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No.67 滝子山
このところ忙しない日が続いていたのですが、一段落したので、大菩薩の一角の滝子山(1620m)に登りました。久しぶりに飼い犬との山歩きです。紅葉は終わっていましたが、小春日和の中で、気持ちよい汗をかくことができました。

日時 2005年(平成17年)11月24日(木)
天候 晴
同行 飼い犬

所要時間
道証地蔵(7.45) ←1時間5分→ (8.50)曲沢峠分岐(9.00) ←1時間→ (10.00)大谷ヶ丸分岐(10.05) ←20分→ (10.25)大谷ヶ丸分岐(10.30) ←20分→ (10.50)滝子山頂上(11.10) ←15分→ (11.25)昼食(12.05) ←1時間25分→ (13.30)道証地蔵

山行概要

大月で中央高速を降り、甲州街道を西へ進んだのですが、吉久保の集落へ入る入り口を見落としてしまい
富士山と三つ峠山
滝子山頂上から見た富士山
三つ峠山の向こうにそびえている
、笹子駅まで行ってUターンをしました。笹子駅がから向かうと道路の左側の入り口の道脇に滝子山の表示はありますが、小さなもので、車、しかも大月側から行った場合は、見つけにくい位置にあります。
吉久保の集落を抜けて中央高速の上を通って林道に入り、しばらく進んで右へ向かう林道の分岐を過ぎると、砂利道になります。しかし、荒れていないので、私が乗っているセダンでも腹を擦る心配はありません。砂利道になってから10分ほど走ると右手に小さなお地蔵さんが立っている滝子山の登山道入り口に着きました。ここが道証地蔵です。車はここから100mほど戻った路肩のスペースに止めました。

道証地蔵から登山道へ入ると薄暗いヒノキの植林帯の中の道がしばらく続きます。やがて落葉樹林が現れ、少し歩くと三丈の滝の前にかかる細い木橋を歩いて沢の右岸に渡り、また植林帯の中を歩きます。背中が少し汗ばみだしたころ曲り沢峠hへの分岐に着きました。片斜面ですが明るい落葉樹の中にあり、一息入れるのにちょうどよい場所です。この辺りから右手の渓流に小さな滝が次々と現れ、これを楽しみながら先へ進みました。しばらく歩くとまた曲り沢峠への分岐が現れ、地図の上では一つしかない分岐が二つ現れたので、少々納得できない気持ちで先へ進みました。自宅へ帰って調べてみると、実際の登山道は国土地理院の地形図の道より下の沢側に並行していて、そのために2回分岐が現れたことが分かりました。

しばらく歩くと青いシートに包まれた飯場が現れました。今は使われていないようで、埃をかぶった食器やたたんだ布団が破れたシートの間から覗けます。周りにはポリタンなどが散乱していて、清潔感は感じられません。道は緩やかな登りが続き、やがて小さくなった沢を渡って、落葉樹林をすぎると大谷ヶ丸への分岐につきました。
滝子山ルートマップここは左方向が大谷ヶ丸ですからまっすぐ進みます。ここからは、草や樹木が刈り払われた防火帯?の中をしばらく歩きます。峰のピークでまた大谷ヶ丸から来る道と一緒になり、木立の中を少し歩くと小さな社がある鎮西ヶ池が現れ、更に少し歩くと初雁の方から登ってくる稜線の道と一緒になりました。ここの導標に従い右折して少しきつい登りを登ると滝子山の頂上です。

頂上に立つと富士山が目に飛び込んできます。この日は少しもやっていましたが、三つ峠山の向こうに頂上が白くなった富士山がそびえていました。振り返ると黒岳と雁ヶ腹摺山が間近にあり、その左の方には奥秩父の山並みが続いています。東の方には私がよく行く丹沢の山々が黒く連なっていました。残念なことに、西の方は木立で邪魔されていて南アルプスや八ヶ岳は殆ど見えません。頂上はあまり広くはないので、昼食は二つの大谷が丸の分岐の間の防火帯の中でとることにし、頂上を後にしました。このあと、暖かい日差しが降り注ぐ防火帯の中で、同行した飼い犬と一緒にのんびり昼食をとり、下山しました。この日、山中で行き交った登山者は、4パーティ、9人です。

