Top浮世絵文献資料館交遊編
 
交遊編 【と】大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔交遊編〕大田南畝関係
【都子雅】(としが)(巣林館)(そうりんかん)【交遊】(文人サロン) ※◯は欠字、◎は表示不能文字
詞書・詩歌出典巻・頁年月日
「都子雅の摽梅を恵むを謝す 雨後園林不惹塵 黄梅一映露華新 憐君為摘筠篭裏 持贈風流病渇人」南畝集2
漢詩番号0189
③68安永2年
1773/05/
「都子雅の酒を恵むを謝す 墨水長流日夜新 醸成美酒即醺人 若非掌上金茎露 恐是雲南麹米春
 子雅の酒を恵みて寄せらるるを和す 墨水清如澠水 醸来樽酒贈同遊 縦無楊子知奇字 一酔談玄為我留」
南畝集2
漢詩番号0304
0305
③105安永3年
1774/10/
「安永三年冬十月二十二日、都子雅・山士訓・山道甫と詩を読みて蝃蝀篇に至る。会々雲行き雨散じて彩虹東に見はる。戯れに歌を作る (詩は省略、交遊編の「交遊」参照)」 〈「蝃蝀篇」は『詩経』の鄘風にあり〉南畝集2
漢詩番号0316
③109安永3年
1774/10/22
「都子雅の巣林館に雨に集ふ。人字を得たり
 煙雨蕭条一水浜 赤城霞色幾時新 衝泥更憶登山屐 露頂先懸折角巾 林下鷦鷯棲転隠 簷前石燕舞何頻
 百花春酒猶無恙 能勧千鍾且酔人」
南畝集5
漢詩番号0941
③323安永10年
1781/04/
「梅雨新晴。山士訓・春菶仲と同じく都子雅に集ふ。前字を得たり
 細雨冥冥緑樹前 江城五月入梅天 怪来今夕晴光好 応為群星聚一筵
 詩酒何関世上情 酔歌佳句試金声 晩来忽有高標起 一片孤霞映赤城
  其の二。情字を得たり
 十載幽居擬隠淪 散官長自避風塵 一従閉戸開書帙 幾度飛蛍照酔浜  其の三。塵字を得たり」
南畝集5
漢詩番号0950-2
③326天明1年
1781/05/
「暮秋、都子雅の巣林館に集ふ。主人に呈す 一月一日友相求 三春三秋去不留 莫道人生開口少 新詩排悶酒忘憂」南畝集5
漢詩番号1023
③350天明1年
1781/09/
「春日、都子雅の巣林亭の集ひ。関叔成と同じく賦して晴字を得たり
 西郊淑気雨初晴 聴鳥尋花訪友生 詩似張衡青玉案 文論孫綽赤霞城 宦遊未謝人間事 狂態空伝世上名
 今日因君開勝会 銜杯幸得接同盟
 【亭、赤城に近し】」
南畝集6
漢詩番号1064
③368天明2年
1782/01/18
「正月十八日、関叔成と同に都子雅に集ひ、詩を賦す」三春行楽記⑧34
「春日、都子雅宅に緋桃を詠ず。真韻を得たり
 五株芳樹及芳辰 灼灼穠花照眼新 載勝猶疑朝絳節 落英何必染紅塵 根同度朔山中種 隠似霊源洞裏人
 此地更添霞彩色 閑庭長占赤城春」
南畝集6
漢詩番号1068
③369天明2年
1782/02/18
「二月十八日、都子雅の巣林館の集ひ。士訓・菶仲と同に詩を賦す」三春行楽記⑧34
「都子雅の「上巳に懐ひを見はす」を和す
 晋代風流感古人 羽觴長泛澗之浜 偶看詞賦山陰意 更憶桃花洞口春 世上浮名知我少 社中良会為誰頻
 一拌縦飲無佳句 愧臥樽前過此辰」

「都子雅宅に紫藤を観る。山士訓の韻を用ふ 赤城山下故人家 雨歇煙霞落照斜 啼鳥関関春未尽 樽前又見紫藤花」
南畝集6
漢詩番号1068
③375天明2年
1782/03/19
「三月十九日、都子雅の巣林館の詩会」三春行楽記⑧34