Eva Caballe's Blog NO FUN 化学物質過敏症で経験する変容 エバ・カバリエ(Eva Caballe) (日本語版pdf) 情報源:Eva Caballe's Blog, NO FUN in Spanish Metamorphosis inside Multiple Chemical Sensitivity Translated from Spanish to English by Eva Caballe http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/sick_school/cs_kaigai/ngo/DELIRIO-METAMORPHOSIS-MCS.pdf http://nofun-eva.blogspot.com/2010/01/sqm-delirio-metamorfosis.html 訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会) Translated by Takeshi Yasuma, Citizens Against Chemicals Pollution (CACP) http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/ 掲載日:2010年2月16日 このページへのリンク: http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/sick_school/cs_kaigai/ngo/100215_metamorphosis.html
私もその例に漏れませんが、私の最も激しい変容は私が化学物質過敏症(MCS)になって起きました。私は突然この病気になったのですが、そこに至るまでのプロセスはゆっくりとしたものでした。私はMCSを知る以前の長い間、MCSになる準備をしていたのです。私の体は繰り返し私に警告していたのですが、私は体が何を言いたいのか理解していませんでした。しかし、私の身に起きていることの全てがMCSの前兆であったなどということをどうして知ることができたでしょうか? そのことを知るのはほとんど不可能でした。MCSについての情報は人々には秘密にされており、誰かが勇気をもって声を上げれば、MCSなどは患者の心の問題だと言う人々によって自動的に黙らされてしまうのですから。
そしてあなたは自分自身を順応させるために、そして将来を生き延びるために、あなたが知っている以前の生活を考え直し始めるでしょう。 私達の全ては、私達がこのような状態になったことを嫌悪し、失ったものを嘆き悲しむ段階に入っていきます。このような世界をはねのける疲れを知らぬ力強い人などどこにいるでしょうか? それは自然であり、健康的であり、必要な段階です。しかし、奇妙なことに、次にやって来る最も難しいこと、それは、生きる望みのないこの新たな世界で身の置き所を見つけることです。 そして驚くべきことには、私の生活が先の見えた退屈なものであってはならないと考えた時に、刑務所と化していた私の家から、もうひとつの変容が始まったのです。この変容はもっと深く直感的なものであり、今度は私が選んだ変容です。 情報を伝達し、私はまだ生きていることを世界に知らせ、私自身の権利のために、そしてMCSの被害にあっている世界中の数百万の人々の権利のために叫び声を上げることの必要性が、私に本を書かせたのです。臆病な声を私のブログ、No Funで発することから始め、その後、数ヶ国語に翻訳されることとなったデリリオ社(Delirio)の記事のおかげで、大きな力を得ました。そしてそれらのうちの最初の記事、『多種化学物質過敏症についての裸の真実』(訳注1)がスペイン・ラジオ放送3の番組 Carne Cruda で朗読されました。そして、私がそれまで想像すらしなかったことを思い切ってしようと決心したのはその時でした。本を書くことです。
私の望みは、私達は存在するということを社会の人々に知らせることができるよう、MCS のために”失踪”した人々によって多くの本が書かれるということです。私達は病気ですが、誰も私達を黙らせることはできません。 訳注 この記事のオリジナルはスペイン語ですが、現在までのところ、ドイツ語、英語、及び日本語(上記)に翻訳されています。
スペインのMCS患者の魂の叫び 多種化学物質過敏症についての裸の真実 エバ・カバリエ(Eva Caballe) 訳注2 2009年11月 エバ・カバリエ(EVA CABALLE)とのインタビュー 化学物質過敏症と彼女が出版した本について |