Top          浮世絵文献資料館   浮世絵師総覧
 
   人物編Ⅱ 大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌〔人物編Ⅱ〕   大田南畝関係
      (神話・伝説・故事・歴史上の人物)
  【は】◯は欠字、◎は表示不能文字
人名詞書・詩歌出典巻・頁年月日
はくい
伯夷
「扇面に画賛 伯夷 わらびばかりくふとはいかい不自由な焼豆腐でも周のまめかわ」あやめ草
千紅万紫
②79
①237
文化7年
1810/07/
はくいん
白隠禅師
「(白木屋の)高どのに、白隠禅師のかける竹のはに鮎をつけたるゑに、鰷(アユ)は瀬にすむ、鳥は木にとまる、人はね酒の気をやすむ、と書せ給へるかたへに一首をこひければ
 惜いかな白隠和尚出家してさすがさびたる鮎はくはれず」
万紫千紅①294文化12年
1815/10/22
はくが
伯牙
「伯牙 鍾子期にわかれし時のおみくじは琴をかついで山や過けん」徳和歌後万載集①34天明4年序
1784/04/
はくが しょうしき
伯牙 鍾子期
「伯牙琴をひき鍾子期きくゑに 古今唯有一鍾子期
 玉琴の糸をたちしもことわりやかなつんぼうの多き世の中」
放歌集
千紅万紫
②154
①241
文化8年
1811/05?
ばくしゅう
莫愁
「莫愁楽 南国佳人自有名 莫愁到処競相迎 十三十四纔翻曲 能使新声満石城」
〈莫愁は六朝・宋の時代に湖北・石城にいた歌妓の名という〉
南畝集1
漢詩番号0066
③24明和9年
1772/05/
はくらくてん
白楽天 (謡曲)
「住吉白楽天の画賛 青苔帯掛岩肩 白雪似帯廻山腰
 苔ごろもきたるいはほはさもなくてきぬゞぬ山に帯をするかな

 楽天が詩白俗の称あれといへども、かゝる平仄のなき詩はつくらじ。神詠は神主の上手下手にはよるといへども、津守の何がしもかくつたなき歌をよむまじ。成りし事は説かず、既往は咎めずといへば、とにもかくにも謡つくれるものゝ心次第なるべし
 むだ口をはく楽天が言のはも久しくこれで住吉の松」
あやめ草②72文化7年
1810/04/
ばしょう
芭蕉
「芭蕉翁の俳諧一句を訳す 花気如雲帯晩晴 疎鐘何処動香城 若非束叡山中響 正足金竜寺裏声」
〈花の雲鐘は上野か浅草か〉
南畝集7
漢詩番号1409
③487天明8年
1788/01/
はっきょい
白居易
 白居易 (唐 白楽天)(別資料)
はっとり なんかく
服部 南郭
「人日、壁上に南郭先生の「人日台に登る」の詩を掛け、其の韻を和す
 草閣方人日 甕牖試窺臨 遠山滞宿雨 残雪溜芳林 晏眠偶中起 坐至微陽沈
 煙雲澹含色 聚散如有心 己与俗流遠 無復騒客尋 児孫紛嬉戯 撫弄当兼金
 辛盤具柏酒 小酌微解襟 繁絃悦里耳 誰知太古音」
南畝集17
漢詩番号3310
⑤144文化7年
1810/01/06
はるみち の つらき
春道 列樹
「春道列樹 質蔵にかけし赤地のむしぼしはながれもあへぬ紅葉なりけり
 本歌 山川に風のかけたるしがらみは流れもあへぬ紅葉なりけり」
狂歌百人一首①331天保14年刊
1843/08/
はんしょうよ
班婕妤
 班婕妤(別資料)