バンコク・ポスト 2007年9月30日
日本の市民団体 自由貿易協定(FTA)反対に加わる
有害廃棄物貿易の増大を懸念


情報源:Bangkok Post, September 30, 2007
Japanese civil groups join push against FTA
Fear toxic waste trade will step up
By Achara Ashayagachat
http://www.bangkokpost.net/News/24Sep2007_news08.php

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2007年9月30日
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http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/basel/JTEPA/070930_JTEPA_Bangkok_Post.html


 日本の市民・消費者団体は、日本政府にスラユット暫定政権とのタイ日自由貿易協定の締結を急がぬよう要求することによって、タイの自由貿易協定(FTA)反対派を背後から支援した。日本の非政府組織21団体は9月28日(金曜日)、日本政府に対し、同協定はタイ議会の承認を受けていないので、日タイ経済連携協定(JTEPA)発効のための署名を止めるよう強く求めた。

 議会の審議を経ないで貿易協定を批准することは、タイ国憲法違反であると考えられると彼らは警告した。

 ”我々、環境、健康、人権、農業、消費者の問題に取り組む日本の市民団体は、日本政府に対し、国家立法議会の審議を経ないJTEPAについて外交覚書の取り交わしを行わないよう求める”と彼らは述べた。”我々はまた、有害廃棄物貿易の問題だけでなく、憲法の規定により求められる国家立法会議でJTEPAが審議されることによって、予期せぬ問題が出てくるかもしれない”と彼らは述べた。

 彼らは、クーデターによって樹立された政府とのJTEPA発効に必要な外交覚書の交換が9月30日(火曜日)に行われるのに先立って、この要求を行った。この予定通りの外交覚書の交換は、スラユット・チュラノン首相が11月1日にJTEPAを発効させるという安倍晋三前首相との約束を果すために、実施されたように見える。

 スラユット将軍のJTEPAを進めるという決定は、8月19日に国民投票によって信任された新憲法の、国際条約、協定、合意は議会によって討議され承認されることを求める第190条に違反する。


訳注(関連情報)




化学物質問題市民研究会
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