IISD 2022年12月8日
世界的なプラスチック条約の交渉が始まる 情報源:IISD, 8 December 2022 Negotiations on a Global Plastics Treaty Get Underway http://sdg.iisd.org/news/negotiations-on- a-global-plastics-treaty-get-underway/ 訳:安間 武(化学物質問題市民研究会) 更新 2022年12月12日 このページへのリンク: http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/plastic/INC1/IISD_221208_ Negotiations_on_Global_Plastics_Treaty_Get_Underway.html ストーリーのハイライト
予想される 5回の INC 会議の最初の会合で、国連環境計画 (UNEP) 事務局長のインガー ・アンダーセンは、プラスチックのライフサイクル全体に対応する国際的な法的拘束力のある文書(ILBI)を構築するために、幅広い参加、科学主導の行動、利害関係者の関与、及び革新的な思考を繰り返したと 地球交渉速報 (ENB / Earth Negotiations Bulletin ) が報告している。 代表者らは、文書の範囲、目的、構造、及び潜在的な要素; 最終規定に関する標準条項;並びに順序付けに目を向け、実施されるべきさらなる作業を勧告した。 INC は一連の提案に耳を傾け、INC 事務局に対し、この文書には法的拘束力のある措置と自発的な措置の両方が含まれる可能性があることに言及しつつ、INC-2 に先立って、条約の目的などの文書の要素のオプションと、核となる義務、管理措置、自主的規制を含む実体規定を概説する文書を作成するよう要請した。プラスチックのライフサイクル全体を包括する条約の必要性についての理解が生まれたが、「ライフサイクル」の定義はまだ合意されていない。 一部の代表者らは、自主的な国内措置を支持し、ある者らは、世界的な標準化と調和を伴わず、ボトムアップのアプローチと国毎に決定された行動計画に支えられた、国内の状況に基づくアプローチを求めた。 他の者らは、よりトップダウンのグローバルなアプローチを好んだ。 たとえば、国の行動計画を ILBI 実施の基礎として支持する人もいれば、世界的な措置を補完し、実施を監視し、遵守に関連する問題に対処するために使用する必要があると考える人もいる。 参加者らはまた、能力構築、技術支援、資金を含む実施手段; 実施と国別報告、科学的及び技術的協力と調整、研究、及び意識向上、並びに利害関係者の参加と行動の進捗状況と有効性の監視と評価を議論した。 順序付けと今後の作業の勧告について、以下の提案が含まれていた。管理手段のための詳細な政策オプション文書の作成を事務局に要請すること;管理手段と実施手段に関するコンタクトグループを確立すること;及び各発展途上国から2名の参加者への財政的支援。 国連環境総会 (UNEA) は、2022年3月に世界的なプラスチック条約に関する交渉を開始する決定を採択した(訳注1)。INC-1 は、2022年11月28日から12月2日まで、ウルグアイのプンタ デル エステでオンライン及び対面で開催された。 160の国と利害関係者グループが参加した。 会議に先立って、1,000 人以上の参加者がマルチステークホルダー フォーラムに対面またはオンラインで参加した。INC-1 では、追加の利害関係者の対話が招集され、プラスチック汚染に対する上流及び下流のアプローチと、プラスチックのライフサイクルの中間段階に対処した。 フランスは、2023年5月22日から26 日までパリで INC-2を主催することを申し出た。ケニアは INC-3、カナダは INC-4、及び韓国は INC-5 を主催することを申し出た。 エクアドル、ペルー、ルワンダ、セネガルは、2025 年半ばに全権委員会の外交会議を主催することを申し出た。 [プラスチック汚染 INC-1の ENBカバレッジ] 訳注1:国連環境総会(UNEA 5.2)決議
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