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No.107 那須連峰
三斗小屋温泉と甲子温泉に泊まり、茶臼岳から甲子山まで、那須連峰を縦走しました。天気に恵まれ、途中までは楽しい山行でしたが、後半道が分からなくなり少々肝を冷しました。

日時 2008年(平成20年)9月10日(日)〜11日(月)
天候 9月10日 晴
    9月11日 晴後曇
同行 なし

9月10日 所要時間
ロープウェイ山頂駅(9.35) ←50分→ (10.25)茶臼岳(10.35) ←25分→ (11.00)峰の茶屋で昼食(11.30) ←1時間→ (12.30)朝日岳(12.40) ←30分→ (13.10)熊見曽根の突端(13.30) ←45分→ (14.15)隠居倉(14.15) ←40分→ (14.55)三斗小屋温泉大黒屋
9月11日 所要時間
三斗小屋温泉大黒屋(6.35) ←1時間20分→ (7.55)隠居倉(8.00) ←35分→ (8.35)熊見曽根(8.35) ←25分→ (9.00)清水平(9.05) ←50分→ (9.55)三本槍岳(10.00) ←40分→ (10.40)鏡ヶ沼分岐(10.45) ←20分→ (11.05)須立山で昼食(11.50) ←1時間20分→ (13.10)工事現場(13.40) ←5分→ (13.45)坊主沼避難小屋(13.50) ←1時間15分→ (15.05)甲子山(15.15) ←45分→ (16.00)猿ヶ鼻(16.00) ←50分→ (16.50)甲子温泉大黒屋

山行概要

9月10日 那須ロープウェイ山頂駅〜三斗小屋温泉
熊見曽根から見た茶臼岳
熊見曽根から見た茶臼岳
我家の最寄り駅の始発の電車に乗り、東北新幹線を利用して那須塩原まで行き、JR、バス、ケーブルカーと乗り継ぐと、9時30分に、ケーブルカーの山頂駅に着きます。私の乗ったケーブルカーには50人ほどの人が乗りましたが、登山者らしい人は意外に少なく10人程度でした。
はるか南の方に横一線の雲堤が見えますが、上空は真っ青の素晴らしい好天です。前回の山行の御座山では、途中であっけなくダウンしてしまい体力に不安があったので、ペースを意識的に落として歩き始めました。ケーブルカーの山頂駅を出るとすぐ牛ヶ首、南月山への分岐が現れ、これを過ぎると斜面が少しきつくなり、山頂近くで峰の茶屋から登ってくる道と合流します。ここから道は平坦に近くなり、その先が茶臼岳の頂上です。ケーブルカーを利用すると標高差は200m強ですから、さしたる登りではありません。茶臼岳の頂上は、大きな岩の集まりで、鳥居と小さな石の祠が祀られています。見晴らしは抜群で、この日は遠く富士山が眺められました
写真を写し、一息入れて峰の茶屋へ向かいました。茶臼岳の山頂を一周するようにぐるっと周り、峰の茶屋へ下ります。ガレ場が続きますが歩きにくい道ではありません。峰の茶屋は風の通り道で、強風が有名ですが、この日は殆ど風がありません。この程度の風なら、ガスバーナーをつけても、火が消える恐れはありません。そろそろ昼食の時間なので、そこここで昼食を食べています。私もこれに習って、今朝東京駅で買ったおにぎりを食べました。このおにぎりは、中山峠に行った際も、昼食用に購入しましたが、結構いける味がします。

