La Vierge Glycophilousa

la Vierge Eleousa
エレウサ型の聖母

 
エレウサ型の聖母とは
 
 憂いに満ちた表情のマリアと頬をすりよせる幼子イエスの姿は、見る者にこれから起こるイエスの受難を思い起こさせ、深い印象を与える。

 日本語では「慈憐の生神女」と表現される。
 
構図の特徴は
    
 13世紀までこのエレウサ型のガイドラインがなかったために、イエスの姿勢などに多くのヴァリエーションが見られ、また左右どちら向きの構図も一般的にみられる。

 イエスがマリアの首に片手をまわす構図、マリアの顎に触っている構図、マリアの胸部に手を伸ばしている構図(これが多く認められる)など、様々である。指先で示されるジェスチャーも一定していない。

 構図上の注目点は、お互いに首を傾むけながら頬をすりよせている部分(この部分に関しては場所・時代にかかわらず驚くほど一致している)、イエスを慈しむように抱きかかえているマリアの両手(この描写には数多くのヴァリエーションがある)、またイエスの取っている姿勢(無邪気な姿勢からおとなしく足を揃えたのものまで色々)などがある。
 
エレウサ型の聖母の代表的なイコン

 
 
本ページの表記は整理の都合上、フランス語、英語、日本語の順になっています。フランス語に付いてはアクサン等が、Shift_JISによる日本語と同時に表示不能な為、省かれています。読みにくいかと思われますが、ご容赦を。


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