Saint Parasceve Piatnitsa

St. Paraskeva Piatnitsa
聖パラスケヴァ・ピャートニツァ

Parasceve Piatnitsa
 
聖パラスケヴァ・ピャートニツァとは
 
 聖パラスケヴァ・ピャートニツァはロシアの伝説の聖人。その実在を明らかに出来る歴史的文書などは存在しない。「パラスケヴァ」とは、復活祭の前の「静かな日」すなわち「良き金曜日」を意味し、「ピャートニツァ」も「週の第五の日」すなわち「金曜日」を意味する。

 彼女はロシアの数少ない女性聖人の一人でありながら、異教的な色彩を帯びている。

 彼女は主婦、豊穣の守護であり、また金曜の守護でもある。さらには旅行者や商売人の守護でもある。広く信仰された聖人であるが、プスコフでも人気が高く、プスコフ派により作成された名作が多い。

 近年出版された「マザー・ロシア ロシア文化と女性神話」(ジョアンナ・ハッブス著/坂内徳明訳 青土社 2000年)での聖パラスケヴァ・ピャートニツァについての考察は興味深い。
 
構図の特徴は
    
 痩せた赤いベールをかぶった女性として描かれる。右手には殉教者を示す十字架を持つ。

 一見してマリアと区別が付きにくいがベールの模様が異なる。マリア像ではベールの頭部と両肩の位置に星形の模様を持つ。また、マリアが十字架を持つことはない。
 
代表的なイコン

本ページの表記は整理の都合上、フランス語、英語、日本語の順になっています。フランス語に付いてはアクサン等が、Shift_JISによる日本語と同時に表示不能な為、省かれています。読みにくいかと思われますが、ご容赦を。

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