NO FUN 2010年4月24日
スペイン国営放送ラジオ番組カルネ・クルーダの特ダネ ”スペインでMCSに関する合意文書作成のための作業部会が4月21日に開催される” スペイン語−英語訳:エバ・カバリエ 情報源:NO FUN April 24, 2010 Carne Cruda gives the scoop on the meeting of the working group to create a document of consensus on the Multiple Chemical Sensitivity in Spain held in the Ministry of Health on April 21th 2010 Translated by Eva Caballe 訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会) Translated by Takeshi Yasuma, Citizens Against Chemicals Pollution (CACP) http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/ 掲載日:2010年4月27日 このページへのリンク: http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/sick_school/cs_kaigai/ngo/100421_Carne_Cruda_scoop.html" ”私はあなたのファン”。これが2009年10月22日にスペイン国営放送ラジオ番組”カルネ・クルーダ(Carne Cruda 生肉の意味) ”のブログの特集のタイトルでした。このブログでカルネ・クルーダは聴取者に好きな歌についてたずねました。ジョセ・ルイス・アパリシオ氏は彼の好きな歌10曲を投稿しましたが、最後の曲はストゥージズ(The Stooges)の“No Fun”(訳注:クリックでこの歌が聴ける)でした。しかし彼の選曲は”歌”だけのことではありませんでした。彼は私の、私のブログの名前がこの歌にちなんでいるので”No Fun”を選んだと説明しました。彼はまた、化学物質過敏症(MCS)がどのようなものなのか(彼自身がMCS患者)を説明し、カルネ・クルーダにMCSについて特集するよう頼み、彼はまた Rebelionのためにサルバドル L. アーナル(Salvador L. Arnal)氏が私にしたインタビューのことを述べました。 その4日後に記者エル・ビエジョ・トポを通じてカルネ・クルーダから化学物質過敏症(MCS)についてインタビューをしたいとの申し入れが私にありました。 2009年11月4日に、私はカルネ・クルーダのインタビューを受け、ジョセ・ルイス・アパリシオ氏にも会いました。彼らはMCSに非常にショックを受けたので、翌日、番組のディレクターは番組放送中に、彼らの番組で保健大臣にインタビューし、MCSについての話をし、MCS患者のひどい状況を説明したいので、保健省に連絡を取るつもりであると述べました。 これが全てのことの発端です。多くの電話が保健省にありましたが保健省が何も回答しませんでした。しかし昨年の12月に保健省は放送中のラジオ番組に直接電話をかけてきて、彼らは最後にはインタビューを受けることに同意しました。2010年1月15日に、保健省事務次官ジョセ・マルチネス・オルモス氏がカルネ・クルーダの化学物質過敏症の特集番組に出演してインタビューを受け、ミゲル・ジャラ氏、パブロ・アーノルド博士、ジョセ・ルイス・アパリシオ氏、そして私の代理であるデービッド・パルマ氏が同席しました。オルモス氏はこの番組の10日〜20日後にMCSに取り組む関連団体と会うことを約束しました。 2010年2月4日、スペインにおける化学物質過敏症患者の状況を述べるために保健省との会議が開かれました。デービッド・パルマ氏指導の下にMCS関連団体によって作成され請願文書が提出されました。各MCS団体から代表1名がこの会議に出席し、またColectivo Rondaの弁護士ジャウメ・コルテ氏及びパブロ・アーノルド博士も参加した。またMCS患者がスペインではどのように過ごさなくてはならないかを示すひとつの事例として、私の著書『失踪 化学物質過敏症よって破壊された人生』のコピーが、会議の席上で手渡されました。保健省の代表は、MCSに関する合意文書を作成するために設立する科学委員会の専門家について共同で合意するためにMCS関連団体にコンタクトすることを約束しました。 そしてMCS関連13団体は、このプロセスに賛同する声を集約するために、”スペインにおけるMCSの認知を求める委員会”を設立しました。同委員会は、医師のリストを作成し、保健省はMCS関連団体によって推薦された11人全ての医師と保健省からの16人に対して2010年4月21日に開催される会議に出席するよう要請しました。 第一印象は肯定的でした。作業部会はスケジュールを作成し、2010年9月〜10月にMCS関連団体のレビューを受けられるようMCSに関する合意文書のドラフトを作成することに同意しました。レビューを受けた文書は12月に保健省から発表されることになりました。彼らは、これはMCSをICD-10に含める、すなわちスペインにおける公式の認知を可能にする第一歩であると述べました。 これについては公式なプレスリリースがいずれあるのでしょうが、会議の翌日、カルネ・クルーダが特ダネとして報じてくれました。カルネ・クルーダのおかげで私たちは今この認知のためのプロセスの中にいるのだから、彼らに感謝の意を伝えたいのです。デービッドと私はこのすばらしいニュースと感謝を番組の最中に伝え、カルネ・クルーダのディレクターであるジャビエル・ガレゴ氏と番組担当者は感動してくれました。 ジョセ・ルイス・アパリシオさん、ありがとう。そしてジャビエル・ガレゴさんに率いられたカルネ・クルーダの番組政策チームの全ての皆さん、ありがとう。もし、彼らがMCSに関心を持ってくれなかったら、このことは決して起こらなかったでしょう。私は番組の途中でも伝えましたが、もう一度ここで繰り返したいのです。 全てのMCS患者の名において、ありがとう! 関連記事 |