ブラジル

トランジット〜ダラス

写真集

2001.9.3-9.9




サンパウロ



朝、9時に到着する予定が大幅に遅れ、10時半頃に到着した。まず、空港で両替した。 1US$=2.53R$(リエル)。 空港から市内にいくには空港バスがあり14R$、40分ほどで市内にあるRepublicaについた。
ホテルは日本人街であるLiberdadeに取る予定であり、Republicaから地下鉄でLiberdadeに行った。 地下鉄は全線共通で1回券1.6R$、2回券で2.7R$、10回券が12.5R$であり、迷わず10回券を購入した。
Liberdadeに着き、ホテルを探す。 今回は主目的が学会だったこともあって、結局Liberdadeの地下鉄の駅を出たところにある 三ツ星のOsaka Plaza Hotelに泊まることにした。(一泊91R$) フロントには日系人のおばさんがいて、なんと日本語が通じる。しかし、このおばさんはしたたかで、 はじめ、ここしか空いてないと、エアコン無しの部屋に案内され、エアコンがないと文句を言うと、 突然別の部屋を案内したり、宿代の値切りに応じなかったりとなかなかの商売人であった。
この一件でブラジルの日系人が見た目は日本人であるものの、基本はまさにブラジル人であることを感じた。 日本人街には大阪橋という陸橋があり、ここにどでかい鳥居があった(写真左)。
この後、日本人街で食事。肉とライスに豆のスープという、ブラジル風の食事であったが、 この店のメニューには、おでんや味噌汁、ラーメンなどと言うメニューが並んでおりさすが日本人街という感じである。 また、日本人街の店では、日系人が多く働いていることもあり、日本語がかなり通じる。 ここで、イグアスのアレンジも頼んだのだが、旅行代理店でも日本語でアレンジ可能であった。 <
しかし、ブラジルは全く快適である。 テレビでは、NHKの海外放送がやっていて、日本の情報は逐一流れてくる。 ほぼ、12時間の時差なので、日本の夕方の放送がこちらの朝の放送となり、時間は同じで、 昼夜が逆転していると言う感じである。 今回の宿は三ツ星のためか、インターネットもやり放題で、自分のコンピューターを直接つながなくても、hotmailが出来た。
その後、Liberdadeから歩いてSe広場に行く。Se広場は他の南米ではアルマス広場にあたる。 しかし、カテドラルがあるものの(写真右)単なる広場であり、観光的にあまり魅力は無かった。 その後ISDEのregistrationをするためバスターミナル付近にいくも、発見できず、日が暮れたので、危険だと判断してこの日は帰った。 時差ボケのため早々に寝る。



イグアスの滝




イグアス観光については、朝9:10発、10:50着のヴァリグで行き、現地17:00発18:40サンパウロ着のVASPで同日戻るという 日帰りの強行軍となった。 行き310R$、帰り240R$でトータル210US$である。
朝、7時過ぎに起床。7:30に地下鉄でRepublicaに行く。 ここから8:00発の空港バスで空港まで行くとすでに8:40。バタバタして、何とか飛行機には乗れた。 Fos de Iguas空港には10:50頃に到着。空港から一旦Fos de Iguasの町まで行くと滝については遠回りになるので、 直接空港から滝に行くこととして、タクシーの交渉に入った。
ブラジル側の滝まで片道50R$とのことで、往復100R$。 アルゼンチン側にも行くとなるとチャターした方が安いので、150R$でブラジル側、 アルゼンチン側の両方から滝に行くと言う予定でタクシーをチャーターした。 まず、早速ブラジル側のイグアスに行く。国立公園入場料が8R$。 そのままタクシーで小高い丘の見晴台に着いた。ここから遊歩道を歩いての観光になる。
眼前にはすでに滝が広がっている。メインの滝からは離れているものの、小さな滝が横方向に広がっている。 遊歩道にはアナクマがおり、多くの蝶が飛んでいる。しばらく歩いていくと、メインの滝の方向に道は下っていく。このあたりになると、滝のしぶきが霧になって服が濡れてくる。 坂を下ると、メインの滝が眼前にさらに大きく広がってきた。 滝の直前まで歩いていくと、その先は細い渡り廊下のような桟橋が滝の中ほどに向かって伸びている。ここはゴーゴーと滝の落ちるのを下から見上げる形になるが、滝のしぶきがもろにかかる距離であり、迫力がある。 水は季節によるのか、良く写真でみるような泥の色でなく、通常の水の色であった。 滝壷近くからエレベーターに乗り上にあがる。 これで、ブラジル側のイグアスは終了である。 約一時間の行程であった。


