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No.52 姥子山
大峠まで車で行き、500円札の富士山の絵柄で有名な雁ガ腹摺山(1874m)に登った後、姥子山(1503m)まで足を伸ばしました。紅葉は盛りを過ぎていましたが、晩秋のポカポカ陽気の中で、気持ちの良い汗を流しました。

日時 2004年(平成16年)11月5日(金)
天候 晴
同行 飼い犬

所要時間
大峠(7.50) ←1時間10分→ (9.00)雁ガ腹摺山(9.20) ←35分→ (9.55)金山鉱泉分岐(9.55) ←30分→ (10.25)姥子山(10.45) ←5分→ (10.50)姥子山神社(10.55) ←5分→ (11.00)姥子山で昼食(11.50) ←30分→(12.20)金山鉱泉分岐(12.25) ←1時間15分→ (13.40)雁ガ腹摺山(13.55) ←45分→ (14.40)大峠

山行概要

大峠の駐車場に着いてみると車が既に6〜7台止っており、団体でも入っているのかと思いましたが、歩き出してしばらくすると、下ってくる4〜5人の登山者と続けざまにすれ違いました。殆どがカメラ機材を持っていましたので、
雁ガ腹摺山から見た富士山
雁ガ腹摺山頂上からの富士山
三ッ峠山の向こうに新雪の富士山
雁ガ腹摺山で朝日を浴びる富士山の写真を撮った人達のようです。

大峠から雁ガ腹摺山の頂上まで、国土地理院の地形図は直登するようになっていますが、実際は山腹を大きく巻いて登りますので、登りはそれほど急ではありません。時折木の間越しに見える富士山やカラマツの紅葉を眺めながら登って行くと、やがて周りの木々が低くなり、見晴らしが得られるようになります。黒岳や今年登ったハマイバ丸牛奥ノ雁ガ腹摺山が良く見えます。更に登ると新雪をまとった富士山が、さえぎる物も無く眺められる場所に出ました。カメラマンが陣取っていましたので、その少し上から富士山を眺めて、一息入れました。道には霜が降りていますが、暖かな陽気で、汗をだいぶかきました。

ここから、きつい登りが少し続き、これを過ぎると小さなカヤトの草原の端に出ました。目指す頂上は、カヤトの草原の先の木立の向こうにあります。雁ガ腹摺山の頂上は南側が開けていて、三ッ峠山を前景にした富士山が良く見えます。頂上には「五百円札に描かれた富士山の撮影地」と記された説明板が立っていました。

無人の雁ガ腹摺山の頂上でしばらく時を過ごした後、姥子山に向いました。頂上直下で姥子山へ向う道を取ると、下りが始まります。歩く人は少ないようで、落ち葉で埋まったフカフカの気持ちの良い道が続きます。思ったより早く白樺平の金山鉱泉分岐へ着きました。金山鉱泉方向には、「百間千場を経て奈良子方面」と読める古い標識が木に打ち付けられているだけです。あまり疲れも感じていませんでしたので、周りの写真を写して先へ進むと、少し下ったあと奈良子林道に出ましたす。なお、この林道は国土地理院の地形図には出ていません。


奈良子林道を横切るとすぐ小さなピークを1つ越えます。これが姥子山の西峰で、道は頂上を巻いており、見晴も標識もありません。その先のピークが姥子山の東峰です。東峰の頂上は数人も人が集まれば一杯になる小さなピークですが、南側がスッパリ切れ落ちているため、素晴らしい眺望が得られます。富士山の眺めを期待していたのですが、残念、富士山は雲の中でした。頂上に着いた時は、先客が一人居たのですが、ちょうど入れ替わりで、雁ガ腹摺山同様ここでもしばらく、一人目の前の景色を楽しみました。

頂上には姥子山神社5分の標識があったので行ってみました。頂上から5分もかからない所にあり、小さな祠が2つ祀られています。姥子山の東峰とは反対側の北から東にかけて開けていて、奥多摩の山々を眺められます。一渡り景色を眺めて東峰に戻ってみると、登山者が一人頂上で休んでいました。この登山者と形どおりの挨拶をした後、時間がちょうど昼食時だったので、頂上の一画に陣取り、いつものように湯を沸かして昼食をとりました。風の殆どない暖かい日だまりの中の気持ちの良いひと時です。昼食中も富士山が雲の中から顔を出すことを期待していたのですが、結局富士山は雲の中でした。

