花の白馬三山 1999年7月30日 - 8月2日 テント泊縦走

7月30日 曇

12:45 猿倉出発(高度計:1245m, 温度計:31.0℃)

途中まで林道歩き。まだまだ観光客も多く、登山という雰囲気ではない。林道終点までは車でも入れる。ほとんどゆるやかに登ってゆく。

14:04 白馬尻着(1520m, 25.4℃)

キャンプ場は川を渡った山の裏側で、静かなところにある。しかし水場は小屋のものを使うのでちと遠い。トイレは近場にある。

7月31日 快晴

4:57 白馬尻キャンプ場出発(1560m, 21.4℃)

5:24 大雪渓に入る(645m, 17.9℃)

大雪渓に朝日が差し込んでまぶしい。白馬尻の小屋泊りの人達は朝食後6時ごろ出発するパターンが多いとのことで、雪渓にはまだ数えるほどの人しかいない。

大雪渓終点

大雪渓終点付近
大雪渓終点付近
この時期は、中央に張り出している石溜りが大雪渓の終点。そこから右の斜面に取り付き、葱平に入っていく。
アイゼンは、途中石溜りを通過するので、ワンタッチで着脱できるものをオススメします。駅前などでレンタルできるのは紐で結ぶタイプで、皆アイゼンのままで石溜りを歩いていた。当然歩きづらい。

7:40 葱平通過(2280m, 29.0℃)

期待したほどの花はない。見下ろせば、大雪渓には行列が。早目に登っておいてよかった。

「お花畑」

「お花畑」キンポウゲ大群落
「お花畑」キンポウゲ大群落
「お花畑」群落と残雪
「お花畑」群落と残雪
避難小屋を過ぎて少しすると通称「お花畑」。キンポウゲで斜面がまっ黄色。他にもハクサンフウロ、ジャコウソウ、シオガマなどなど。
「お花畑」上部には雪田が残り、雪と岩と花のコントラストが美しい。振り返ると杓子岳・天狗菱がそびえたつ。すぐ上には村営宿舎の建物が見える。あとちょっとだからゆっくりしよう、という気になり、大停滞してしまった。
前半は大雪渓、後半は高山植物と、楽しみながら登ってあっという間の4時間だった。

9:39 村営頂上宿舎着、キャンプ受付・設営(2715m, 26.1℃)

テントはまだ5つだけしか張っていないので、場所は選び放題。

10:55 出発(2745m, 28.0℃)

軽装になってキャンプ場出発。今日はこれから、頂上付近で遊ぶこととする。

11:24 白馬登頂(2910m, 25.0℃)

白馬山荘直下の大群落
白馬山荘直下の大群落、中央奥は村営小屋
快晴、展望360度。妙高火打が雲に隠れただけで、あとは指示板のとおり。肉眼では佐渡も確認できた。(ぐるぐる写真)
白馬山荘直下の花畑が凄かった。群落の密集の度合いは、ここと「お花畑」が双璧。
白馬山荘のレストラン「スカイプラザ白馬」でお茶する。

三山の好展望地、丸山へ

白馬岳
丸山からの白馬岳
丸山へ移動して、三山を眺める。北には先ほど登頂を果たした白馬岳。白馬山荘直下のキンポウゲ(キンバイかも?)の群落が黄色く染まっている。振り返れば杓子・白馬鑓。明日縦走することを思い期待に胸は高鳴る。
よく見ると、白馬山頂へ向かう大行列。そう言えば、今日は土曜だったのだ。夜行明けで登ってきた人たちだろう。
テント場を見ると、ウチのテントのそばが混んできた。急いで帰らねば!!

14:00頃 テント場帰着

山頂キャンプ場の様子
山頂キャンプ場の様子
テント場は大混雑。奥のほうは結構あいてるのに、皆出口のそばに張りたがる(他人のことは言えないが)。留守中に周りをびっしり囲まれてしまったので、夕食は村営宿舎の広々としたテラスで食べることにした。

村営宿舎テラス

テラスに移動すると、行列はまだ続いていた。村営宿舎主人の言では、晴れていると皆白馬山荘に泊ってしまうのだそうだ。村営宿舎は意外に穴場なのだろうか。
皆(やはり中高年多し)必死の形相で登っていて、すぐそばにウルップソウが咲いているのだが目もくれない。ウルップソウは申し合わせたように花を終えていて、もはや茶色い穂がにょろにょろしているばかりだったが、ここ村営宿舎そばにだけ、青くて「らしい」のが残っていた。
テラスで16時頃から食事をして、17時30分にはもう寝てしまいました。
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