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第2稿のCD

[第1稿] [第3稿]

(98/9/9作成・適宜追加)

デュリュフレはできるだけ演奏機会が多くなるように、このオルガン版を作りました。しかし、のちに小編成のオーケストラ版を出版したのでもわかるように、この版には不満を感じていたようです。ただ、合唱がもろに前面に出てくるため、合唱団の力量を測るには最適です。
ジョージ・ゲスト指揮
ケンブリッジ・セント・ジョンズ・
カレッジ
聖歌隊
スティーヴン・クロウベリー(Org
74DECCA
発声、表現は重くかったるい。 パート
間で音色、ヴィブラートが異なる
ため、
まるでハモらない。

ボーイソプラノソロもヴィブラートが
かか
って気持ち悪い。
フィリップ・レッジャー指揮
ケンブリッジ・キングス・カレッジ
聖歌隊

ジョン・バット(Org
81EMI
成人男声と少年の声が良く溶け合って
気持ちよい。敬虔な部分とダイナミックな
部分の歌い分けが見事。

ジャネット・ベイカーのソロは異質。
エッベ・ムンク指揮
ヴォックス・ダニカ
ボー・グレンベッヘ(
Org
90DANICA
レベル的には高いのだが、生真面目すぎて
何の面白みもない合唱。バリトンソロの部分
を全員で歌っているのは、成功しているとは
言いがたい。オルガンのリズム感の悪さは致
命的だし、メゾのソロは悲惨。
ウィリアム・ホール指揮
マスターコラール・オブ・
オレンジ・カントリー
ラッド・トーマス(Org
92年以前 SUMMIT
暗い発声、暗い音程、不確かなアン サンブル
と、良いとこなし。バリトン・ソロの

音程の無さはまさに 爆笑もの。
Pie Jesuにはチェロが入っていない。
ゲイリー・グラーデン指揮
聖ヤコブ室内合唱団
マティアス・ワーガー(Org
92/11 BIS
素直な発声、均質な音色、正確な ハーモニー、
正しい音程、合唱の
質感をとらえた録音。
どれをとっても
素晴らしく、安心して身を
まかせられ
る。バリトン・ソロは絶品。
ちょっと客観的で醒めたところも。
ケント・トリトル指揮
聖イグナチウス・ロヨラ合唱団
ナンシエッタ・パレラOrg
94/4 MSR
フランス風のオルガンがオーケストラに負ける
とも劣らない多彩な響きを提供。合唱はパート
ごとのバランスが悪く、溶け合わない。
バリトンソロは合唱で歌っている。
ライナー・ヴァケルカンプ指揮
ヘト・ブラバンツ室内合唱団
ヤン・ヴェルヘーヴェン(Org
94/5 ERASMUS
高音がかぶさった暗めの女声、子どもっぽい
発声、表現の男声。
ハーモニーは合わずアン
サンブルに
も問題。
救いはバリトン・ソロ。
ジェームズ・オドネル指揮
ウェストミンスター大聖堂聖歌隊
イアン・シムコック(Org
94/7 HYPERION
良く訓練された少年、柔らかい男声。 パート
ソロには不安が残るがハーモ
ニーは完璧。
この世のものとは思えな
い至福の響き。
表現も素直。Pie Jesuのボーイソプラノソロ
は表現がいまいちだが健闘。
録音は地味。
ダニエル・バルギエ指揮
ルーアン室内合唱団
ニコラス・ペン(Org
95/4 SOLSTICE
精密ではないが、独特のソノリティで 聴かせ
。雰囲気もなかなかのもの。
さすがフラン
人。バリトンソロは泣きすぎ。
スタニスラフ・クラフチンスキ指揮
クラコウ室内合唱団
バーバラ・
メルドウ=ジーヴィールツ(
Org
96/9 ARS MUSICI
深みのある響き、幅広い表現力の、とてつもな
合唱団。この曲の底知れぬ魅力を味わえる。
ソリストが感情過多なのと、オルガンの録音が
我慢出来ないほどお粗末なのが、悔やまれる。
ヘルス・アスケルソン指揮
ハルグリムス教会
モテット合唱団