那須連峰ルートマップここは、那須で最も人が多く集まるところのようで、下の駐車場から登ってくる人、茶臼岳や朝日岳を行き来する人で、賑わっています。おにぎりを食べ終わったところで朝日岳へ向かいました。峰の茶屋を出ると左手の剣が峰のすそを緩やかに巻いて、朝日岳の岩場の道になります。岩場には固定ロープが張られているところもありますが、特に危険を感じるような所はありません。岩場を抜けてガレ場を登ると朝日岳と熊見曽根の中間の鞍部に着きます。ここまで来ると朝日岳の頂上は目と鼻の先で、峰の茶屋と同じようにここでも大勢の人が休んでいました。疲れが出てきたこともあり、私もここで休憩を取りました。この鞍部から朝日岳頂上までは10分足らずです。朝日岳の頂上も見晴らしは良いはずですが、私が着いた時は生憎周りに雲が湧いていて、遠くは見えませんでした。
いつものように頂上の写真を写し、次の目標の熊見曽根に向かいました。先ほど休んだ鞍部を過ぎ、登りが始まります。 たいした登りではありませんが、疲れが出てきた体には、つらく感じます。ピークを一つ越えた先の小さなピークが熊見曽根です。三斗小屋温泉から登ってきた道がここで合流します。ここも見晴らしは良いのですが、清水平方向の頂もすぐそこなので、その頂まで行くことにしました。に着くと、休んでいた二人連れの登山者に「三本槍までですか」、と聞かれたので、「今日はここまでです」、と答え、少し長い休憩を取りました。目の前には特異な形に見える朝日岳が、振り返ると眼下に清水平が眺められ、その向こうに名前とは裏腹のなだらかな裾野を広げたいかにも女性的に見える三本槍岳眺められます。

周りの景色を楽しんで、今日の宿泊地の三斗小屋に向かいました。熊見曽根まで来るとこれから向かう隠居倉が目を惹くようになります。隠居倉の少し先まで、左に朝日岳と茶臼岳、右に三本槍岳を眺めながら下ります。朝日岳と茶臼岳の景観が刻々と形を変え、目を楽しませてくれます。隠居倉からはきつい下りがしばらく続き、明日の登りが思いやられます。きつい下りに脚が悲鳴をあげ出した頃、三斗小屋温泉の湯元が現れ、ここから道のくだりは緩やかになり、やがて三斗小屋温泉神社の鳥居を下ると、三斗小屋温泉に着きました。ここにある2軒の旅館のうちの大黒屋が今日の宿です。宿の大黒屋に着いて挨拶をするとすぐ部屋に案内してくれました。汗でぬれた衣類を部屋の縁側にかけて干し、浴衣に着替えて早速温泉に入りました。私一人の貸切で、湯の温度は熱からず温からず、まさに天国、そんな感じがしました。5時が夕食、9時が消灯ですが、食事後も2回も温泉に入り、8時過ぎに床に入りました。1日に3回も風呂に入るのは、初めての経験です。

9月11日 三斗小屋温泉〜甲子温泉
旭岳と須立山、鏡ヶ沼
旭岳と須立山大峠・三斗小屋温泉分岐付近で
写真中央の尖ったピークが旭岳、その右手前のピークが須立山、鏡ヶ沼はその左下
5時に目が覚めました。山小屋泊まりだと夜中に目を覚ますのですが、今回はグッスリ眠りました。温泉で気持ちがほぐれ、布団も気持ちが良かったためでしょう。起きるとすぐ外へ出て湯を沸かし魔法瓶に詰めました。朝食は6時半とのことでしたが、昨日早発ちしたいと言っておいたので、6時10分に食事が出ました。朝食はいつもあまり食が進まないのですが、今日は用意された料理を殆ど平らげることが出来ました。食事を済ませ、支払いをして宿を後にしました。泊まった大黒屋の上にある煙草屋の脇を抜けると三斗小屋温泉神社へ登る石段が始まり、ここが登山道入口になります。三斗小屋温泉神社にお参りをして、歩き始めました。
ここから三斗小屋温泉の湯元までは、比較的緩やかな道が続きます。湯元をすぎると樹林帯に入り、登りがきつくなります。森の中の道を1回抜け、笹原へ出て2回めの樹林帯の長い固定鎖を過ぎると樹林帯が終って視界が開け、右手に茶臼岳が眺められます。隠居倉まではあと僅かです。

