南部アフリカ旅行
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(98.8.18−98.8.30)
Zimbabwe編
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ハラレ
ジンバブエの首都で近代的なビルが立ち並ぶ。
これがアフリカかと思うほど人々の生活レベルは高く、物は豊富で着ているものはきれいだし、
乞食は少なく、物売りもしつこくない。
ブランド物の店もあるし、インターネットカフェまである。
それでいて物価は安く旅行者にとってはパラダイスのようなところである。
ファーストフードのステーキが70Z$であった。(1US$=23Z$)
私は初め郊外にあるwayfare lodgeのドミトリーに泊まった。
ここはキャンプ場とドミトリーとハット(バンガローのようなもの)しかないtraveler's lodgeであるにもかかわらず、
庭にプールがあるといういかにもヨーロッパ人が喜びそうなところであった。
1泊ドミトリー5.9US$、キャンプ3.8US$
二回目に戻ってきたときは知る人ぞ知るpawpaw lodgeに泊まった。
(1泊ドミトリー80Z$、雑魚寝の部屋もありそこはもう少し安いと思う)
ここは日本人バックパッカ-の溜まり場で、
私の居た時は個人旅行者(一人は居住者と言っていたが)だけで9人いた。
ここは南アから北上する人とケニアから南下してきた人が出逢う場所らしく、
皆数ヶ月から年単位で旅行しているツワモノである。
それぞれの情報交換ももちろんだが、アジアや中東にもすでに行っているのでやたら話が合いまくる。
こういう人達には旅行先ではしょっちゅう逢うのだが、
何故か日本ではお目にかかったことが無いのが不思議である。
こういう旅行では良くあることだが、旅先で何度か会い、
ここでも一緒になった藤堂さんという人はユニークな人で南アフリカから北上してきたのだが、
パソコンを持ってきていて、ホームページ上にリアルタイムで旅行記をアップしながら旅を続けている。
今後はケニアまで北上し、トーゴに飛んでモロッコからスペインに入り、
陸路でアジアを通り日本へ帰るという遠大な計画をしていた。
todd's web (パウパウの写真で私も登場している)
ビクトリアフォールズ
Victoria falls
ジンバブエの観光の目玉であるビクトリアフォールズはうわさにたがわず迫力のある景観であった。
落差110m程の断崖絶壁でありながら柵ひとつ無いというのは、
自然に手を加えないというポリシーなのか単にセキュリティ-の概念が違うのか(多分後者だと思う)。
私の行ったときラッキ−にも滝の上の陸地に野生の象がいた。
まさにアフリカ。
国境を渡りザンビア側からも滝を見たが、少し遠いけれどこちらの方が全体を見渡せるので私は気に入った。
宿泊はキャンプ場でテントを持っていると65Z$と格安である。
しかもここは町の中心にありセキュリティーもしっかりしており温水シャワーまでちゃんとある。
なにより共同トイレにトイレットペーパーがちゃんとある
(ヨーロッパですらそんなところはめったにない)という、ここがアフリカだとはおよそ信じられないようなところである。
ビクトリアフォールズには、ザンベジ川の110mのバンジ−ジャンプ、rafting、サファリツアーなど種々のactivityがある。
私はバンジ−はやったことがあるし、サファリはオカバンゴに行くのでraftingをすることにした。
raftingはニュージ−ランドに行ったとき白人が熱狂してやっていたが、
しょせんイカダくだりだしお金も結構かかるのでやらなかったのだ。
しかし、これは認識が甘かった。
まず、集められた所であくまで自分の責任において参加し、
死んでも怪我しても文句を言わない旨の誓約書を書いた。
その後水に落ちたらどうするかという安全の話をさんざん聞いたが、
その時は一般的な注意で滅多にないんだろうなと思っていた。
しかし、実際にライフジャケット、救命胴衣を着て漕ぎ始めたら大変である。
まさに急流。あちこちで転覆している。
私のボートも半日で3回転覆し、その度に溺れかける。
渦をまいている川では泳げる泳げないは関係なく浮き上がって来れない。
溺死者の気持ちが解ると言う貴重な体験をした。
実際、怪我したり溺れたりして死人が出ているらしい。
全てにわたってセキュリティーが万全な日本では絶対成り立ち得ないスポ−ツだと思った。
(あとで、カナダなどでもraftingをしたことのある白人に話を聞いたら、
ここのraftingはやはりかなりハードなものだったらしい。)
Shear waterという店のrafting tour(ここはジンバブエ側では一番人気である)だったが1日70US$、
半日60US$である。ジンバブエの物価からするとかなり高いが、私はやって良かったと思った。
グレートジンバブエ
Great Zimbabwe

オカバンゴからビクトリアフォールズに戻った私は夜行列車でブラワヨに翌朝着。
さらにバスに4時間程乗ってマシンゴへ行き、マイクロバスに乗り換えて、
グレートジンバブエに着いた。
11世紀にモノモタバ王国によって造られたグレートジンバブエ遺跡は世界遺産にも登録されており、
ビクトリアフォールズと並んでジンバブエの観光の目玉である。
15世紀に滅亡した後19世紀に再発見された。
しかし、あまりに荒れ果てたその姿は遺跡というより、廃墟に近い。
規模はでかく、確かにグレートなだけにこの保存状態は残念であった。
ここのキャンプ場は、ビクトリアフォールズなどのキャンプ場と違い設備がpoorであり、
トイレ、ホットシャワーなどはあるが、売店などはない(日本のキャンプ場を思い浮かべればよい)。
主にツアーと思われる人達が、豊富な物資とどでかいキャンピングカーと共に来ていたが、
個人でキャンプしている人はほとんどいなかった。近く(といっても200mくらい坂を登った先)
にホテルはあるが、気軽に歩いていけるところではない。強風で寒かったこともあり、
本当は泊まる予定だったのだが結局断念し、最終のバス(17:30)に乗ってブラワヨへ行って泊まった。
遺跡は入場料がかかるが、キャンプ場の方から行けばチケットを持たなくても入れそうである。
また、ハラレで会った旅行者の一人は入場料を半額に値切れたと言っていた。
我と思わん方はチャレンジしたらいかがだろうか。