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中国編大田南畝が見た書画 〔中国編〕大田南畝関係
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読み・名前分類記事・画賛等形態年月日場所出典巻・頁
ごあい
呉愛

松鹿図
「(浅草鳥越伊勢屋源右衛門所蔵書画)
 大孺人八十寿 松鹿図 文アリ  新都呉愛写」
〈新都も呉愛も未詳〉
掛幅?寛政11年?
1799/?
浅草 伊勢屋
〈南畝実見〉
一話一言
巻22
⑬357
こうかくかい
黄克晦

王羲之
山水
「正月廿八日、岸綽汝裕の書斎にて双幅の大なるをみしに、明黄克晦の画なり。一は懸厓の下に一人柳の木によりて筆をもつ。側に俎のごとき几ありて書と紙をのす。童子円硯の墨を磨え侍す。水中に鵞あり【鵞をみるさまなれば王羲之にや】。一は二人瀑水をみてたてり。瀑水一条たゞちに落て左右の巌より迸れる水の勢みゆ。巌には草生ひたるさまにて、遠山青くみわたさる。まことに希世の珍なるべし。近き頃世にもてはやせる唐画といふものに似ず、雪舟、養朴などいへる風にして淡墨にかきなせり。裱装の繍もよのつねならず覚へし【欄外、落款は柳ある方にのみありき】」掛幅文化5年
1808/01/28
江戸
岸汝裕宅
(岸慎斎、幕臣)

〈南畝実見〉
一話一言
巻28
⑭53
こうかほ
江稼圃
 江稼圃 (別資料)
こうきょさい
黄居寀

虞美人草
(青木氏所蔵書画目)
「虞美人草(小幅団扇形)居寀〔元□〕(台表具)【元ノ黄居寀也】青ク地ヲヌリタリ、是剔(ケツ)青ト云モノト文晁云」

〈南畝、谷文晁同道〉
小幅
団扇形
文化5年
1808/05/27
小石川 両御番
青木久右衛門

〈南畝実見〉
一話一言
巻28・29
⑭61
⑭139
こうさんこく
黄山谷(庭堅)

回向文?
「辛未六月十四日虫干 護持院什宝 目録 
 〔宣和〕〔山谷書〕 大江東去拍 岸驚 濤時 時赤 〔ヽ氏ヽヽ〕 壁如 夢
 上袋ニ 元禄十三年辰三月六日上様より参る」
〈宣和年間は(1119~1125)、黄庭堅は(1045~1105)。蘇軾の「念奴嬌」に「大江東江」「驚濤拍岸」「赤壁」「人間如夢」の語句あり〉
不明文化8年
1811/06/14
護持院所蔵
〈南畝実見〉
一話一言
巻49
⑮319
こうせん
高泉
書・額字(木曾街道・熊谷宿)
「蓮生寺、本堂の額、熊谷寺の三字は支那伝法沙門高泉書とあり」
扁額享和2年
1802/04/05
熊谷宿 熊谷寺
〈南畝実見〉
壬戌紀行⑧322

七言律詩
「高泉和尚賀即非和尚五十詩【竪幅】 七律」掛幅文化2年
1805/05/19
長崎 嵩福寺
〈南畝実見〉
瓊浦雑綴⑧582
書・額字「(古川村、古川薬師参詣)本堂の額は医王山高泉善禅師の書也」掛幅文化5年
1808/12/23
古川村 古川薬師
〈南畝実見〉
調布日記⑨114
書・聯「(芝崎村、万願寺本堂)かたへの廊のやぶれたる所に、聯をよせかけ置たり
 願広悲深尽大地無非薬草 塵空垢浄遍法界悉是瑠璃  仲園高泉敬」
〈万願寺はこの当時無住、檀家もなし〉
文化6年
1809/02/21
柴崎村 万願寺
〈南畝実見〉
調布日記⑨195
「(瀬田村名主四郎衛門 長崎氏 所蔵書目)黄檗諸禅書巻一巻
 寿 永祝皇王万々春  丙午秋 法苑高泉手書
巻物文化6年
1809/03/21
瀬田村名主
長崎四郎衛門

〈南畝実見〉
向岡閑話⑨493
ごせんん
呉銓
書・額字「長崎山清水寺 護摩壇の外、欄間の上に掛る額【地紺青文字金彫上】
  有求心(必)応  癸亥秋弟子呉銓立」
扁額文化2年
1805/03/
長崎  清水寺
〈南畝実見〉
瓊浦雑綴⑧539
こうはくせん
江白川

草花虫図
「護国寺什宝 草花虫 立軸 江白川画」掛幅文化8年?
1811/?
護国寺所蔵
〈南畝実見〉
一話一言 巻49⑮325
こちょうしん
胡兆新
 胡兆新 (別資料)
ごれん
呉璉

柳下繋馬
(青木氏所蔵書画目)
「呉璉写(「日近清光」印)立軸 柳下ニ蒲公英アリ。馬ノ頷下ニ鹿ノ皮ツキノ足二ツサゲタリ」
掛幅文化5年
1808/05/27
小石川 両御番
青木久右衛門

〈南畝実見〉
一話一言
巻28・29
⑭60
⑭138

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