隠居倉を過ぎ、熊見曽根の先の尾根の突端までは昨日歩いているので、気持ちにゆとりがもてます。昨日と同じように周りの景色を楽しみながら歩きました。熊見曽根を過ぎてその先の尾根から清水平まで下ると三本槍岳への緩い登りが始まります。北温泉・赤面山の分岐を過ぎ、道は少し下り、鞍部で右手が開けて今日これから向かう旭岳がはるか先に眺められるようになります。少し登りがきつくなり、これが終わって右方向に曲がるとその先が三本槍岳の頂上でした。
三本槍岳の頂上も見晴らしは抜群です。特に流石山、大倉山と続く山並みが見事です。また右から左下へ下る見晴らしの良さそうな登山道も目を惹きます。この登山道は大峠へ下っているのですが、私はこの登山道をこれから向かう甲子山へ続いている道と勘違いをして、ちょっとしたミスを犯しました。当初はこの三本槍岳の頂上で昼食を取る積りだったのですが、私が頂上着いた時、すでに5〜6人先客が居り、更に後から続く複数のパーティの声も聞こえるので、この頂上がもうすぐ混み出すのは目に見えています。そこで少し先に見える前述の見晴らしの良さそうな登山道で昼食をとることにして、頂上を後にしました。
三本槍岳を下るとすぐ大峠への分岐が現れました。大峠方向の少し先に導標が立っているのが見えます。これを見て、先ほど頂上から見えた見晴らしのよさそうな登山道が甲子山ではなく大峠へ向かう道だと気が付きました。甲子山へ向かう道は、笹薮の中を下っています。昼食場所を再度変更して先へ進みました。大峠への分岐を過ぎると登山道が一変します。道の両側から笹や潅木が迫ってきて、足元が見えなくなります。下り斜面なので前方は視界が開けますが、左右は笹や潅木が目の上まで育っていて見えません。大峠への分岐を過ぎて少し歩くと前方に鏡ヶ沼と須立山、それと旭岳が見えました。須立山は頂上の導標が見えるので見晴らしは良さそうです。これを見て、昼食は須立山で摂ることに決めました。崩落で半分道が無くなったガレ場を過ぎ、更に下ると鏡ヶ沼が眺められる分岐が現れました。下りはここまでで、ここから須立山への緩い登りが始まります。一方登山道沿いの笹薮はいっそう深くなり、時には胸までの高さの笹を分けることになり、ピンク色のテープを頼りに歩くことが多くなります。ピンク色のテープは割合頻繁に現れるので、歩くのには支障がなく、ほどなく須立山の頂上に着きました。

