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●「計画哲学」の基本構成 |
「範疇論」
「一つのもの」に関する思索において、それを「信じる」ことによって受け入れる範疇は「認識論的」であり、「証す」ことによって受け入れる範疇は「存在論的」である。
「二つ以上のもの」に関する思索において、それらを「異なる」と見る範疇は「認識論的」であり、「同じ」と見る範疇は「存在論的」である。
ものごとに関する観察や考察においては、常に、「認識論的か存在論的か」(Epistemological or Ontological)という問いが重要である。
また、「範疇」については、「範疇保存原理」・「範疇移行原理」・「範疇調和原理」という3つの原理が成り立つ。 |
「価値論」
「価値」には「認識論的価値」と「存在論的価値」がある。 例えば、「美しい」・「正しい」・「楽しい」という価値概念は認識論的であり、「強い」・「確か」・「豊か」という価値概念は存在論的である。 「範疇保存原理」によれば、「認識論的人間」は「認識論的価値」を重視し、「存在論的人間」は「存在論的価値」を重視する。 また、「認識論的社会」においては「認識論的価値」が重視され、「存在論的社会」においては「存在論的価値」が重視される。 |
「行為論」
「行為」には「認識論的行為」と「存在論的行為」がある。 例えば、「愛」・「信頼」・「尊敬」・「感謝」・「献身」という認識論的概念に基づく行為は認識論的であり、「闘争」・「不信」・「営利」・「機械」という存在論的概念に基づく行為は存在論的である。 「範疇保存原理」によれば、「認識論的人間」は「認識論的行為」を重視し、「存在論的人間」は「存在論的行為」を重視する。 また、「認識論的社会」においては「認識論的行為」が重視され、「存在論的社会」においては「存在論的行為」が重視される。 |
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