日本語では「慈憐の生神女」と表現される。
構図の特徴は
13世紀までこのエレウサ型のガイドラインがなかったために、イエスの姿勢などに多くのヴァリエーションが見られ、また左右どちら向きの構図も一般的にみられる。
イエスがマリアの首に片手をまわす構図、マリアの顎に触っている構図、マリアの胸部に手を伸ばしている構図(これが多く認められる)など、様々である。指先で示されるジェスチャーも一定していない。
構図上の注目点は、お互いに首を傾むけながら頬をすりよせている部分(この部分に関しては場所・時代にかかわらず驚くほど一致している)、イエスを慈しむように抱きかかえているマリアの両手(この描写には数多くのヴァリエーションがある)、またイエスの取っている姿勢(無邪気な姿勢からおとなしく足を揃えたのものまで色々)などがある。
エレウサ型の聖母の代表的なイコン