須立山の頂上からは、旭岳が随分大きく見えるようになりますが、まだ距離はあります。眼下にはこれから辿る甲子山への登山道が旭岳の山すその緑の中に消えています。9月に開通する国道289号線のつり橋も遠望できます。随分山深いところに来たなと思いました。ここまで来れば、今日の道程の約半分まで来たことになり、しかも後は下りが多く、さしたる登りはありません。ゆっくり昼食をとることにしました。今朝旅館で沸かした湯を温めなおしてカップラーメンを作り、更にホットレモンを飲んで、のんびり時を過ごしました。縦走では珍しく、ゆっくりした昼食になりました。
昼食が終り、今日の後半のスタートです。須立山の頂上から、急なガレ場を下ります。浮石だらけの急坂を固定ロープとトレッキングポールを頼りに下りますが、どこに足を置いてもガラガラ崩れそうで、正直なところ四つんばいになりたいと何度か思いました。下りきると稜線の上を歩くようになり、しばらくすると笠ヶ松と表示した導標が現れました。これを過ぎると、周りの薮は一段と深くなり、目先以外の視界がなくなります。自分の足元も笹に邪魔されて見えません。それだけではなく、頭上も潅木の枝が伸びていて、頭を下げないと歩けなくなりました。こんな中で、左足を道の凹凸の端に乗せ、外側に足首をひねると共に、転倒しました。左足首に激痛が走りましたが、しばらくすると痛みが収まり、歩くのにさほど支障はなくなりました。ヤレヤレです。
道が稜線を外れ左に山、右に谷の斜面をトラバースするようになると、更に笹の繁茂がすごくなり、とうとう地面を踏めなくなって、横になった笹の上を歩くようになりました。笹は腰から胸までの高さになり、笹がつかえて、前に移動するのを邪魔します。踏み跡が分からなくなり、ピンク色のテープと木の幹のマーキングだけが頼りになりました。テープとマークを見失わないように、またこれらが無くならないことを祈りながら緊張して歩きました。
笹の藪こぎが始まって10分か20分か、どのくらいの時間なのか良く分かりませんが、とうとうマークがなくなりました。右側に木が1本立っており、道はその先を真っ直ぐのようでもあり、木の所で右へ下っているようでもありますが、見渡したところ、前方や右の方に今まであったテープやマークがありません。真っ直ぐ進んでみましたが何もありません。周りは胸までの高さの笹に覆われています。一昨年の北横岳のことが頭に浮かび、不安に襲われます。 今度は右へ下ってみることにして、少し下ると、先のほうに笹を刈り払った道が目に入りました。やれやれです。
藪こぎはここで終り、笹が刈り払われた道に入ってGPSを見ると坊主沼の避難小屋は目と鼻の先です。喜び勇んで足を速めると、工事現場に出ました。建物のコンクリートの基礎が埋められており、パワーショベルが1台と周りにはヘリで運んだと見られる機材がもっこをつけたまま、複数放置されています。これを見て、私はてっきり坊主沼の避難小屋が取り壊され、その建替え工事だと思いました。ところが、一休みして歩き始めようとしましたが、この工事現場から先の道がありません。 工事現場の周りを回ってそれらしいところを何箇所か歩いてみるのですが、工事現場から10mも歩くと人の歩いた気配が無くなります。当然テープなどのマークもありません。結局この、工事現場は行き止まりで、周りに道がないことが分かりました。
この時点では、ここでなぜ行き止まりなのか理解できませんでした。さてどうするか、幾つか選択肢を考えましたが、ここが避難小屋だとすると、近くに坊主沼があるはずで、そこまで行けば道が見つかるかもしれないと考え、坊主沼を探すことにしました。ザックを置いてこれと思われる方向に笹薮を分けて少し進む(下る)と、坊主沼はすぐ見つかりました。更に少し進むと、なんと坊主沼のほとりに赤い屋根の避難小屋が見えます。ここで始めて、この工事現場は坊主沼避難小屋とは別の場所にあることが分かりました。先ほどの笹薮の藪こぎに続いて、今日2回目のやれやれです。 工事現場に引き返してザックを背負い、笹薮を下り、坊主沼の脇の登山道に出ました。帰宅して、工事現場の位置を確認したところ、現在の坊主沼避難小屋から東へ約60mほどの所にありました。それにしても、この工事現場には何か注意書きの一つぐらい立てるべきです。
坊主沼避難小屋からは、迷うことの無い道になります。小屋を過ぎると半分消えかかった新道と旧道を示す導標が現れ、しばらく歩くと急坂を下り水が流れている小さな沢を横切ります。数えたら4本ありました。先ほどの消えかかった導標にあった水場のようです。やがて、再び新道と旧道を示す導標が現れ、甲子山への登りが始まります。甲子山の登りは思ったより短く、登りが始まるとすぐ 視界が開け、振り返ると旭岳が間近に大きく聳えています。
甲子山で今日最後のまとまった休憩を取り、甲子温泉へ下りました。長い下りです。甲子峠への分岐はすぐ現れますがその先が長く、猿が鼻の標識を過ぎて九十九折を下り、工事中の国道289号線のすぐ上を通り、更に歩くと国道の標識が現れ、その先が甲子温泉の大黒屋でした。旅館について、缶ビールを1本頼んでこれを飲み干し、部屋に案内されるのもそこそこに汗でびしょぬれの服を脱いで温泉に入りましたが、昨日の三斗小屋温泉に続いてここでもまさに天国、そんな気持ちになりました。
翌日は、宿の送迎バスで新白河まで出て、11時18分発の新幹線に乗り、自宅には午後2時頃着きました。

