カラクラ(ColorClassic)改造のコーナー(第1章)

このコーナーは往年の名機カラクラ(ColorClassic)を少しでも現代に通用させるべく、様々な資料をもとに、このサイトの主旨に沿って安く簡単に、しかも少ないリスクで改造していく様子をお伝えするコーナーです。

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3.ロジックボード入れ替え

(LC575(左)とカラクラ(右)・写真で見る以上に大きさには違いがあるように感じます。)

そういうわけで、カラクラ改造用にLC(Perfoma)575を3000円で手に入れてロジックボードを入れ替えてみました。入れ替える際の注意はLC575にインストールされているはずのSystem Enabler065をフロッピーか何かでカラクラに移しておく必要があります(漢字Talk7.1の場合)。”DOPING MAC”によると、このEnablerはVer.1.1でなければダメだそうですが、私が買ったLC575にはVer.1.1が入ってたので、そのままフロッピーでカラクラに移しました。

ついでに言うと、カラクラについてるSystem Enabler401をLC575に入れると、カラクラのロジックボードでLC575が動きます。あまりに反応が遅いのと、VRAMを増設していないと16色表示しかできないので、ほとんどのソフトが動かない(特にゲーム類は全滅に近い)のでお勧めしませんが。但し、後日VRAMを256KB増設したところ256色表示するようになり、一応ソフトの起動なんかは遅いながらも使えるようになりました。使えるようになってどうなるのか、という問題はありますが・・・。(思いきって捨てればいいんでしょうが、動く以上、何となく捨てれないってことの方が問題ですが。)

左がカラクラのロジックボードで、右がLC575のです。取り合いが同じコネクターであることが分かります(ボードのサイズも同じだし)。但し、よく見てもらえばお分かりの通り、後ろのADBポート(カラクラにはADBポートが2つも付いていた)などの配置は違っているので、裏蓋はそのまま使えません。

上がカラクラの、下がLC575の裏蓋

交換は、右の写真のように裏からロジックボードを引き出して、入れ替えるだけで終わりです。このLC575のロジックボードに入れ替えたカラクラを”Mystic”と呼ぶ人(世界?)もいるそうです。

性能向上は感動的で、カラクラ(メモリ10MB、256色表示)の起動時間が、1分10秒なのに対して、Mystic(メモリ8MB、32000色表示)は35秒と半分になりました。ウィンドウを開くスピードも全然違います。但し、カラクラの画面が512×384という変なサイズ(それなりの根拠はあるらしいが)に固定されている上に、ロジックボードはLC575と勘違いして640×480のサイズを表示しようとするので、アプリケーションはあまりうまく動きません。やはり、表示を拡大するべくアナログボードの改造をしなければならないのか?(改造コーナー(第2章)へつづく)


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