ハンフリート・ルッケ(Org
96/10 THOROFON
パート内、パート間で発声と音色が 完全に均質
なのは驚異的。
音程、ハーモニーとも申し分
ないが、
表現がかったるいか。
ソロは両方とも立派。クールなバランスの優秀
録音。
オルガンの音色が抜群。
クリストファー・ロビンソン指揮
ケンブリッジ・セント・ジョンズ・
カレッジ聖歌隊

イアン・ファリントン(Org
98/3 NIMBUS
音程のコントロールもままならないし、発声も
不安定なお粗末な合唱。指揮者が変わっても合
唱団の体質は変わってはいない。メゾ
ソプラノ・ソロも、無神経な歌い方。
ジャン・スーリス指揮
ジャン・スーリス声楽アンサンブル
ヴィンセント・ワルニエ(Org
98/10 SYRIUS
総体的にレベルは高く、深みのある女声はと
ても素晴らしい。しかし、男声にそれに見合
うだけの資質が欠けるのが惜しまれる。時と
してとんでもなくあぶなっかしいところも。
ソロは、メゾは不安定だし、バリトンは軽過ぎ。
イアン・デ・マシーニ指揮
ケンブリッジ・ヴォイセズ
ヴィンセント・ワルニエ(Org
99/3 HERALD
指揮者のデ・マシーニは、81年のキングズ・
カレッジ聖歌隊の録音に参加してこの曲にと
りつかれたとか。合唱団も確かな実力で指揮
者の熱意に応えている。
デュリュフレゆかりのサン・テツィエンヌ・
デュ・モンで録音。
エイドリアン・ルーカス指揮
グロスター・ヘリフォード・ウースター聖歌隊
デイヴィッド・ブリッグス(
Org
99/6 GRIFFIN
3つの聖歌隊が合体した力強いトレブルパート
は、聞きもの。
Pie Jesu」はメゾのソロではなく、トレブル
のトゥッティ、これが素晴らしい!
ジョエル・スウビエット指揮
アンサンブル・ヴォカール・レ・ゼレマン
ミシェル・ブーヴァール(
Org
99/7 HORTUS
音色、ハーモニーは完璧な上に、この曲に必要な
「猥雑さ」を備えているという、驚くべき演奏。
バリトン・ソロは合唱が歌っているが、これが
また絶品。反面、メゾのソロは全く異質。
ジレ・ジェラール指揮
ナント・ペルヴェリー聖歌隊
ミシェル・ブルシエ(
Org
01/11 ADF
オルガンともども、教会の豊饒な響きが素晴ら
しい。合唱はまるでプレーン・チャントのように
この曲を聴かせている。
ソリストには違和感が。
フレデリク・マルムベリ指揮
スウェーデン放送合唱団
マティアス・ワーガー(
Org
04/4 BIS
名門合唱団による「大人」の演奏。
各パートの声は見事な力を持っている。しかし、
それだけではこの曲の「名演」にはなり得ない。
エルンマンのソロも立派すぎ。
ピーター・ダイクストラ指揮
ジェンツ+女声
エルヴィン・ヴィアシンガ(
Org
04/7 CHANNEL
本来はカウンターテナーを含んだ男声のみの団体
だが、ここでは女声がサポート、均質な響きには
魅力がある。ただ、表現がいかにもユルく、
緊張感が全く感じられないのが欠点。
ロバート・シャープ指揮
トルロー大聖堂聖歌隊
クリストファー・グレイ(
Org
04/7 LAMMAS
少年のトレブルと、成人男性という編成。
大聖堂での録音が、独特の雰囲気を出している。
少年のパートが素晴らしい。
アルト・ソロも少年のトゥッティで。
リチャード・マーロウ指揮
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ
聖歌隊
マーク・ウィリアムズ(
Org
99/7-05/1 CHANDOS
決して水準は低くはないのだが、別のレーベル
で以前に録音していた「レクイエム」以外の
曲の演奏には到底及ばない。
しかし、オルガンはその時より格段に良い。
ヘールト・ヘンドリックス指揮
ヘリコン合唱団
国分桃代(
Org