今回歩いたルートは三本槍岳を境に登山道と人の多さが極端に変わります。三本槍岳までは道や導標もしっかりしていて人も多く、特に注意すべきようなことはありませんでした。ところが三本槍岳を過ぎると登山道は笹薮に隠れることが多くなり、特に須立山を過ぎてから坊主沼の避難小屋までは、踏み跡が分からず、テープや木の赤マークを頼りにして歩くことが多くなります。道がこのような状態ですから、歩く人も少なく、この日、三本槍岳を過ぎてからは、山中で誰にも会いませんでした。私が持っているガイドブックでは、須立山〜坊主沼避難小屋間もごく普通の登山道として紹介されていますが、これには少々疑問を感じます。甲子温泉の話しでは、毎年村(県?)が費用を払ってテープを付けているとのことでしたが、笠ヶ松坊主沼避難小屋間は廃道状態で、テープが無ければ歩く目標が分かりません。今回は、幸い天気に恵まれたので坊主沼避難小屋まで、辿り着くことができましたが、ガスなどで視界不良だと、道を熟知した人以外、道に迷うことは必至です。

三斗小屋温泉大黒屋
車の使えぬ山中にありますが、山小屋ではなく旅館です。部屋は個室で食事は朝夕、部屋まで運んでくれます。浴衣が用意されており、布団はしっかり乾いていてシーツも枕カバーも清潔です。支払いも山小屋のような先払いではなく後払いでした。風呂は内湯ですが川沿いにあり、開放感のある浴室です。この日は貸しきり状態で湯船に浸かって窓の外の月を眺めました。

甲子温泉大黒屋
甲子温泉の旅館はこの大黒屋1軒だけです。チェックインが予定より1時間ほど遅れましたが、暖かく迎えてくれました。フロントや仲居さんは気さくで押し付けがましいところがなく、気持ちよく一晩を過ごすことができました。風呂も申し分ありません。いずれ又、山歩き以外でも行ってみたいと思っています。

