれ違いました。途中まで人数を数えていましたが、20名を越えたところで止めました。
 
ルートマップ千枚小屋へ登る道もそうですが、この赤石小屋へ向かう道も途中殆どこれという目標がありません。見晴らしの無いきつい登りをただ歩くだけです。と、思って歩いていると歩き始めて1時間ほどのところで、「椹島 1/5 赤石小屋」、と表示した標識が目に入りました。これは5年前にはありませんでしたのでそれ以降にできたようです。とりあえずこれを目標に歩くことにしました。やがて前述の2/5の標識が現れ、これを過ぎたところで旧林道跡にでました。ここの標高が1900m弱ですから、椹島から800mほど登ったことになり、椹島〜赤石小屋間の標高差1400mの半分ほどを登ったことになります。キツイのぼりは、このあと標高2000m付近まで続き、登りがゆるくなったと感じた ところで「椹島 3/5 赤石小屋」の標識が現れました。その脇には以前からあった、椹島まで90分、赤石小屋まで120分と表示した導標が立っています。緩やかになった登りを更にしばらく歩いたところで昼食にしました。昨日出かける前に購入した菓子パンと魔法瓶の湯で溶いたコンソメスープが今日の昼食です。食欲はあまりありませんでしたが、それでも菓子パン一つを食べることができました。
昼食を終え、少し歩いたところで「椹島 4/5 赤石小屋」の標識が現れました。これまで登り一辺倒だった道に小さなアップダウンが現れ、更に進むと目の前の樹林が切れて富士見平と思われるピークが目に飛び込んできました。目の前の木には、「赤石小屋30分」、の標識が掛けられています。もう大した登りはありません。少し下って上り返し、フラットになった道を歩いていると左手に旧赤石小屋見え、その先が赤石小屋でした。小屋の前のベンチで荷物の整理をし、宿泊の受付をしました。この日の赤石小屋の宿泊者は、私が最初でした。私が宿泊の受付を済ました後、しばらく誰も来ませんでしたが1時間を過ぎた辺りから、宿泊客が到着し始め、最初は空いていた私の隣のスペースも最後は埋まりました。
夕食の午後5時まで、小屋の前のベンチで話しかけてきた宿泊客と雑談をしたり、自分の寝場所に戻ってラジオを聴いたりして、時間をつぶしました。赤石小屋の夕食は、味噌汁をどんぶりのようなお椀に入れて出してくれ、お代わり自由です。汗かきで、のどが渇く私には、大変ありがたい夕食でした。
以下赤石岳・聖岳(2/4)

花:
山の花」にバライチゴシナノナデシコダイコンソウミソガワソウタカネコウリンカを追加しました。

駐車場入口 駐車場入口
県道60号線を登ってくるとここに着く
写真左方向が井川、右方向が畑薙第一ダム、手前側が駐車場
写真左の建屋は井川観光協会の現地案内所で、入下山届の受付けも行っている
写真中央のバスは東海フォレストの送迎バスで、ここが乗降場になっている
畑薙第1ダム入口駐車場 畑薙第一ダム 発電所入口駐車場
東海フォレスト指定の駐車場で、東海フォレストの送迎バスはここから出る
東海フォレストのホームページには約70〜80台が駐車できるとあるが、目の子で数えてみたら優に100台は駐車できそう
入口には仮設のトイレも設置されていた

椹島テントサイト 椹島テント場
芝生の広い広場
テント泊でも椹島の東海フォレストの設備(水、風呂、ロッカー等)が使用できる
ここならテント泊も悪くないと思った
椹島ロッジ 椹島ロッジの個室
5年前の山行記でも記載したが、山小屋と言うよりは民宿の部屋
テレビが備え付けられているが映るのは衛星放送と大鹿村のお天気チャンネルだけ
林道の導標 千枚岳、赤石岳導標椹島ロッジの導標に従って歩いてくるとここに出る
写真左方向が赤石岳、聖岳、右方向が千枚岳、二軒小屋
赤石岳登山道入口 赤石岳登山口
上の写真から100mほどのところにある
この鉄製の梯子を登る
入口付近の登山道 登山道
最初は植林帯の中の急な道が続く
椹島〜赤石小屋間の登山道は椹島に近くなるほど急坂になる
椹島、赤石小屋1/5標識 赤石小屋までの行程標識(1/5)
表示板5年前にここを下ったが、その時この標識はなかった
最初の標識には「椹島 1/5 赤石小屋」と表示してあった
このあと4/5まで、何れもちょっとした休憩ができる場所にこの標識が立木に取り付けられていた
2/5標識 赤石小屋までの行程標識(2/5)
この後まもなく下の写真の林道跡に着いた
旧林道跡 林道跡
5年前にここを下った時は、2〜3回林道跡を横切ったような記憶があるが、今回、林道跡はここしか確認できなかった
3/5標識 導標と赤石小屋までの行程標識(3/5)
導標には椹島ロッジ90分、赤石小屋120分と表示されている
古いガイドブックでは、ここが椹島ロッジと赤石小屋の中間点とあったが工程標識では6割登ったことになる
体感的には工程標識の3/5の方がぴったりする
見晴らし(千枚岳) 千枚小屋ルート
上の写真の導標を過ぎたところで進行方向の右手が開け、千枚小屋へ登る尾根が見えた
4/5標識 赤石小屋までの行程標識(4/5)
赤石小屋まで8割方登ったことになる
ここに示している工程は距離ではなく登った高さのようである
ここから赤石小屋まで結構な距離を歩いた
赤石小屋30分標識 赤石小屋まで30分
木に上の表示が取り付けられている
ここから富士見平と2564mのピークが見える
旧赤石小屋 旧赤石小屋
営業期間中は自炊客用として使用している
この日は何人か泊ったようだった
赤石小屋 赤石小屋
この日の宿泊客は20名強
大半が下山客で上へ登るのは私を含め2名
写真のピークは富士見平
小屋の正面(写真左側)に聖岳と兎岳が聳えている
飲み水は小屋の入口脇のタンクに入っており、無料で自由に使うことができる

このページの先頭へ  赤石岳・聖岳(2/4)へ
AC