Top          浮世絵文献資料館   浮世絵師総覧
 
   人物編Ⅱ 大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌〔人物編Ⅱ〕   大田南畝関係
      (神話・伝説・故事・歴史上の人物)
  【り】◯は欠字、◎は表示不能文字
人名詞書・詩歌出典巻・頁年月日
りえき
李益 (唐)
「唐の李益の「竹窓に風を聞く」の詩の韻を和す
 窓陰清竹気 日夕亦佳哉 忽有微風度 正知明月来 紛々灑白露 嫋々吹青苔
 似得琴中趣 時々掃世埃」
南畝集8
漢詩番号1585
④33寛政2年
1790/02/
りくゆう
陸游 (南宋)
「一樹梅前一放翁のこころを 梅の花さかぬ野山もなかりけり身を百千にわけつつもみん」
〈「一樹梅前一放翁」は梅を愛した南宋の詩人・陸游(号放翁)の七言絶句「落梅」の転句〉
をみなへし②21文化4年?
1807/02/
「花時、遍ねく諸園に遊ぶ。陸放翁の韻を次ぐ
 莫使春風日夜狂 狂時千樹減群芳 村園野径皆堪賞 何必山桃与海棠」
「又 欲逐風光白日斜 尋芳何定主人家 不択南隣北隣地 徧看二月三月花」
南畝集8
漢詩番号1600-1
④39寛政2年
1790/03/
「陸放翁の「午睡、暮に至る」の韻を和す
 風吹弱柳動腰支 三起三眠白日遅 睍睆好音鴬自語 栩然斉物蝶応知
 酒如勝地行相引 心似閑雲去不持 向晩児童頻喚起 燈前夢後得新詩」
南畝集8
漢詩番号1635
④50寛政2年
1790/03/
りけんきつ
李献吉(明 李夢陽)
「上元、芙蓉館に集ふ。李献吉の「元夕、王孫第に宴す」の詩の韻を和す 【詩、空同集に見ゆ】
 翩翩佳句使人驚 閑館兼深愛客情 樹老清香浮動色 雪残寒玉砕含声
 先朝一侍伝柑宴 多暇唯尋載筆盟 更待今宵燈月影 玲瓏転映瓮頭清」
南畝集8
漢詩番号1572
④28寛政2年
1790/01/15
りはく
李白 (唐)
 李白 (別資料)
りふじん
李夫人
「李夫人 ◎(木+在)園分題
 李夫人の事は史漢のふみにみえたればくだ/\しくあげつらふに及ばず。たゞ人のよくいひもてはやせる反魂香の事は正しきふみに見えず。(中略)
 たまかへす空たきものゝうす烟それかわらぬか面影にたつ」
六々集②237文化12年
1815/04/
りょうぜんほうし
良暹法師
「良暹法師 さびしさに宿を立出てながめたり煙草呑たり茶をせんじたり
 本歌 さびしさに宿をたち出でてながむればいづこも同じ秋の夕暮れ
狂歌百人一首①335天保14年刊
1843/08/
りょうよ
了誉上人
「極楽水に題す 神僧有月懸 異相至今伝 法沢流無尽 猶余極楽泉
【僧了誉、月懸有り。故に朏上人と名づく】」 〈小石川・宗慶寺〉
南畝集5
漢詩番号0766
③266安永9年
1780/02/
りょくしゅ
緑珠
「緑珠怨 名園従減一枝春 百尺楼頭不見人 魂逐落花何所去 随酔猶自傍清塵」
〈『蒙求』「緑珠墜楼」「緑珠」は晋の石崇の愛妾。孫秀、詔として石崇に緑珠を求めるが、楼下に身を投じて死す〉
南畝集1
漢詩番号0104
③34明和9年
1772/06/
りゅううしゃく
劉禹錫 (唐)
「冬日。一夫を傭ひて家園の荒穢を理めしむ。手種の蘭荻、之が為に刈らる。慨然として詠を為る
 已伐劉家荻 還刈楚客蘭 園丁不解事 猶作束薪看」
〈劉家は劉禹錫、楚客は屈原。南畝、自身を両者に擬えたか〉
南畝集7
漢詩番号1337
③462天明6年
1786/11/
りゅうそうげん
柳宗元 (唐)
「小景 松帯紅蘿色 煙迷碧水中 扁舟何処去 蓑笠一漁翁」 〈「漁翁」〉南畝集5
漢詩番号0873
③300安永9年
1780/10/
 江雪 (別資料)
りゅうていし
劉廷芝 (唐)
「公子行 五陵公子自朝回 美酒清樽鸚鵡盃 今夕新迎歌舞女 一層高閣為君開」南畝集1
漢詩番号0011
③6明和8年
1741/04/
「公子行 大道清楼柳色新 銀鞍白馬走紅塵 慣看児女迎相笑 不識良家中貴人」南畝集6
漢詩番号1241
③427天明5年
1785/02/
りんなせい
林和靖
「林間の石。林和靖に和す
 試払林中一片石 更看林表千重山 苺苔満地無塵雑 鳥雀窺人覚物閑
 白日碁声纔絶後 清風酒力欲醒間 坐久漸知衣袖湿 晩来応是岫雲還」
南畝集8
漢詩番号1647/font>
④54寛政2年
1790/04/