大菩薩の山々は、私がよく行く丹沢より全般的に標高が高いのですが、歩き始めの地点が比較的高いところにあるため、丹沢に比べると登下降はずっとゆるやかです。道も荒れていないので、のんびりした気分に浸って歩くことができます。この滝子山もそんな大菩薩のよい所が感じられる山でした。滝子山は、これに加えて三丈の滝からしばらくの間、美しい渓流が目を楽しませてくれます。登山道は導標が整備されていて迷うことはありませんでしたが、国土地理院の地形図の道と実際の登山道は、だいぶ異なってるので要注意です。

駐車車スペース 駐車スペース
道証地蔵の登山道入り口から100mほど手前側にある
車は4〜5台は楽にとめられる
この林道は大型ダンプが頻繁に通っていた
道証地蔵登山道入り口 道証地蔵の登山道入り口
少し下って沢を渡り、しばらく薄暗いヒノキの植林帯の中を歩く
落葉樹林帯 ヒノキ林はそう長くは続かず、やがて気持ちのよい落葉樹林の林になる
紅葉は終わっていたが道には枯葉が厚く積もっていた
三丈の滝の木橋 三丈の滝の前の木橋
高さは1mぐらいだが丸太を2本束ねただけの細い橋
曲り沢峠への分岐 最初の曲り沢峠分岐
このあともう1回分岐が現れる
国土地理院の地形図の道と現在の登山道は、異なっているので要注意
小さな滑滝 曲沢の分岐からは、小さな滝が連続しており、滝を楽しみながら歩くことになる
この沢の川床は大半が大きな一枚岩で砂利が殆どない
曲り沢峠分岐 二回目の曲り沢峠分岐
ここの導標の「曲り沢峠」の表示を見た時は、一瞬戸惑った
版場 飯場
使われなくなってから、どれくらいになるのだろうか、青いカバーは破れが目立つ
木立の先にこの青い小屋が見えたときは、茶店でもあるのかと思った
大谷ヶ丸分岐 最初の大谷ヶ丸分岐
ここから次の大谷ヶ丸の分岐まで、防火帯の中を歩く
日当たりがよいので、帰途この写真の少し上で昼食にした
写真右方向に頂上まで草木が刈り払われた小さなピークがあったが、標高1446mのピークと思われる
大谷ヶ丸分岐 二回目の大谷ヶ丸分岐
ここまで来ると滝子山頂上まではあと僅
鎮西ヶ池 鎮西ヶ池
池というよりは小さな水溜りがあった
小さな社の前には休憩用のベンチがある
初雁駅への尾根 初狩駅へ伸びる稜線の道
写真向こう側:滝子山頂上、写真手前側:初狩駅、写真右側:大谷ヶ丸
初狩駅側に1590mのピークがあり、国土地理院の地形図は、この1590mのピークを滝子山としている
滝子山頂上 滝子山頂上
標高1620mの標識や「ここが頂上」の標識が立っている
頂上はそれほど広くはない
富士山などの眺望はすばらしいが、南ア、八ヶ岳はこの写真の木立の向こうで見えない
黒岳と雁ヶ腹摺山 富士山と反対側の眺望
黒岳(左)と雁ヶ腹摺山(右)

この写真では分からないが、黒岳と雁ヶ腹摺山の山腹をえぐっている林道が際立っていた

同行した飼い犬 同行した飼い犬
5月の堂平以来約半年ぶりの同行
満13歳を過ぎ、人間では古希に相当する年齢で、しばらく山に同行しなかったため、歩き始めるまで歩けるかどうか気懸かりだったが、山では相変わらず活発に歩き回り、杞憂に終わった
ただし、耳が遠くなっているので、私のそばを離れさせなかった

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