「山の花」に写真を収録した花:タマガワホトトギスシラタマノキホツツジ

9月10日 那須ロープウェイ山頂駅〜三斗小屋温泉大黒屋
那須ケーブル山頂駅付近 那須ロープウェイ山頂駅付近
一般の観光客の方がずっと多い
この日はここから茶臼岳を越えて、朝日岳〜熊見曽根〜隠居倉まで、カンカン照りの下を歩いた
牛ヶ首、南月山分岐 牛ヶ首、南月山分岐
この辺りまでは、一般の観光客の姿の多さが目立つ
ここから登りが少しきつくなる
この日はここから進行方向右側よりを歩くと、気持ちの良い冷風にあたることが出来た
峰の茶屋分岐 峰の茶屋への分岐
ここまで来ると道はフラットに近くなり茶臼岳の頂上まであと僅か
茶臼岳頂上 茶臼岳山頂
大きな岩が積み重なっており、小さな鳥居と岩に乗せられた祠がある
ピーク部分はそれほど広くはない
茶臼岳から富士山 茶臼岳頂上からの眺め
中央やや右側の尖ったピークは釈迦ヶ岳
その左側に、肉眼では富士山が見えるのだが、この写真では良く分からない
那須連峰 茶臼岳頂上直下から見た那須連峰
写真右側の尖ったピークが朝日岳で、左側のこんもりしたピークが三本槍岳
朝日岳から下ってきた稜線の鞍部に峰の茶屋避難小屋がある
峰の茶屋避難小屋 峰の茶屋避難小屋と茶臼岳
人が飛ばされる強風が吹くところとして有名だが、この日は涼をとるのに最適の穏やかな風だった
峰の茶屋避難小屋内部 峰の茶屋避難小屋
中は大きく2つの部屋に仕切られている
固定のテーブルとベンチがあるだけで、他の設備はない
中は掃除が行き届いており、大変きれい
清潔感はこれまで見てきた避難小屋でもトップクラス
朝日岳へのガレ場道 朝日岳への道
岩場を過ぎると、しばらくガレ場をトラバースする道が続く
写真中央の鞍部が朝日岳と熊見曽根の分岐
朝日岳と熊見曽根の分岐 朝日岳と熊見曽根の分岐
写真左側の緑のピークが朝日岳頂上
朝日岳0.2Km、熊見曽根0.3Kmの導標が設けられている
大勢の人が休憩をしていた
朝日岳頂上 朝日岳頂上
頂上は大きな岩が積み重なっており、それほど広くはない
この日は多くの人が入れ替わり立ち代り、頂上に立って記念写真を写していた
これは、一瞬、人が途切れた時に写した写真
朝日岳からの眺め 朝日岳頂上からの眺め
写真中央が剣が峰でその向こうが峰の茶屋
一番奥は茶臼岳から伸びている稜線

朝日岳と熊見曽根の分岐から見た熊見曽根方向
朝日岳と熊見曽根分岐から熊見曽根方向 朝日岳と熊見曽根の分岐から見た熊見曽根方向
ここから熊見曽根は見えない
写真左側のピークの向こう側に熊見曽根のピークがある
この日は朝日岳に登ったあと、写真右側の尾根の突端まで行った
突端まで行くと清水平が眺められる

熊見曽根 熊見曽根
大きなコンクリート製の導標が立っている
三斗小屋温泉から登ってくる道と峰の茶屋の方から来る道の合流地点
峰の茶屋の方から来ると、ここを巻いて清水平へ向かう道がある
熊見曽根の先の尾根 熊見曽根の先の尾根
フラットな頂で、先端まで行くと清水平の登山道が良く見える
今日はここまで来て、三斗小屋温泉に下った
朝日岳と茶臼岳
熊見曽根の先の尾根から見た朝日岳と茶臼岳
眼下の清水平 熊見曽根の先の尾根から見た清水平
写真右端の方に清水平を横切る登山道がある
三本槍岳 熊見曽根の先の尾根から見た三本槍岳
ここから見る三本槍岳は柔和な女性的な山である
三本槍岳の右側のピークは、これから向かう旭岳
熊見曽根から隠居倉 熊見曽根から見た隠居倉
三斗小屋温泉は熊見曽根から伸びる尾根の突端の隠居倉の向こうにある
写真ではそれほどには思えないが、実際の隠居倉は尾根からかなり上に突き出ているように見える
隠居倉 隠居倉と朝日岳
写真右側のピークが朝日岳
ここは、写真の朝日岳のほか、茶臼岳、三本槍岳の好展望台でもある
ここから、三斗小屋温泉までは、途中の湯元まで急坂が続く
隠居倉から三本槍岳 隠居倉から見た三本槍岳
熊見曽根の先の尾根から見ると緑に覆われた緩やかな山裾を持つ女性的な山容だが、ここから見ると山頂から始まっている崩落面が目を惹く
三斗小屋温泉湯元 三斗小屋温泉湯元
ここの導標には三斗小屋温泉まで0.6Kmの表示があるが、実際にはそれほどあるとは思えなかった

