中米、メキシコ〜キューバの旅



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メキシコ

メキシコシティ




コンチネンタル航空で、成田を15:50発。ヒューストンに同日14:30着。 16:00にヒューストン発、18:00メキシコシティ着。
時差の関係で妙な事になっているが、14時間あまりの長旅であった。

宿は翌日の観光のことを考えて、Zocaloの近くにあるHotel Lafayetteという宿に宿泊した。(一泊N$130)
メキシコは地理的に考えて、アメリカと密接に関係があると思いきや、現地ではほとんど英語が通じない。
ホテル関係者すら、スペイン語しか通じなかった。
(もちろん、もっとランクの高いホテルでは通じる)
従って、今回の旅行中、片言のスペイン語を話す場面が多く、大分勉強になった。


翌日は朝から、メキシコシティの旧市街の観光。
まず、Zocaloから、国立宮殿、テンプロマヨール、メトロポリタンカテドラル(写真左)と回った。
国立宮殿は植民地時代に建てられ、17世紀に今日の姿になった。入り口を入ると回廊になっており、 ディエゴ・リベラの壁画「メキシコの歴史」(写真右)が回廊の廊下の壁に書かれている。
これが見所である。

国立宮殿の隣に、工事中のような更地がある。ここがテンプロマヨールである。
よく見ると、地下にいたる階段があり、これは1450-1500年頃のアステカ遺跡の一つであるらしい。 見学用に通路があり、中に入って見ることが出来る。

テンプロマヨールの隣、国立宮殿の斜向かいにメトロポリタンカテドラルがある。ここは南米最大のカテドラルだそうで、 1681年に完成、バロック様式の重厚なつくりである。
中には無料で入れて、写真もとれる。朝から沢山の熱心な信者が祈りを捧げていた。

地下鉄でHidalgoに行くと、降りてすぐにアラメダ公園がある。公園内にはいくつか噴水があり、市民の憩いの場所になっている。 何があるというわけではないが、のんびりするには良い場所である。
アラメダ公園周囲には、総大理石つくりの格式の高い劇場である国立芸術院宮殿、地上44階建てでひときわ目立つラテンアメリカタワーなどがある。 ここから、5 de Mayo通りを歩いて、Zocalo近くのホテルに戻った。

メキシコシティは結構物もあり、町もきれいであり、マックもケンタッキーもある。 ちなみに、街中では、白と緑にぬられたフォルクスワーゲン”カブトムシ”がタクシーとして現役である。


ティオテワカン



メキシコシティはメトロ(地下鉄)が整備されており、便利である。 ZocaloからNorte Central(バスステーション)に行った。 ここは、メキシコ各地への長距離バスのステーションであり、ティオテワカン(Teotihuacan)行きのバスもここから乗れる。 片道20N$。所要1時間で到着した。入場料35N$を払って入場。ティオテワカンは灼熱地獄とも言うべき暑さで、昼間に歩いて回るのは非常にきつい。 午前中のうちに回れるだけ回ろうと早速回り始めた。
入り口を入ると、まず、城壁が見える。その中に入っていくとケツァールコアトルのピラミッドがある。 ここは低いピラミッドであるが、周囲のレリーフが美しい。主に、レリーフは裏手にある。 正面から見て左側の城壁の上は、小高い丘になっており、遠くの太陽のピラミッドが見渡せる。
ケツァールコアトルからティオテワカンのメインストリートである死者の道を歩いて行くと、小さな遺跡を越えて、メインである太陽のピラミッドに着く(写真左)。 このピラミッドは、写真を見ればわかるように非常に大きい。世界3番目の大きさだそうで、登るのも一段一段の階段が急で、大変である。 ティオテワカンはかなり広い範囲に広がる遺跡であり、太陽のピラミッドの頂上から見渡すと、その広さが実感として感じられる。
太陽のピラミッドを降りて、さらに死者の道を歩いていくと、月のピラミッドに着いた(写真右)。 月のピラミッドは高さ46m、太陽のピラミッドは65mであるから、少し高さは低い。 しかし、ピラミッド前にある月の広場は死者の道の終点であり、ある意味この遺跡のメインでもある。 月の広場から見るピラミッドは確かに絵になる。
その近くにある休憩所で、昼食を食べた後、ケツァールパパロトルの宮殿に行き、 その裏手にあるジャガーの宮殿に行った。ここには、きれいなレリーフが保存されている。
その後、死者の道を戻り、ジャガーの寺を見て、太陽のピラミッドの脇を通り、洞窟レストランの近くにあるMuseumに行った。 これは最近できたもので、中にはティオテワカンから出土した多くの貴重な出土品が展示してある。 また、ティオテワカンのミニチュア模型もある。
再び、死者の道に戻り、地下の寺を見て、入り口に戻って、メキシコシティに帰った。 因みに、帰りのバスは、来たバスに乗ったが、行きとは違うバスで、Indios Verdesに着いた(20N$)。


チチェンイツァー


キューバからの帰り、カンクン経由で、丸一日のトランジットがあったので、 その一日で世界遺産であるチチェンイツァーに行くことにした。 そのため、カンクンの宿はバスターミナルの近くにある、ホテルノボテルに泊まった。(一泊480N$)
ガイドブックによると、チチェンイツァーには夜のツアーがあり、神殿がライトアップされるとのこと。 せっかくだから、その夜のツアーに行こうとしたが、これは水曜の夜にしかないということであり、断念した。
チチェンイツァー行きのバスはOrienteのexpressだと99N$。所要3時間なのだが、朝9時発ですでに出ていたので、 Orienteの10:30発の二等のバスで所要4時間半(68N$)。午後3時にチチェンイツァーに着いた。
チチェンイツァーはマヤの遺跡で、新チェチェンと旧チェチェンに分かれる。メインのエルカスティージョ神殿(写真左)は、 10世紀以降に出来た新チェチェンにあり、トルテカの影響を受けているとされている。 高さはさほどではないが、傾斜が急なので、登るのは結構大変である。 神殿の頂上に昇ると、隣にある戦士の神殿(写真右)が一望できる。
神殿のあるエリアを良く見ると、ライトアップのために、地面に色とりどりのライトが埋め込まれている。 遺跡といえども、ライトアップして、ショーとして見せてしまうこういう感覚は、 日本人にはちょっと理解不能だが、欧米人がいかにも喜びそうな企画ではある。
入り口にはレストランがある。いろんな種類の生ジュースを出しており、希望に応じて自由にカクテルにもしてくれる。 暑かったせいもあるが、ここで飲んだジュースはとってもおいしかった。これはお勧めである。
行きに時間がかかり懲りたので、帰りはRivieraのExpressで帰り、3時間弱でカンクンに戻った。