Top      浮世絵文献資料館 人物編Ⅱ
 
   人物編Ⅱ 【は】大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔人物編Ⅱ〕大田南畝関係
  【班婕妤】(はんしょうよ)◯は欠字、◎は表示不能文字
詞書・漢詩・狂歌出典巻・頁年月日
「漢宮四時怨
 春 何処君王駐輩看 上林花鳥正応闌 宮門一鎖葳蕤色 不使春光度玉欄
 夏 曾愛斉紈白雪光 深宮扇枕動微涼 棄捐空自恩情絶 怨恨翻随夏日長
 秋 詩なし  冬 詩なし
「秋扇歌 玉階明月何団々 似妾裁扇裂斉紈 紈素皎々潔於雪 似妾傾心待合歓
「其の二 深宮昨夜秋風入 炎涼一変嗟何及 人情愛故不如新 空掩篋笥為君泣」
〈「秋扇」秋に扇を用いぬことから、寵愛を失った婦人をいう。典拠は班婕妤の「怨歌行」〉
南畝集1
漢詩番号0075-80
③27明和9年
1772/05/
「宮怨 玉階秋草鎖宮門 無復新粧侍至尊 却悔当年承寵日 等閑看過一時恩」〈班婕妤〉南畝集2
漢詩番号0187
③68安永2年
1773/05/
「長信秋詞。二冬を得たり 金殿邐迤玉樹重 階前奉帚且従容 秋風忽自西頭起 不使君王夢裏逢
 又 秋満瑶階露気濃 旧時団扇尚相従 如何長信宮中月 偏照昭陽殿裏容
〈漢の成帝の寵愛を昭陽殿の趙飛燕に奪われた長信殿の班捷妤。団扇は秋には不用、班捷妤を擬える〉
南畝集4
漢詩番号0695-6
③240安永8年
1779/08/
「旧宮人。陽韻を得たり 監宮空鎖憶君王 羅綺猶薫旧賜香 自謂鴉黄顔色好 不知時勢有新粧
 真成白髪鏡中長 羞画蛾眉老洞房 忽報上林花已発 強随女伴過宮墻
 其の二」
〈この宮人を班婕妤と見立た〉
南畝集4
漢詩番号0721-22
③249安永8年
1779/08/