その時点で12:00。すかさず、アルゼンチン側のイグアスに向かった。 アルゼンチン側に行くには、イグアス川を渡る必要があり、橋までイグアス川を下って大回りする必要があり、約45kmの距離である。 途中、アルゼンチンのイミグレーションを通るが、前情報と違い、入国のスタンプを強制的に押された。 アルゼンチン側のイグアス側の入場は車の駐車代を含め運転手とともに、18US$取られた。結構高い。
入り口から、歩いていくと列車の駅がある。ここから列車に乗っていく。 途中の景色は何ということもなく、小さな川が平行して走っており、おそらくここがクルージングツアーのときに使われるのだと想像されたが、 たいしたものではない。結構のろい列車のため、意味もなく時間を費やす。 駅について、今度はバスに乗り換える。 本来この駅のとことから、橋がつながっていたそうだが、流されたため、上流のポイントまでバスで行くようになったそうである。 バスが着いた先はプエルトカノアであり、ここからボートに乗り換える。救命胴衣が一人づつ割り当てられるが、さほどの波でもない。 これで、遊歩道の端まで行き、悪魔ののど笛に向かった。 アルゼンチン側のイグアスはブラジル側からは水しぶきと角度的に丁度見えない部分である。 今度は滝の上側から見るようになり、ブラジル側とはまたちょっと違った趣である。 これで、ようやく滝を立体的に把握できた。 水量はいまでも結構多いらしく、10-11月になると、中州に当たるサンマルティン島に行くことができるらしい。 ビクトリアフォールズと違い、見えている滝の方向を変えて見ているのではなく、 イグアスではブラジル側、アルゼンチン側で見ている場所が違うと言うのがポイントであり、 やはり両側から見ることをお勧めする。
イグアスから戻り、再び国境を渡る。ここで、食事。二人分で18USドル取られた。 その後土産屋によって、空港に行った。


ワールドカップ予選




イグアスで雇ったタクシーの運転手が言うには、今日はブラジル対アルゼンチンのサッカーの試合がブエノスアイレスであるらしい。 ワールドカップの南米予選である。夜8:00からというので、これは何としても見なければならない。 しかし、彼も現在のブラジルが弱いのはわかっているらしく、アルゼンチン人の船頭にブラジルが5-0で勝つとはいっていたが、 現地の人間にもあきらめがあるようだ。
イグアスからサンパウロに戻る飛行機内で配られた新聞にもアルゼンチン戦のことが書いてあった。 ブラジルは今南米予選4位。ダントツの一位を走っているアルゼンチン相手ではちょっと厳しい。 しかし、今回の試合にはバティステュータが出ないらしい。 サンパウロには18:40頃つき、空港バスが19:00空港発。 Repblicaに19:40着。Liberdadeには丁度20:00には帰ってこれた。早速サッカー観戦をする。 現地テレビのゲストはなんとペレであった。地元の期待もわかる。 アルゼンチンとブラジルの対戦は過去ブラジルの38勝39敗30引き分けという全く互角の実力であるらしい。 試合開始すぐにブラジルがラッキーなオウンゴールで先制した。 これは面白い展開である。 さすが、ブラジル。アルゼンチン相手に若干押されながらも、十分互角の戦いをしている。 しかし、要所要所にミスが目立つ。前半は同点で折り返したが、結局後半アルゼンチンに2点をとられ逆転負け。 アウェイなので仕方がないかもしれないが、サンパウロで暴動が起きないことを祈るのみであった。 翌日の新聞では、ブラジルは深い悲しみに包まれたという見出しで、一面に取り上げられていた。 ちなみに、同じ日、パラグアイとボリビアの試合も行われた。こちらは5-0でパラグアイの圧勝。 日本でも有名な、あのチラベルトがフリーキックから直接ゴールを決めた。すごいゴールキーパーである。