水銀条約の命名
2010年、鳩山由紀夫・首相(当時)は、世界水銀条約を最終的には”水俣条約”と命名することを提案しました。残念ながら、その提案は発表の前に水俣被害者や支援団体と討議されることはありませんでした。
2011年1月に日本で開催された第2回政府間交渉会議(INC2)で、水俣被害者や支援団体により、被害者の問題が解決される前に国際条約を水俣災害に因んだ名前にするということに反対するという声明が発表されましたた。特に下記の点を要求しました。
- 被害の全容を解明すること
- 全ての被害者を補償すること
- 汚染者負担の原則を実施すること
- 水俣湾及び不知火海周辺の水銀汚染を完全に浄化すること
水銀条約を“水俣条約”と命名するとの日本政府の提案に対する水俣被害者団体及び支援者団体の声明の日本語版又は英語版をお読みください。
INC2で被害者である坂本しのぶさんは、この声明を近藤昭一・環境副大臣に直接手渡しました。


近藤昭一・環境副大臣に声明書を手渡す
坂本しのぶさん(介護者の右側)
(photo credit Faye Ferrer)
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