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ジョージ・ゲスト指揮
ケンブリッジ・セント・ジョンズ・
カレッジ
聖歌隊
スティーヴン・クロウベリー(Org)
(74年 DECCA) |
発声、表現は重くかったるい。
パート
間で音色、ヴィブラートが異なるため、
まるでハモらない。
ボーイソプラノソロもヴィブラートが
かか
って気持ち悪い。 |
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フィリップ・レッジャー指揮
ケンブリッジ・キングス・カレッジ
聖歌隊
ジョン・バット(Org)
(81年 EMI) |
成人男声と少年の声が良く溶け合って
気持ちよい。敬虔な部分とダイナミックな
部分の歌い分けが見事。
ジャネット・ベイカーのソロは異質。 |
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エッベ・ムンク指揮
ヴォックス・ダニカ
ボー・グレンベッヘ(Org)
(90年 DANICA) |
レベル的には高いのだが、生真面目すぎて
何の面白みもない合唱。バリトンソロの部分
を全員で歌っているのは、成功しているとは
言いがたい。オルガンのリズム感の悪さは致
命的だし、メゾのソロは悲惨。 |
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ウィリアム・ホール指揮
マスターコラール・オブ・
オレンジ・カントリー
ラッド・トーマス(Org)
(92年以前 SUMMIT) |
暗い発声、暗い音程、不確かなアン
サンブル
と、良いとこなし。バリトン・ソロの
音程の無さはまさに
爆笑もの。
Pie Jesuにはチェロが入っていない。 |
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ゲイリー・グラーデン指揮
聖ヤコブ室内合唱団
マティアス・ワーガー(Org)
(92/11 BIS) |
素直な発声、均質な音色、正確な
ハーモニー、
正しい音程、合唱の
質感をとらえた録音。
どれをとっても
素晴らしく、安心して身を
まかせられる。バリトン・ソロは絶品。
ちょっと客観的で醒めたところも。 |
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ケント・トリトル指揮
聖イグナチウス・ロヨラ合唱団
ナンシエッタ・パレラ(Org)
(94/4 MSR)
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フランス風のオルガンがオーケストラに負ける
とも劣らない多彩な響きを提供。合唱はパート
ごとのバランスが悪く、溶け合わない。
バリトンソロは合唱で歌っている。 |
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ライナー・ヴァケルカンプ指揮
ヘト・ブラバンツ室内合唱団
ヤン・ヴェルヘーヴェン(Org)
(94/5 ERASMUS) |
高音がかぶさった暗めの女声、子どもっぽい
発声、表現の男声。
ハーモニーは合わずアン
サンブルに
も問題。
救いはバリトン・ソロ。 |
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ジェームズ・オドネル指揮
ウェストミンスター大聖堂聖歌隊
イアン・シムコック(Org)
(94/7 HYPERION) |
良く訓練された少年、柔らかい男声。
パート
ソロには不安が残るがハーモ
ニーは完璧。
この世のものとは思えな
い至福の響き。
表現も素直。Pie Jesuのボーイソプラノソロ
は表現がいまいちだが健闘。録音は地味。 |
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ダニエル・バルギエ指揮
ルーアン室内合唱団
ニコラス・ペン(Org)
(95/4 SOLSTICE) |
精密ではないが、独特のソノリティで
聴かせ
る。雰囲気もなかなかのもの。
さすがフラン
ス人。バリトンソロは泣きすぎ。 |
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スタニスラフ・クラフチンスキ指揮
クラコウ室内合唱団
バーバラ・
メルドウ=ジーヴィールツ(Org)
(96/9 ARS MUSICI) |
深みのある響き、幅広い表現力の、とてつもな
い合唱団。この曲の底知れぬ魅力を味わえる。
ソリストが感情過多なのと、オルガンの録音が
我慢出来ないほどお粗末なのが、悔やまれる。 |
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ヘルス・アスケルソン指揮
ハルグリムス教会
モテット合唱団
ハンフリート・ルッケ(Org)
(96/10 THOROFON) |
パート内、パート間で発声と音色が
完全に均質
なのは驚異的。音程、ハーモニーとも申し分
ないが、
表現がかったるいか。
ソロは両方とも立派。クールなバランスの優秀