三斗小屋温泉神社 三斗小屋温泉神社
この中に本体が祀られている
写真の入口には鍵がかかっておらず、中へ入ることが出来る
三斗小屋温泉大黒屋 大黒屋看板三斗小屋温泉大黒屋
三斗小屋温泉にある2軒の旅館の一つで、この日の泊り客は私を含めて4人だった
中のつくりは昔の宿屋を思わせるもので、1、2階とも廊下を挟んで泊り客用の部屋が並んでいる
灯りはランプでなく電気、トイレは水洗

9月11日 三斗小屋温泉大黒屋〜甲子温泉大黒屋
隠居倉への登り 隠居倉への登り
三斗小屋温泉を過ぎると樹林の中を歩くことが多くなるが、一度小さい笹原の中を通る
隠居倉から熊見曽根方向 隠居倉から見た熊見曽根
写真右から2番目のピークが熊見曽根で、隠居倉を下ると緩い登りが続く
三斗小屋温泉の急登はここまで
清水平 清水平
それほど広くはないが、明るい湿原で、ご多分にもれず木道が設置されている
咲いている花は見かけなかった
清水平休憩所 清水平の休憩所
三本槍岳側に休憩用のベンチが複数設置されいる
北温泉・赤面山分岐 北温泉、赤面山分岐
上の清水平休憩所からゆっくり歩いて15分ほどのところにある
後方左側のピークは朝日岳
三本槍岳の登り 三本槍岳
頂上はフラットな山頂の右側にある
頂上までは緩やかなのぼりに見えたが、実際には結構きつい登りだった
三本槍岳頂上 三本槍岳頂上
頂上の外れに休憩用のベンチがあったが先客に占有されていた
写真後方の山は流石山と大倉山
三本槍岳から見た流石山、大倉山 三本槍岳から見た流石山、大倉山及び三倉山
気持ちの良さそうな尾根道が続いている
三本槍岳から見た旭岳 三本槍岳から見た旭岳
手前の稜線には大峠へ向かう登山道があり、いかにも見晴らしが良さそうである
私はこの道を甲子山へ続く道と勘違いをした
大峠・三斗小屋温泉分岐 大峠・三斗小屋温泉分岐
三本槍岳から少し下ったところにある
ここから甲子山まで、登山道は殆どが笹薮の中
鏡ヶ沼入口 鏡ヶ沼と鏡ヶ沼入口の導標
導標には「鏡沼入口」と表示されいるが、この道は大峠まで通じている
鏡ヶ沼先の笹原に、歩くと気持ち良さそうな道が見える
笹薮とテープ 須立山への道
上の写真の鏡沼入口を過ぎると笹薮は両側から一段と迫ってきて、時折現れるピンク色のテ−プで道を外れていないことを確かめるようになる
須立山頂上 須立山頂上
ここも見晴らしは良い
旭岳はまだ遠くに見える
ここから甲子温泉の手前まで、熊よけのために、持参した携帯ラジオを鳴らして歩いた
旭岳と登山道 須立山頂上から見た旭岳方向
眼下にはこれから歩く登山道が旭岳からこちらに延びている尾根の上に見える
登山道は一見気持ち良さそうに見えるが、実際は薮の中で頭の上しか見えない
須立山のガレ場 須立山
三本槍岳から下ってくると、須立山の登りは緩やかだが、須立山を下って振り返ると、写真のきつい登りのピークが聳えていた
ガレ場の下りも大変だったが、登りも下りに劣らず結構なアルバイトになりそう
地図で確認したら下から上まで高度差は100mほどある
笠ヶ松 笠ヶ松
須立山〜坊主沼避難小屋で見かけた唯一の導標で、笠ケ松の表示があった
この先、登山道はいっそう笹や潅木などに覆われ、分かりにくくなる
薮こぎの終点 笹薮の中の道
ここで、それまで続いていたピンク色のテープや木に記した赤マークがなくなった
笹薮右の立木の先を右に下ったら、下の写真の笹薮を切り開いた道が見えた
後ろは、右の写真で左の木に赤色のマーキングがある
笹が刈り払われた道 笹が刈り払われた道
