フルカスタム版HT版製品レビューに続いて、今回は製品版CVCのディテールアップ作例、
なのですが…レビューをご覧いただけばお判りの通り、手を加え得るところが残ってません(^^;
確かにカスタム版(原型)と比較すれば、省略された箇所もあったりはするんですが、
直したからと言って見映えが大幅に変わるような部分じゃないんですよね〜
まあ、だからといってそのままにしておくのも少々心残りなので、
あえて重箱の隅をつつくような作業になるのを覚悟の上で手を加えてみました。
(ホントーに報われないんですよ〜(^^;)
あまりにイメージが変わらないんで、簡単なカスタム例と
他社製ユニフォームとの組み合わせ例も製作しました。
こちらも併せてご覧下さいませ。

ワンポイントカスタム-その1「ヘルメットにカバーを追加」
湾岸戦争当時は専用のヘルメットカバーが支給されていなかったのか、
あるいはデザートのカバーが不足していたようで、
シェルを“タン”のスプレーで直接ペイントしたり、
歩兵用ヘルメットのカバーや、適当な布(?)をカバーとして使用しているのが確認できる。
デザート版のヘルメットが、直接ペイントの仕様になっているので、
こちらは歩兵用ヘルメットカバーの流用例を再現してみた。
ヘルメット回りに手を加えると、ほんの僅かな変更でも、
全体のイメージがガラリと変化するのが面白い。

お手軽ワンポイントカスタム-その2「ヘルメットに暗視ゴーグル用マウントを追加」
用途はよく判らないのだが(夜間の作戦行動を想定してのものか?)
手元の資料に、実際に装着例が載っていたので製作してみた。
あまりポピュラーとは言えないが、フィギュアのバリエーションとしては面白い…と思う。

左)ヘルメットカバーはドラゴンのPASGTヘルメットから流用。
カバーのフチをシェル裏側に折り込んで、両面テープで固定したのみ。
ウッドランドや3Cデザートも当然“アリ”だ。
キャタピラが巻き上げる砂埃を防ぐため、顔の下半分を覆ったスカーフは
ガーゼを染料で染めて製作(こういったパーツは作り置きしておくと何かと便利)。
この状態でゴーグルを着用すると、なにやら妙な迫力が出てくるようだ…

右)ナイトビジョン・ゴーグルとマウントもドラゴンのヘルメットから。
シェルにピンバイスで下穴を開け、マウントをビスで固定してある。
これ以外のヘルメット回りのアレンジ例として思い浮かぶのは、
湾岸当時の写真に見られるシェルを外してライナーのみを着用した状態。
せっかくライナーとシェルが分離できるのだから、コレを再現してみるのも面白そうだ。

左)スペシャル版のカバーオールは、腰回りにたっぷりと余裕を持たせたシルエットのため、
そのままでは少々ダブついた印象となってしまう、
そこで、フィギュアの腰回りに5mm厚のスポンジテープ(隙間テープ)を貼ってボリュームアップを行った。
太股内側に貼ったテープは、足を揃えたときに腿と腿の間に隙間が出来るのを防ぐための処置だが、
ガスマスクケースや腿に固定するタイプのホルスター等を取り付けたときに、適度なシワを生成する効果もある。
簡単かつ非常に効果的なので是非一度お試しいただきたい。

右)CVCヘルメットのライナー内側には、左右のヘッドフォンを繋ぐコードの収納ギミックがある。
構造自体は再現されているので、リード線でコードを追加してやろう。
ただし、コードを追加すると、ライナー外側(頸後ろ側)のサイズ調節ベルトが機能しなくなってしまうので
(コードが柔らかければある程度は機能するのだが…)どちらを優先するか決めてから作業しよう。

マイクが左のように組み立てられていたら、右のように修正しておこう。
(左の状態でも機能するので間違いとは言えないのだが…)
なお、アーム中間のジョイントが外れやすい場合は、ヤスリ等で軽くバリを取ってやると良いようだ。
万一削りすぎて緩くなってしまったときは、瞬間接着剤を少量塗ってやればリカバリー出来る。

ライナーのチンストラップに長さ調節用のバックルを追加。ストラップの取り回しは右の図の通り。
スナップボタンは製品のものを一度取り外し、ストラップを加工した後、瞬間接着剤で再接着してある。

左)ガスマスクケースは、そのままではペタンコなので
“いかにも中身が入っている”ように膨らませてやろう。
今回は詰め物としてウレタンのクッション材を使ったが、
もう少し不定形のゴツゴツした形状のものの方が雰囲気が出るかもしれない。

右)ブーツはストラップを調節して、足首部分を出来るだけギュッと絞ってやろう。
カバーオールと組み合わせるならあまり関係ないが、BDUを着せるなら
ズボンの裾を押し込んで足首を絞ってやると、シルエットにメリハリがついてカッコイイのだ!
余ったストラップは、そのままでは少々みっともないので、
見映えの良い長さでカットしてしまった方が良いだろう。
通常ならストラップを詰めてしまうと、履き脱ぎが非常に面倒になってしまうのだが
(脱がせるたびにバックルを留め直さなければならない)
HOT TOYSのフィギュアは足首が着脱できるので、さほど不自由は感じないはずだ。

CVC装備と歩兵用装備の組み合わせ例
BDUは3種ともドラゴン製。フィギュアはBDUに合わせてドラゴン(左・中)とBBI(右)を使用。
ゴアテックス・パーカ(左)は2年ほど前にコンバットヒーローが販売していたもの。
インターセプターボディーアーマー+3CデザートBDUの組み合わせ(右)なら
CVCヘルメットは当然“新型”にするべきなのだが、雰囲気のみ、ということでご容赦いただきたい。
中・右の2体はヘッドの大きさの関係で、そのままではヘルメットが着用できなかったため
ライナー内側のヘッドフォンのパーツを取り外し、代わりにスポンジを丸く切って貼ってある。
ノーメックスのフードを着用した場合も、ヘルメットを被せるのがかなりキビシイのだが
同様の処置を施すと、楽に被せることが出来る。


PREVIOUS/INDEX/GALLERY TOP/NEXT