カラクラ(ColorClassic)改造のコーナー(プロローグ)

このコーナーは往年の名機カラクラ(ColorClassic)を少しでも現代に通用させるべく、様々な資料をもとに、このサイトの主旨に沿って安く簡単に、しかも少ないリスクで改造していく様子をお伝えするコーナーです。

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1.カラクラについて

初代Macintosh以来のトールボーイ一体型の伝統を引き継ぐ最後のMacとなったカラクラ(ColorClassic,ColorClassic)シリーズですが、デザインの良さゆえに、私を含め今だにファンも多いそうですし、一時期の中古相場の高騰を御存じの方もいるでしょう(カラクラ2が10万円近くで売っていたのを私も見ました)。

但し、残念ながらスペック的には、発売当時でさえシェア拡大を目指すAppleの戦略商品だったこともあり、廉価製品(iMac以前のAppleのやり方は高級機と廉価機に明確な差を設けていました)らしく今イチで漢字Talk7.1でさえちょっと反応の遅さを感じさせられるほどで、今の時代に使っていくのには無理があると思われます。(製品スペックはこちら)

このデザインの良さとスペックの貧弱さの差を埋めようとする改造が一時期流行り、それが結果的に先に書いた中古相場の高騰につながった訳ですが(Apple低迷の頃です)、今は改造ブームも過ぎ去ったようで、カラクラ自体も安くなりましたし、改造コストはさらに安くなっているようですので、やるなら今かもしれません。(我家にカラクラが来た経緯についてはこちら


2.改造の基本

”DOPING MAC”(米田裕 編集・税抜き1950円・ぶんか社1997年刊・現在入手困難)という本を持っている人はこの項を読む必要はありませんが、カラクラ(この場合、ColorClassicだけのことです)以降、LC(Performa)575までの一体型Mac(LC520,LC550,カラクラ2など)のロジックボードは取り合いが共通なので、漢字Talk7.1をインストールする限り、大した改造をすること無く入れ替えるだけで使えます。(漢字Talk7.5.X以降をインストールする場合については、追って触れていく予定です)

”DOPING MAC”には、PCI化の方法も書かれていますし、PowerPC G3化する店もあるようです(当然価格は、iMacより高い)が、そこまでやるかどうかは現在考慮中です。

取りあえず、私はカラクラよりも性能はずっと上なのに、中古価格はずっと下のLC575を使って改造をスタートさせようと思います。

御存じの方もおられるでしょうが、カラクラのCPUが68030(16MHz)というのに対して、LC575(製品スペックはこちら)は、68030の3倍の処理能力を持つという68040の33MHzというCPUを搭載している、当時の最高(に近い)機種でした。実際には当時の最高機種はすぐにPowerPC化されたわけですが・・・。

ただ、ある意味では68kMacとしては、非常に成熟しておりバランスがとれている、とも言えると思います(PowerPCネイティブのソフト以外は初期のPowerPCよりも処理が早かっただろう、と思います)。そのLC575が今やジャンクとして5000円以下で手に入ります(私は同じ機種の家電量販店向けシリーズのPerforma575を3000円で購入しました)。性能面では大きく劣るカラクラでさえ1万円以下(匡体だけで1万円ってのがざらに売ってます)で手に入ることはないのに・・・。


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