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第1稿のCD

[第2稿] [第3稿]

(98/9/9作成・適宜追加)

この曲が持つ本来のダイナミック・レンジを知るには、やはりこの編成でないとダメ。ただ、オケの編成が大きいので合唱がつい大味になりがちで、現在出ている録音で理想的なものは一つもありません。
モーリス・デュリュフレ指揮
ラムルー管
フィリップ・カイヤール合唱団他
59年以前 ERATO
なんたって自作自演盤、しかもちょっと前
までは唯一の音源だったのだから、これ
は別格。LP時代はもやもやとした霧の中
にえもいわれぬ雰囲気をかもしだしてい
たが、CDになってみると、実はかなりの
クオリティの録音であったことがわかる。
アンドルー・デイヴィス指揮
ニュー・フィルハーモニア管
アンブロジアン・シンガーズ他
77/1 SONY
ppはかったるいが、ffではそこそこの緊迫
感。合唱はパートの音色はバラバラでバ
リトンソロも表現過多だが、キリ・テ・カナワ
はさすが。児童合唱もなかなか。
Hpのノイ
ズまで聞こえる超優秀録音だがもう少し
音が混じり合ったほうがよい。マイク・ロス
にそれを望むのは酷か。
リチャード・ヒコックス指揮
ロンドン響
ロンドン響合唱団他
83以前 DECCA
メリハリの利いたオーケストラは一聴の
価値がある。

ただ、合唱がいまひとつ練られてなく、
音程が不安定なのが惜しまれる。
メゾのソロはがんばりすぎ。
録音は優秀。
ミシェル・コルボ指揮
コロンヌ管
コロンヌ合唱団他
84/11 ERATO
個々の楽器の明瞭度は犠牲になっては
いるが、合唱とオケが渾然一体となった
見事な録音。合唱も技術的には全く問題
はないが、コルボのくせのある歌わせか
たには到底ついていけない。同じ意味で
ベルガンサのソロも耐えられない。
ロバート・ショー
アトランタ響
アトランタ響合唱団
85/11 TELARC
TELARCはオケの録音では定評がある
が、合唱では良い録音に出会ったことが
ない。これも例外ではなく、妙に存在感の
あるオケの後ろで合唱の音像はかすん
でしまっている。演奏自体は非の打ち所
がないものだが、ソロを全員で歌うという
アイディアは、あまり感心できない。
関屋 晋指揮
JAO東京オケ
晋友会合唱団
92/8 PRIVATE
アマチュアのライブ、しかも指揮はオケに
は素人の関屋さんということで、多くをもと
めるのはそもそも無理なのだが、専門の
合唱が精彩に欠けるのはどういうことか。
常々晋友会というのは言われている程ス
ゴイ合唱団だとは思ってはいないのだが
それは正解?
ミシェル・ルグラン指揮
フィルハーモニア管
アンブロジアン・シンガーズ
93/6 TELDEC
合唱のまずさが致命的。音程が悪く音色
もバラバラ。細部をきわだたせた録音に
よってさらに欠点が助長されている。ルグ
ランの指揮は気まぐれで、自然な流れに
逆らっている。ハンプソンのソロは素晴ら
しい。
チョン・ミュンフン指揮
聖チェチリア音楽院管
聖チェチリア音楽院合唱団
98/6 DG
期待にたがわぬ名演奏。
カップリングのフォーレはとてつもない緊張
の連続。この曲でもオケの雄弁さは他の
追随を許さない。合唱は特別うまいわけで
はないが、指揮者の気迫には十分ついて
いけている。個人的にはバルトリはこの曲
には合っていないと思うのだが。
ミシェル・プラッソン指揮
トゥールーズ・カピトール国立管
オルフェオン・ドノスティアーラ合唱団
99/4 EMI
まるで作曲者の自演盤のように始まり、期待
をそそられるが、それは程なく失望に変わる。
決して悪い合唱団ではないのだが。
救いはハンプソンのバリトン。
ここでも一段と素晴らしい歌が聴ける。
マルク・スーストロ指揮
ブラバント管
ブラバント合唱団
01/4 HBO
このオーケストラの自主制作盤。
通常ルートでは入手出来ないため現物は未聴。
ネットで「サンクトゥス」を試聴した限りでは
なかなか素晴らしい合唱とオーケストラ。
特に女声のフワフワ感は魅力的。
男声はやや荒っぽいか。
堀俊輔指揮
東京交響楽団
東響コーラス他

(06/10 LIVE NOTES)
久しぶりのオーケストラ版。
日本のオーケストラも、十分にヨーロッパの
オーケストラの艶やかさを出せることを証明。
合唱はイマイチ冴えない。
ティエリー・フィッシャー指揮
BBCウェールズ・ナショナル管
BBCウェールズ・ナショナル・コーラス他

(14/7 BBC)
「プロムス」のライブ録音だが、
非常に解像度の高い録音。
オーケストレーションの細部までよくわかる。
合唱も特に女声はピュアなサウンド。
イヴァン・レプシッチ指揮
ミュンヘン放送管
バイエルン放送合唱団

(17/3 BR)
大人の合唱に
豊かな表情のオーケストラ。
このバージョンの本質が理解できるCD。
今までのこの曲へのイメージが一新される。
ロビン・ティチアーティ
ベルリン・ドイツ響
ベルリン放送合唱団

(19/3 LINN)
成熟した合唱。バリトンソロも合唱が。
オーケストラも素晴らしいが、
時折合唱が聴こえなくなる。
コジェナーのソロは場違い。

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