IPEN Minamata Website 日本語訳:化学物質問題市民研究会 最終更新:2011年8月4日
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IPENの”水俣を敬う” のページ にようこそ

 IPENの”水俣を敬う”のページにようこそ。このページから、賛同署名することにより、あなたは水俣病の被害者への連帯を示すことができます。

2011年6月23日 IPENプレスリリース
世界水銀条約を被害者に因んだ名前にする前に水俣問題を解決せよ
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水俣に何が起きたのか?

 1932年から1968年まで、チッソは同工場から水俣湾にメチル水銀を含んだ排水を放出し、それが魚介類に生物蓄積しました。水俣の住民は、危険があるとは知らずに、水俣湾(及び不知火海)の魚介類を食べましたが、その結果、広範な水銀中毒がもたらされました。数万の人々が影響を受けました。水銀中毒の症状には、運動機能障害、手足の麻痺、筋力低下、視野狭窄、難聴、言語障害などがあります。極端な場合には、全身麻痺、昏睡、そして死にいたります。水銀中毒はまた、子宮の胎児にも影響を与えます。

 水俣で広範な中毒が発生したので、現在では水銀中毒が時には”水俣病”と呼ばれます。

なぜ水俣病被害者やそのグループと連帯するのか?

 水俣病は最初に認定されてから50年以上経過しましたが、被害者グループは、この悲劇に対する日本政府とチッソの対応に満足していません。被害者グループは全ての被害者が認定され、補償されることを望んでいます。彼らは影響を受けた地域の人々の包括的な健康調査を望んでいます。彼らは汚染者負担の原則が完全にそして適切に実施されることを望んでいます。彼らは、水俣湾周辺の汚染地域が浄化されることを望んでいます。そして、水俣病被害者グループは住民が地域社会で安心して暮らしていける医療や福祉の仕組みが確立されることを望んでいます。

いつIPENの連帯声明は発表されたのか?

 水俣被害者との連帯を示すために、IPENは、”水俣を敬う”と呼ばれる声明案を起草しました。この声明は、世界水銀条約のための第2回政府間交渉会議(INC2)で発表されました。INC2は、日本の千葉で開催されましたが、日本開催ということで、水俣問題と水銀中毒は、通常以上に注目されました。

 INC2において、IPENは非常に感動的な署名儀式をおこない、水俣病被害者の坂本しのぶさんに”水俣を敬う”声明を渡しました。この儀式で、IPENの様々な地域の代表が、自分たちの国や地域における経験に基づいて、彼らがいかに水俣の悲劇に関係しているかについて話をしました。



レズリー・アドガメさん
(Photo: John Wickens)




左からアイリーン・スミスさん、坂本しのぶさん、
谷由布さん(介護者)、マニーカロンゾさん
(Photo: John Wickens)
 スピーカーは、ナイジェリアの環境開発のための持続可能な研究と行動(SRADev)のレズリー・アドガメさん、メキシコのCentro de Analisis y Accion sobre Toxicos y sus Alternativas (CAATA)のフェルナンド・ベヤラーノさん、ロシアの Eco-Accordのオルガ・スペランスカヤさん(IPEN共同議長)、そしてフィリピンの脱焼却グローバル連合(GAIA)のマニーカロンゾさんでした。

 マニーは、感動的なスピーチをして儀式の感傷を誘いました。彼の話をお読みください。
 IPEN 連帯声明署名式のマニー・コロンゾ氏スピーチ (英語版はこちら



(Photo: John Wickens)
 儀式では、IPEN共同議長マリアン・ロイドスミスさんとオルガ・スペランスカヤさんが公式にその声明に署名しましたが、その後1週間以内に42カ国からNGOs 72団体の賛同を得ました。
現在の賛同リスト(英語版)をご覧ください。

声明に署名するIPEN共同議長の
オルガ・スペランスカヤさん(左)と
マリアン・ロイドスミスさん(右)


このリボンは何を意味するか?

 水俣の人々との連帯を示し、それを広めるための取り組みとして、IPENは、INC2への代表者に身に着けていただくよう、数百のオレンジとブルーのリボンを用意しました。ブルーは、水俣の人々が生計を立てる海を表し、オレンジは警告を表します。オレンジ色は、海の水銀レベルが危険であることを水俣の人々に警告するために出される”漁ができない”という標識を意味します。
 


化学物質問題市民研究会
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