12時前に姥子山を出発し、時間的にゆとりがあったので、雁ガ腹摺山の登りは紅葉の写真を写しながら、時間を掛けて歩きました。それでも1ヶ月ぶりの山歩きのためか、頂上近くでは少々くたびれました。「ガンバレ!! 山頂まで10分 福岡かんだ猿」という標識のあった所から頂上まで、5分ほどの休憩を入れて20分近くかかりました。朝は無人だった雁ガ腹摺山の頂上は6〜7人のグループが居て賑やかでした。


姥子山ルートマップ大峠までの林道は紅葉が見ごろを迎えていました。しかし登山道に入ってみると、ブナやミズナラは既に葉を落としており、カラマツの黄色と盛りを過ぎたカエデの赤がかろうじて目を楽しませてくれる程度で、紅葉は殆ど終っていました。平日にも拘らず、雁ガ腹摺山と大峠の間では十数名の登山者と行き交いました。しかし雁ガ腹摺山を過ぎると、人は極端に少なくなり、結局出会った登山者は姥子山の頂上の二人だけでした。

大菩薩とその周辺の山々は、私がよく行く丹沢の山々より標高の高い山が多いのですが、登山口の標高が丹沢と比べるとずっと高いので、丹沢より登るのは容易です。丹沢特有の階段や、急坂もあまりありません。今回も登山口の大峠の標高が1600m近くあり、急坂も僅かでしたので、比較的余裕を持って歩くことができました。



姥子山で季節外れのマツムシソウが咲いていました。

大峠駐車場 大峠駐車場
駐車場は10台ほど車が止められる
すぐ先にゲートがあり、一般車はここで通行止め
トイレと休憩用のあずま屋もある
木の間越しの富士山 雁ガ腹摺山の登り
大峠からしばらく歩くと木の間越しに富士山が見えるようになる
雁ガ腹摺山頂上 雁ガ腹摺山頂上
南側は開けていて、頂上に立つと富士山が真正面に見える
大峠から登ってくると、頂上の手前に姥子山への分岐がある
雁ガ腹摺山頂上 雁ガ腹摺山頂上
休憩用のベンチ代わりになりそうな岩が幾つかあり、富士山を見ると舞台に立っているような感じになる
説明板 五百円札に描かれた富士山の撮影地を示す説明板
撮影者   :名取久作氏
撮影年月日:昭和17年11月3日
撮影時間  :午前7時15分頃
とある
カラマツの紅葉 カラマツの紅葉
雁ガ腹摺山から姥子山へ向うとカラマツ林の中を通る
ブナなどの広葉樹がすっかり葉を落としていたので、カラマツの黄色が目立った

金山温泉分岐 白樺平の金山鉱泉分岐
金山鉱泉と記された標識は無いが、代わって「百間千場を経て奈良子方面」と記された標識がある
葉を落とした雑木林の中にあり気持ちが良い
名前にあるシラカバの木は見かけなかった
奈良子林道 奈良子林道
金山鉱泉分岐から5分ほど歩いた所にある
写真左側が雁ガ腹摺山方向、右側が姥子山方向
新しい轍の跡は無かった
ここには、金山峠と大月駅方句を示す導標も立っている
姥子山頂上 姥子山(東峰)頂上
頂上は狭く、人が数人立つと一杯
写真右側が切り立った崖で、見晴は素晴らしい
姥子山頂上から富士山方向 姥子山頂上からの眺め
三ッ峠山の向こうに富士山が見えるはずだったが、生憎雲の中だった
姥子山から見た雁ガ腹摺山 姥子山から見た雁ガ腹摺山
なだらかな尾根が延びているせいか、姥子山との標高差ほど高くは見えなかった
カラマツの紅葉が目立った
姥子山神社 姥子山神社
小さな祠が2つ祀られている
祠の前は小さな広場で、広場からは奥多摩の山々が良く見える

同行した飼い犬 同行した飼い犬
家では庭でゴロゴロしていることが多くなったが、山へ来ると頭を上にあげ、尻尾を巻き上げて、俊敏に動き回り、12歳の老犬とは思えなくなる

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