な録音。
オルガンの音色が抜群。 |
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クリストファー・ロビンソン指揮
ケンブリッジ・セント・ジョンズ・
カレッジ聖歌隊
イアン・ファリントン(Org)
(98/3 NIMBUS) |
音程のコントロールもままならないし、発声も
不安定なお粗末な合唱。指揮者が変わっても合
唱団の体質は変わってはいない。メゾ
ソプラノ・ソロも、無神経な歌い方。 |
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ジャン・スーリス指揮
ジャン・スーリス声楽アンサンブル
ヴィンセント・ワルニエ(Org)
(98/10 SYRIUS) |
総体的にレベルは高く、深みのある女声はと
ても素晴らしい。しかし、男声にそれに見合
うだけの資質が欠けるのが惜しまれる。時と
してとんでもなくあぶなっかしいところも。
ソロは、メゾは不安定だし、バリトンは軽過ぎ。 |
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イアン・デ・マシーニ指揮
ケンブリッジ・ヴォイセズ
ヴィンセント・ワルニエ(Org)
(99/3 HERALD) |
指揮者のデ・マシーニは、81年のキングズ・
カレッジ聖歌隊の録音に参加してこの曲にと
りつかれたとか。合唱団も確かな実力で指揮
者の熱意に応えている。
デュリュフレゆかりのサン・テツィエンヌ・
デュ・モンで録音。 |
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エイドリアン・ルーカス指揮
グロスター・ヘリフォード・ウースター聖歌隊
デイヴィッド・ブリッグス(Org)
(99/6 GRIFFIN) |
3つの聖歌隊が合体した力強いトレブルパート
は、聞きもの。
「Pie Jesu」はメゾのソロではなく、トレブル
のトゥッティ、これが素晴らしい! |
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ジョエル・スウビエット指揮
アンサンブル・ヴォカール・レ・ゼレマン
ミシェル・ブーヴァール(Org)
(99/7 HORTUS) |
音色、ハーモニーは完璧な上に、この曲に必要な
「猥雑さ」を備えているという、驚くべき演奏。
バリトン・ソロは合唱が歌っているが、これが
また絶品。反面、メゾのソロは全く異質。 |
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ジレ・ジェラール指揮
ナント・ペルヴェリー聖歌隊
ミシェル・ブルシエ(Org)
(01/11 ADF) |
オルガンともども、教会の豊饒な響きが素晴ら
しい。合唱はまるでプレーン・チャントのように
この曲を聴かせている。
ソリストには違和感が。
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フレデリク・マルムベリ指揮
スウェーデン放送合唱団
マティアス・ワーガー(Org)
(04/4 BIS) |
名門合唱団による「大人」の演奏。
各パートの声は見事な力を持っている。しかし、
それだけではこの曲の「名演」にはなり得ない。
エルンマンのソロも立派すぎ。 |
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ピーター・ダイクストラ指揮
ジェンツ+女声
エルヴィン・ヴィアシンガ(Org)
(04/7 CHANNEL) |
本来はカウンターテナーを含んだ男声のみの団体
だが、ここでは女声がサポート、均質な響きには
魅力がある。ただ、表現がいかにもユルく、
緊張感が全く感じられないのが欠点。 |
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ロバート・シャープ指揮
トルロー大聖堂聖歌隊
クリストファー・グレイ(Org)
(04/7 LAMMAS) |
少年のトレブルと、成人男性という編成。
大聖堂での録音が、独特の雰囲気を出している。
少年のパートが素晴らしい。
アルト・ソロも少年のトゥッティで。 |
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リチャード・マーロウ指揮
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ
聖歌隊
マーク・ウィリアムズ(Org)
(99/7-05/1 CHANDOS) |
決して水準は低くはないのだが、別のレーベル
で以前に録音していた「レクイエム」以外の
曲の演奏には到底及ばない。
しかし、オルガンはその時より格段に良い。 |
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ヘールト・ヘンドリックス指揮
ヘリコン合唱団
国分桃代(Org)
(06/8 MELOPHONE) |
作曲者の没後20年記念の演奏。
徹底的に「美しさ」を追求してはいるが
訴えかける力は少ない。
