9世紀頃より見られる構図であり、日本語では「導引女」(道を指し示す)と表現される。
構図の特徴は
通常、向かって右を向いたマリアが左手にイエスを載せている。まれに左右が反転しているものがある(下記参照)。マリアの右手は甲をこちらに向けてイエスを指し示している。
マリアは濃いえんじ色のショール(頭部と両肩の3カ所に星の印がある)をまとっている。この衣装は当時のシリア地方の民族衣装に由来し、マリアの処女性を象徴する。
幼子イエスは茶色の衣装をまとい、左手にはスクロールを持ち、右手では人差し指と中指を伸ばした祝福のジェスチャーを示している。
背景が描かれることは極めて稀。
ホデゲトリア型の聖母のヴァリエーションに三本の手を持つマリア像がある。これは、ダマスコ(ダマスカス)の聖ヨハネの故事による。この場合、左右反転の構図となり、左下にもう一本の手(右手)が描かれる。
カザン型と言われるヴァリエーションでは、構図がマリアの胸部、イエスの腰部で切れており、イエスの位置はマリアに対してホゲデトリア型より若干上によっている。イエスはほぼ正面を向いている。
ホデゲトリア型の聖母の代表的なイコン