入口にはピンク色のテープが複数笹などに取り付けられている
この道を見つけられなかったら、途方に暮れたと思われるが、実はこの道は工事現場で行き止まり
登山道はこの写真の左側にあるはずだが、気が付かなかった
工事現場 工事現場
コンクリートの基礎が設けられており、工事用の資材が周りに散乱?していた
写真中央の黄と青のツートンカラーがユンボ(パワーショベル)
上の写真の笹が駆り払われた道を進むとこの工事現場に着くが、道はここで行き止まり
坊主沼へは写真左側の笹薮の斜面を下るので、下り口の笹に拾ったピンクの色テープを付けておいたが?
坊主沼避難小屋 坊主沼避難小屋
写真奥の赤い屋根が避難小屋
三本槍岳方向と甲子山方向、それと坊主沼(避難小屋)を示す導標が立っており、その隣に鐘がつるしてある
試しに鳴らしてみたら、とても大きな音がした
坊主沼避難小屋の内部 坊主沼避難小屋の中
上の工事現場要員の休憩所(飯場?)になっているようで、中はそのための日用品などが保管されていたが、整理整頓が行き届いているとはいえない状態だった
坊主沼 坊主沼
避難小屋のすぐ脇にある小さな沼で、三本槍岳へ向かう登山道は写真左側の沼の縁にある
坊主沼周辺地図 坊主沼付近
左図の笹の中の薮こぎと記した付近は、視界が利かず、また笹の上を歩くので、踏み跡もない
ピンク色のテープと木に記した赤マークだけが頼りになる
この笹の中を三本槍岳の方から歩いて来て笹が刈り払われた道を見つけた
ここには薮こぎで頼りにしたピンク色のテープがあるので、そのまま進むと工事現場に突き当たった
ところが工事現場(周りは木立と笹に覆われ視界はない)には何の表示もないので、ここで立ち往生
坊主沼避難小屋側の新道と旧道の分岐 坊主沼避難小屋側の新道と旧道の分岐
坊主沼避難小屋の少し先に、半分消えかかった導標が立っていた
旧道は、導標の後ろ側の笹薮の中に続いているようだが、これまでの道の状態から、行ってみる気は全く起きなかった
甲子山側の新道と旧道の分岐 甲子山側の新道と旧道の分岐導標
甲子山から下ってくると、真っ直ぐが旧道で、新道は左側へ進む
旧道側には通行止の赤色のロープが張ってあっ
甲子山頂上 甲子山頂上
東側は木立が迫っていて見晴らしはないが、これ以外の三方は開けていて、周りの山々が良く見える
甲子山頂上から見た旭岳 甲子山頂上からの眺め
旭岳が目の前に聳えている
甲子峠分岐 甲子峠分岐
甲子山の頂上を下るとすぐ現れる
導標が立っている以外に、これと言った特徴のある場所ではない
ここから甲子温泉の大黒屋までの道は、国道289号線である
国道の定義上、こんな山道も国道とせざるを得なかったと、何かの記事を読んだことがある
猿ヶ鼻 猿ヶ鼻
この先から長い九十九折が始まる
折り返しは二十四、五まで数えたが、その後もだいぶ続いた
国道289号線 国道標識国道標識
甲子山を下ってくると、甲子温泉の大黒屋の近くで、有名な国道289号線の国道標識に出会う
9月21日に甲子道路が国道289号線として開通するので、近々この国道は廃道になり、標識は撤去されるらしい
この道は甲子温泉大黒屋の裏側入口に続いている
甲子温泉大黒屋 甲子温泉大黒屋
国道289号線の開通に伴い、半年営業から通年営業になり、宿泊施設を建替えるため、今年の営業は9月27日で終了
来年6月に営業再開とのこと

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