L'apotre Paul

The apostle Paul
使徒パウロ

St Paul
 
使徒パウロ
 
 使徒パウロは、生前のイエスに直接付き従った12使徒には含まれていない。
 
 ユダヤ教徒で熱心なキリスト教弾圧者であった彼は、キリスト教弾圧のためにダマスコ(ダマスカス)へ向かう道の途中、決定的な改心をする。彼は、当初ユダヤ人に宣教の重心を置いていた初期キリスト教会を、自ら異邦人への積極的伝道を行なうことで大きく発展させたイデオローグでもあった。
 
構図の特徴は
    
 イコンに描かれるパウロの姿は、その典型的な肖像性によって特徴づけられる。すなわち、、、、
 12使徒を描いたイコンにおいても、正式な12使徒でないパウロがしばしば描かれる。

聖書では

 ”人々は大声で叫びながら、耳をおおい、ステパノ(キリスト教最初の殉教者とされる)を目がけて、いっせいに殺到し、彼を市外に引き出して、石で打った。これに立ち会った人たちは、自分の上着を脱いで、サウロ(パウロのヘブライ名)という若者の足もとに置いた。こうして、彼らがステパノに石を投げつけている間、ステパノは祈りつづけて言った、「主イエスよ、わたしの霊をお受け下さい」。そして、ひざまずいて、大声で叫んだ、「主よ、ぞうぞ、この罪を彼らに負わせないで下さい」。こう言って、彼は眠りについた。

 サウロはステパノを殺すことに賛成していた。

 その日、エルサレムの教会に対して大迫害が起り、使徒以外の者はことごとく、ユダヤとサマリヤとの地方に散らされて行った。信仰深い人たちはステパノを葬り、彼のために胸を打って、非常に悲しんだ。ところが、サウロは家々に押し入って、男や女を引きずり出し、次次に獄に渡して、教会を荒し回った。”(使徒行伝7:57−8:3)

 ”さてサウロは、なおも主の弟子たちに対する迫害、殺害の息をはずませながら、大祭司のところに行って、ダマスコの諸会堂あての添書を求めた。それは、この道の者を見つけ次第、男女の別なく縛りあげて、エルサレムにひっぱって来るためであった。ところが、道を急いでダマスコの近くにきたとき、突然、天から光がさして、彼をみぐり照らした。彼は地に倒れたが、その時「サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか」と呼びかける声を聞いた。そこで彼は「主よ、あなたは、どなたですか」と尋ねた。すると答があった、「わたしは、あなたが迫害しているイエスである。さあ立って、町にはいって行きなさい。そうすれば、そこであなたのなすべき事が告げられるであろう」。サウロの同行者たちは物を言えずに立っていて、声だけは聞こえた、だれも見えなかった。サウロは地から起き上がって目を開いてみたが、何も見えなかった。そこで人々は、彼の手を引いてダマスコへ連れて行った。彼は三日間、目が見えず、また食べることも飲むこともしなかった。

 さて、ダマスコにアナニヤというひとりの弟子がいた。この人に主が幻の中に現れて、「アナニヤよ」とお呼びになった。彼は「主よ、わたしでございます」と答えた。そこで主が彼に言われた、「立って、『真すぐ』という名の路地に行き、ユダの家でサウロというタルソ人を尋ねなさい。彼はいま祈っている。彼はアナニヤという人がはいってきて、手を自分の上において再び見えるようにしてくれるのを、幻でみたのである」。アナニヤは答えた、「主よ、あの人がエルサレムで、どんなにひどい事をあなたの聖徒たちにしたかについては、多くの人たちから聞いています。そして彼はここでも、御名をとなえる者たちをみな捕捉する権を、祭司長たちから得てきているのです」。しかし、主は仰せになった、「さあ、行きなさい。あの人は、異邦人たち、王たち、またイスラエルの子らにも、わたしの名を伝える器として、わたしが選んだ者である。わたしの名のために彼がどんなに苦しまなければならないかを、彼に知らせよう」。そこでアナニヤは、出かけて行ってその家にはいり、手をサウロの上において言った、「兄弟サウロよ、あなたがくる途中で現れた主イエスは、あなたが再び見えるようになるため、そして聖霊に満たされるために、わたしをおつかわしになったのです」。するとたちどころに、サウロの目から、うろこのようなものが落ちて、元どおりに見えるようになった。そこで彼は立ってバプテスマを受け、また食事をとって元気を取りもどした。”(使徒行伝9:1−19) (c)日本聖書協会 Japan Bible Society, Tokyo 1954,1955
 
使徒パウロを描いた代表的なイコン

(参考)使徒パウロを描いた著名な絵画  
本ページの表記は整理の都合上、フランス語、英語、日本語の順になっています。フランス語に付いてはアクサン等が、Shift_JISによる日本語と同時に表示不能な為、省かれています。読みにくいかと思われますが、ご容赦を。


Back (Subjects)
Outline/History/School & Artists/Critics/Books
Home