グリーンズ プレスリリース 2007年10月23日
欧州議会 農薬法案を採択
有毒農薬から消費者と環境保護の一里塚

情報源:Greens Press Releases Strasbourg 23.10.2007
Pesticides legislation:
EP vote a milestone in consumer and environmental protection from toxic pesticides
http://www.greens-efa.org/cms/pressreleases/dok/202/202440.pesticides_legislation@en.htm

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会
掲載日:2007年11月4日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/eu/greens/071023_greens_pesticides.html



 欧州議会は本日10月23日、農薬に関するEU法案を採択した。投票の後で報告書起草者であるドイツ・グリーンのヒルトラッド・ブレヤー議員は次のように述べた。
 ”今日の欧州議会における農薬法案の採択は消費者と環境保護における重要な一里塚である。議会メンバーは化学産業と農業圧力団体のデマ戦術によって納得させられておらず、その代わりに有毒農薬からのより大きな保護を与えることに投票した”。

 ”議会メンバーは、発がん性、変異原性、及び生殖毒性の物質の使用を禁止し、神経毒性及び免疫影響を持つことが示された物質も同様にレッド・カードが与えられることに賛成した。このことは農薬の危険を少なくし、したがって我々の食物を安全にすることに大きな進歩を示すものである”。

 ”有毒物質を含む農薬は、殺すことを意図しているだけでなく、我々の食物に、そして最終的には我々の体内にたまる。したがって我々は、有害な物質をより危険の少ない物質に代替する条項の採択を歓迎する。これは、消費者、使用者及び環境のリスクを減らし、一方、同時に化学産業の革新を刺激するという双方が勝利する(win-win)状況を作り出した。”  ”欧州議会はまた、農薬パスポート(pesticide passport)”のための提案を承認したが、それは農薬についての透明性を求めるため前進である。この革新は、小売業者が使用される農薬についてよりよく情報を与えられ、市場にある製品の管理を強化することを確実にするであろう。
”しかし本日の投票でひとつの曇りは議会が農薬の一般削減目標を要求することに失敗したことである。残念ながら議会は最も危険な物質の削減目標を採択しただけである(訳注*)。

(訳注*):
 10年以内に50%削減という要求は議会によって否決され、その代わりに非常に高い懸念のある物質のみ2013年までに半減することなった。
EurActiv 2007年10月24日 農薬:議会は物質に厳しく、使用には甘い

編集者注記:
 欧州議会は本日10月23日、市場にありブレヤーとクラスの報告書を採択した。


訳注(関連記事):


化学物質問題市民研究会
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