エクセル実践塾 > 特集「条件式の考え方」

空欄の含まれる行を強調する

 

複数のセルを同じ条件で評価する場合には、SUMPRODUCT関数が便利です

空欄になっているセルは、ISBLANK関数で調べることができます。

しかし、ISBLANK関数は、セル範囲を評価の対象にすることができません。

そこで、配列を扱えるSUMPRODUCT関数を使います。ISBLANK関数の結果は論理値なので、1を乗算して数値にします。

【参考】論理値は、加算できる

 

 

 

 

@条件付き書式を適用するセル範囲を選択して、「ホーム」タブから「条件付き書式」→「新しいルール」を選びます

A「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選び、数式欄に「=SUMPRODUCT(ISBLANK(」を入力してから、空欄か否かを評価する範囲の先頭セル 範囲をクリックで指定します

ISBLANK関数を使うと、空白セル かどうかを調べることができます。対象セルが空白セルの場合にTRUEと評価されます。

BF4キーを2度押して、列のみの絶対指定に変えます

条件式の対象となるセルは、列方向のセル範囲なので、列のみを絶対指定にします。

C条件式を完成させ、適当な書式を設定します

SUMPRODUCT関数は、数値しか計算の対象にできないので、ISBLANK関数の結果に1を乗算して数値化します。

【参考】論理値は、加算できる

 

D「OK」ボタンをクリックすると、空欄を含む行が強調されます

空欄が2つ含まれる場合には、条件式の結果は2となりますが、0でない数値はTRUE扱いとなるので、条件付き書式は適用されます。

 

 

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