06/8 MELOPHONE
作曲者の没後20年記念の演奏。
徹底的に「美しさ」を追求してはいるが
訴えかける力は少ない。
オルガンのノイズが耳障り。
ギイ・ヤンセンス指揮
ラウダンテス・コンソート
ブノワ・ベルニエ(
Org
07/6-10 CYPRES
取り立てて上手ではないのに、
デュリュフレの魅力が伝わって来るという
不思議な合唱。
ソロは合唱で歌われる。
ジェレミー・バックハウス指揮
ヴァサリ・シンガーズ
ジェレミー・フィルセル(
Org
08/2 SIGNUM
とても雄弁なオルガンと、
まるでフランスの合唱団のような雰囲気の合唱で
ある程度のレベルは確保されている。
コノリーのソロはその合唱とは異質。
カルステン・セイヤー=ハンセン指揮
オーフス大聖堂聖歌隊他
クリスティアン・クローセー(
Org
10/5 DONACORD
とても訓練の行き届いた、
ピュアな合唱団。
ソリストも素晴らしい。
オルガンも、フランス風の音色で出色。
ジョン・スコット指揮
ニューヨーク五番街・聖トーマス男声合唱団&少年合唱団
フレデリック・テアルド(
Org
10/5 RESONUS
訓練の行き届いたトレブルに、
アルト以下はプロの成人男声。
女声だけの部分はトレブルだけで歌っている。
とても満足の行く演奏。
デイヴィッド・クラウン指揮
オクスフォード・サマーヴィルカレッジ聖歌隊
トリスタン・ミチャード(
Org
11/7 STONE
合唱がまるで素人のように稚拙。
それに対してソリストは立派過ぎ。
「レクイエム」と同じ年に作られた
ロビン・ミルフォードのミサ曲がカップリング。
ブライアン・シュミット指揮
サウスダコタ・コラール
ジェシー・エシュバック(
Org
12 GOTHIC
メンバーがそれぞれ力のある人の集まりで
非常にハイレベルの演奏。
ソリストもメンバーが務めている。
ぞくぞくするような名演。
グラハム・ロス指揮
ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団
マシュー・ジョリス(
Org
15/5 HARMONIA MUNDI
深みのある合唱と
個性的なソリストによって
とてもドラマティックな仕上がりに。
録音も生々しい。
ジョン・ワイルズ指揮
ノーザン・アイオワ大学コンサート合唱団
モリタ・マリコ(
Org
16/4 CENTAUR
男声はそこそこ穏やかだが、
女声がフォルテで完全に崩壊している。
メゾソプラノ・ソロもお粗末。
バリトン・ソロは合唱のパート・ソロ。
ロバート・シンプソン指揮
ヒューストン室内合唱団
ケン・コーワン(
Org
17/6 SIGNUM
プロの合唱団。
合唱のテクニックから言ったら
驚異的なものがあるが、
それだけでは感銘は生まれない好例。
ジャン=セバスティアン・ヴァレ指揮
聖アンデレ&パウロ教会合唱団
ジョナサン・オルデンガーム(
Org
18/4,5 ATMA
合唱の水準が低い上に
オルガンのセンスが最悪。
「リベラ・メ」では一部少年合唱が。
録音もおそまつ。
ウィル・シムズ指揮
ダラム大聖堂合唱団
イモジェン・モーガン(
Org
20/1 PRIORY
テーマをグレゴリアンっぽく歌うユニークさ。
ソリストは合唱団のメンバーだが、
メゾ・ソプラノは素晴らしい。
不思議な魅力を持った演奏。
スティーヴン・レイトン指揮
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団
ハリソン・コール(
Org
22/7 HYPERION
まさに真打登場。
ハイテンションの合唱は、まさに攻めの音楽。
ソリストも、全員合唱団のメンバーで、
それぞれに素晴らしい!

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