サンフランシスコ−予防原則

情報源:SF Environment - The Precautionary Principle
http://www.sfenvironment.com/aboutus/innovative/pp/

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会
掲載日:2005年11月1日
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http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/precautionary/san_francisco/sf_pp.html


予防原則

 サンフランシスコの”有害性のより低い有害生物管理(IPM)”、”有害性のより低い購入(EPP) ”、及び”グリーン・ビルディング”プログラムは、”予防原則”が実際に適用されている事例である。予防原則は、”1オンス(約28グラム)の予防は1ポンド(約454グラム)の治療の価値がある”と喩えられる。もし、ある行為が人の健康又は深刻な環境ダメージを及ぼす恐れがあるなら、予防原則は、危害を防ぐコスト効果のある措置を特定するための最良の入手可能な科学を用いる。

 予防原則は、潜在的に有害な製品であってもその有害な影響の物理的証拠が確立され、かつ、環境的及び社会的コストが非常に高くつくとみなされるまでは使用しても問題ないとする”リスク評価”モデルに替わるものである。例えば、リスク評価アプローチは、DDTのような殺虫剤についても我々がそれが環境に悪いということの直接的証拠を見つけ出すまでは、使用しても問題ないとする。我々の予防的アプローチはある製品又は行為が安全であるかどうかを問い、それが本当に必要であるかを問い、そして環境への影響がより少ない製品や行為で同じように機能するものがないかを問う。

サンフランシスコ環境コード

 2003年夏、市長ウィリー L. ブラウン.ジュニア及び執政部はサンフランシスコ市・郡の一組の環境規制を採択した。このコードは、将来の立法のための指針モデルとして予防原則を認める方針声明から始まる。


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化学物質問題市民研究会
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