オルガンのノイズが耳障り。 |
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ギイ・ヤンセンス指揮
ラウダンテス・コンソート
ブノワ・ベルニエ(Org)
(07/6-10 CYPRES) |
取り立てて上手ではないのに、
デュリュフレの魅力が伝わって来るという
不思議な合唱。
ソロは合唱で歌われる。 |
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ジェレミー・バックハウス指揮
ヴァサリ・シンガーズ
ジェレミー・フィルセル(Org)
(08/2 SIGNUM) |
とても雄弁なオルガンと、
まるでフランスの合唱団のような雰囲気の合唱で
ある程度のレベルは確保されている。
コノリーのソロはその合唱とは異質。 |
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カルステン・セイヤー=ハンセン指揮
オーフス大聖堂聖歌隊他
クリスティアン・クローセー(Org)
(10/5 DONACORD) |
とても訓練の行き届いた、
ピュアな合唱団。
ソリストも素晴らしい。
オルガンも、フランス風の音色で出色。 |
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ジョン・スコット指揮
ニューヨーク五番街・聖トーマス男声合唱団&少年合唱団
フレデリック・テアルド(Org)
(10/5 RESONUS) |
訓練の行き届いたトレブルに、
アルト以下はプロの成人男声。
女声だけの部分はトレブルだけで歌っている。
とても満足の行く演奏。 |
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デイヴィッド・クラウン指揮
オクスフォード・サマーヴィルカレッジ聖歌隊
トリスタン・ミチャード(Org)
(11/7 STONE) |
合唱がまるで素人のように稚拙。
それに対してソリストは立派過ぎ。
「レクイエム」と同じ年に作られた
ロビン・ミルフォードのミサ曲がカップリング。 |
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ブライアン・シュミット指揮
サウスダコタ・コラール
ジェシー・エシュバック(Org)
(12 GOTHIC) |
メンバーがそれぞれ力のある人の集まりで
非常にハイレベルの演奏。
ソリストもメンバーが務めている。
ぞくぞくするような名演。 |
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グラハム・ロス指揮
ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団
マシュー・ジョリス(Org)
(15/5 HARMONIA MUNDI) |
深みのある合唱と
個性的なソリストによって
とてもドラマティックな仕上がりに。
録音も生々しい。 |
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ジョン・ワイルズ指揮
ノーザン・アイオワ大学コンサート合唱団
モリタ・マリコ(Org)
(16/4 CENTAUR) |
男声はそこそこ穏やかだが、
女声がフォルテで完全に崩壊している。
メゾソプラノ・ソロもお粗末。
バリトン・ソロは合唱のパート・ソロ。 |
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ロバート・シンプソン指揮
ヒューストン室内合唱団
ケン・コーワン(Org)
(17/6 SIGNUM) |
プロの合唱団。
合唱のテクニックから言ったら
驚異的なものがあるが、
それだけでは感銘は生まれない好例。 |
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ジャン=セバスティアン・ヴァレ指揮
聖アンデレ&パウロ教会合唱団
ジョナサン・オルデンガーム(Org)
(18/4,5 ATMA) |
合唱の水準が低い上に
オルガンのセンスが最悪。
「リベラ・メ」では一部少年合唱が。
録音もおそまつ。 |
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ウィル・シムズ指揮
ダラム大聖堂合唱団
イモジェン・モーガン(Org)
(20/1 PRIORY) |
テーマをグレゴリアンっぽく歌うユニークさ。
ソリストは合唱団のメンバーだが、
メゾ・ソプラノは素晴らしい。
不思議な魅力を持った演奏。 |
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スティーヴン・レイトン指揮
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団
ハリソン・コール(Org)
(22/7 HYPERION) |
まさに真打登場。
ハイテンションの合唱は、まさに攻めの音楽。
ソリストも、全員合唱団のメンバーで、
それぞれに素晴らしい! |