La Trinite de l'Ancien Testament

The old testament Trinity
旧約聖書の三位一体

 
三位一体とは
 
 キリスト教において「父としての神」「子としての神(イエス・キリスト)」「聖霊としての神」を3つの位格として、同一のものとしてみること。
 
構図の特徴は
    
 イコンでは、創世記に記されているアブラハムを訪れた天使の姿をした3人の御使いをもって表現される。
 
 「イコンの中のイコン」とされるルブリョーフの三位一体を例にとると、中央にテーブルを囲み、3人の御使いが杖をたずさえて座す。左手が「父としての神」、中央が「子としての神」、そして右手の御使いが「聖霊としての神」をそれぞれ示すとされる。左遠景にはアブラハムの家、中央やや右手の遠景にはテレビンの木、左手遠景には岩が描かれる。
 
 左右の御使いが座す椅子は、典型的な「逆遠近法」が用いられている。
 
 ルブリョーフの描いた三位一体はその後のイコンの見本とされるが、その構図自体はルブリョーフ以前にも見られるものである。
 
 また、給仕するアブラハムも描かれたもの、小牛をほふる様子も描かれたものなどのヴァリエーションもある。
 
聖書では
 
 ”主はマムレのテレビンの木のかたわらでアブラハムに現れられた。それは昼の暑いころで、彼は天幕の入り口にすわっていたが、目を上げて見ると、三人の人が彼に向かって立っていた。彼はこれを見て、天幕の入り口から走って行って彼らを迎え、地に身をかがめて、言った、「わが主よ、もしわたしがあなたの前に恵みを得ているなら、どうぞしもべを通り過ごさないでください。水をすこし取ってこさせますから、あなたがたは足を洗って、この木の下でお休みください。わたしは一口のパンを取ってきます。元気をつけて、それからお出かけください。せっかくしもべの所においでになったのですから」。彼らは言った、「お言葉どおりにしてください」。そこでアブラハムは急いで天幕に入り、サラのと所に行って言った、「急いで細かい麦粉三セヤをとり、こねてパンを造りなさい」。 アブラハムは牛の群れに走って行き、柔らかな良い小牛を取って若者に渡したので、急いで調理した。そしてアブラハムは凝乳と牛乳および小牛を調理したものを取って、彼らの前に供え、木の下で彼らのかたわらに立って給仕し、彼らは食事をした。”(創世記18:1−8) (c)日本聖書協会 Japan Bible Society, Tokyo 1954,1955
 
三位一体を描いた代表的なイコン  
 
本ページの表記は整理の都合上、フランス語、英語、日本語の順になっています。フランス語に付いてはアクサン等が、Shift_JISによる日本語と同時に表示不能な為、省かれています。読みにくいかと思われますが、ご容赦を。


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