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No.70 北横岳
一泊二日の予定で蓼科山に登るつもりで出かけたのですが、途中の北横岳(2480m)の先で道を失い、引き返しました。

日時 2006年(平成18年)5月8日(月)
天候 曇
同行 なし

所要時間
ロープウェイ山頂駅(11.45) ←1時間5分→ (12.50)昼食(13.15) ←5分→ (13.20)北横岳ヒュッテ(13.25) ←25分→ (13.50)北横岳(13.55) ←55分→ (14.50)北横岳(14.50) ←55分→ (15.45)ロープウェイ山頂駅

山行概要

坪庭から南八ヶ岳
ロープウェイ山頂駅から見た阿弥陀岳と赤岳
茅野駅発10時15分のバスに乗りました。茅野駅では、私以外に4〜5人のお年寄りが乗車しましたが、途中の蓼科で皆降りてしまいました。ここにある聖光寺の桜が満開でしたので、いずれも花見だったのかも知れません。ピラタスロープウェイ駅で降りたのは私一人でした。バス同様、これもガラガラのゴンドラに乗り、山頂駅にある登山カード受付箱に登山カードを入れて歩き出しました。
坪庭は思っていたより雪が少く、遊歩道には雪がありません。10分ほど遊歩道を歩いて北横岳へ通じる登山道へ入りました。登山道はすぐ樹林帯の中へ入りますが、途端に雪が多くなります。そのまま10分ほど雪道を歩いたのですが、登りがきつくなり滑って足を取られるようになってきたのでアイゼンをつけました。
アイゼンをつけると、少し足が重く感じられますが、滑る心配がなくなるので、気分的にはずいぶん楽になります。
歩き始めて1時間ほどで三ツ岳・雨池峠分岐が現れ、北横岳に続く稜線に着きました。
かなり空腹感が強くなっていたので、この分岐の少し先の露岩の上で昼食をとりました。昼食は、魔法瓶の湯で溶いたインスタント味噌汁と、今朝出がけにコンビニで買ったおいなりさんとおむすびです。を昼食をとっているとき、スニーカーにGパン、空荷の高校生ぐらいの少女に追い越されました。
昼食をとっているときは、気が付かなかったのですが、昼食を終えて立ち上がると、道の少し先に屋根が見えました。北横岳ヒュッテです。営業は始めているようですが、人の気配はありません。小屋の前は日当たりが良く、地面が一部露出しています。休憩用のベンチもありましたが、昼食で休んだばかりだったので素通りしました。

小屋を過ぎると道は少し急になります。しばらく歩いていると上から先ほどの少女が降りてきて、私を見てにこっと笑ってすれ違いました。先ほど追い越されたときは、北横岳ヒュッテの関係者かと思ったのですが、違ったようです。街着の姿の少女が何も持たずに一人でこんなところまで来ているのに驚きました。このあと更にすこし歩くと北横岳の手前のピークに着きました。晴れていればすばらしい眺望が得られるはずですが、生憎まわりは雲で何も見えません。北横岳の頂上がすぐ先に見えるので、ここも素通りしてそちらへ向かいました。
ルートマップ北横岳の頂上も周りは雲で何も見えません。ここから今日泊まる予定の双子池へは、大岳を経由するルートと亀甲池の脇を通るルートがあります。双子池ヒュッテに宿泊予約をしたとき、大岳を経由するルートは導標が雪に埋もれていて、トレースも雨などで消えているので、亀甲池ルートを勧められていましたが、大岳ルートの方が距離が短く、登下降も少ないので、様子見がてら大岳の方へ向かいました。しかし歩いて数分もすると道が定かでなくなり、しかも道を探して辺りを歩きまわると頻繁に雪面を踏み抜きます。雪面を踏み抜いて、腰まで落ちたところで、引き返しました。
北横岳の頂上に戻り、改めて亀甲池の方へ向かいました。こちらは夏道が露出しています。しかし頂上から僅かに下って樹林帯に入ると、こちらも道が雪に覆われ、しかもトレースがありません。さてどうしたものかと目を先にやると、ピンクのリボンが目に入りました。更に頭をめぐらすとピンクのリボンと直角の方向にも赤いリボンがあります。どちらへ行くか迷いましたが、ピンクのリボンは古びていますが、赤いリボンは新しいので、赤いリボンの方へ向かいました。樹林の中の赤いリボンの所まで行くと、また少し先にリボンが見えます。4つまでリボンをたどったところで、比較的平坦な場所に出ました。ところが、ここから先のリボンが見つかりません。トレースもありません。トレースやリボンを探して歩き回ると雪面を踏み抜きます。へそ辺りまで落ちることがあるので、始末に終えません。
いつまで同じことをやっていても仕方がありませんので、リボン探しをあきらめ、方角を定めて先へ進むか、あるいは今回はあきらめて引き返すか、しばし考えました。しかし、前者はどう考えても無謀です。今引き返せば、ピラタスから出る最終バスに間に合うので、引き返すことにしました。北横岳の頂上まで戻り、ここで引き返す旨双子池ヒュッテに電話をして(北横岳の頂上から双子行けヒュッテに携帯電話がつながると双子池ヒュッテから教えられていました)、ロープウェイ山頂駅へ向かいました。ロープウェイ山頂駅には思ったより早く着き、バスが来るまで少々時間を持て余しました。


雪があるといっても、連休中にかなり人が入り、トレースはあるだろうと軽い気持ちで行ったのが失敗でした。GPSも持って行ったのですが、亀甲池のルートの方はウェイポイントをろくに入力していなかったので、役に立ちませんでした。雪道は、無雪期にルートを把握しておかないといけないという基本の基をおろそかにしたための、典型的な失敗例になりました。

坪庭 ロープウェイ山頂駅前の坪庭
遊歩道の雪はきれいになくなっている
連休直後の平日で、人影は疎らで、数人の観光客を見かけただけ
坪庭の北横岳への分岐 北横岳への上り口
まっすぐ先へ進むと雨池峠へ
写真左側へ進むと北横岳へ向かう
ここから5分も歩くと少し下って、樹林の中に入る
樹林帯の中の雪道 樹林帯の中の雪道
樹林帯の中へ入ると雪は多くなる
日当たりの良いところは、地面が露出しているが、大半はまだ雪がかなりの厚さで残っている
雨池峠分岐 雨池峠分岐
ここまで来ると、北横岳ヒュッテまであと僅か
この少し先で昼食にした
北横岳ヒュッテ 北横岳ヒュッテ
営業はしているようだが、人の気配は無かった
手前側の北横岳頂上 北横岳の手前のピーク
北横岳の頂上まではあと僅か
ここから北横岳の頂上までは、ほぼフラットに近い尾根道を歩く

北横岳頂上方向 北横岳の手前のピークから北横岳の頂上は、すぐ目の前に見える
北横岳頂上 北横岳頂上
周りを雲が流れていて、眺望は何も無かった
樹林帯 樹林帯
北横岳から亀甲池へ道をたどるとすぐ樹林の中に入る
いたるところで、雪面を踏み抜き、歩きにくいことこの上ない
今回は、この樹林帯の中を歩き回って、引き返すことになった
目印のリボン 最後のリボン
これが最後に見つけたリボン
このリボン周りをウロウロ歩いて、結局引き返した

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