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MASASHI ACTION MACHINE
ITALY Tour 2003
同行スタッフの日記
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15.Jan.03  Rome
 
名古屋空港を9:00に出て、成田空港でダンサーと合流の予定。
 予定通りであった。

 もうひとつ予定通りでありながらドキドキしていたのは、名古屋でのCheck-in。私の荷物は相当重い!エコノミークラスの20sの制限を遙かに越えているはずだ(殆ど小道具やガムテープ&バインド線)追加料金が幾ら来るかが勝負所である。然し今までこれより重たい荷物の時にだって追加料金なんか払った事はない。然し今回は初めて乗るJALだ。五月蠅そうな気もするし、Companyのみんなも一度引っ掛かった事があるので大変気を付けている。その悪名高いJALだ(本当に初めてJALで渡航する事になった)。然しすんなり、何の問題も指摘されないまま通った。私のスーツケース32.5s!照明のSのスーツケース18s、一寸大きめの小道具13.5s。2人合わせて64s!NoProblem!有り難う!お釈迦様!でもこの件に関して私たち夫婦の荷造り中の見解では「荷物が多少重い位の事で追加料金の請求はされない」である。その通りであった。

 成田で合流のし、乗り込んだ飛行機はアリタリアであった。JALとアリタリアの共同運行便であったのだ。と云う訳で未だに正式にJALで海外に渡航しては居ない。

いよいよ出発!Andiamo!
 成田を11:30に出て、イタリア・ローマには16:30に着いた。僅か5時間の旅であった、筈はなく時差−8時間で13時間の長旅であった。然しまあ、無事について何よりであった&久し振りにタラップで地上に降りた。
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2003/1/15 to 2003/2/4
伊太利亜日記
※この頁の御題は「伊太利亜日記」ですが、諸事情(Internetに繋がらない、移動々々の日々で日記を書く事すら出来ない等々)により必ずしも毎日更新出来るとは限りません。悪しからず御了承下さい。   皇紀弐千六百六拾参年正月   筆者
12.Jan.03
 Buon giorno. Come sta?

 
さて本日はイタリアツアー出発前の最初で最後の本格的な舞台稽古を行った。会場は名古屋市北文化小劇場、朝9時に会場入りし、照明・舞台・音響等総てが本番さながらの仕込みをし、13時30分より各作品の場当たり・ランスルーをして立ち位置、切っ掛け等を確認していった。

 そして18時10分からは本番通りに舞台稽古をした。特に“Ninja”では今までの稽古では使わなかった本火(ロウソク&フラッシュペーパー)を使用した。
 この為に北消防署に裸火使用の申請をした、のだが北消防署では「観客を入れないのであれば禁止行為解除に関する申請書(この申請の書類)を提出する必要はないよ。」とにこやかに言われた。でも折角書いてきたんだからと一応申請をし、許可も頂いた(申請の必要のないものへの場合、許可といえるかどうかは一寸疑問)。

 そんな事もあったが舞台稽古は無事終了し、何となくあったイタリアツアーへの不安も少しばかり薄らいだ。然し行ってみないと、始まってみないとどうなるかは分からない。何せイタリア語なんて全く話せないんだから、意志の疎通を図るだけでも大変疲れる気がするし、それなりに分かり合えるかどうかが既に疑問。然し、「まっ、何とかなるだろう」そう思って伊太利亜へ行って来よう。

 左下の写真は“Ninja”のランスルーの時のもの、右は“Thunder”舞台稽古時のものです。
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Jan_15 Jan_16 Jan_17 Jan_18 Jan_19 Jan_20
「すべての道はローマに続く」
 と云う訳で空港からホテルまでの道は、ローマ市内に向かうと思われる車で大変混み合っていて、ホテルまで1時間45分も掛かった。まるで首都高のような流れ具合であった。皆ローマを目指していたんだろうか?狭い道で信号のない所が多く「ありゃ、渋滞するわな」としか思えない道路であった。でも取り敢えずホテルにも無事到着!

「ローマは一日にあらず」
 成田を発つ寸前にダンスプロに着いた火急のメールによればイタリアツアーの初日は1日遅れて18日と言う事になるらしい。と言うか、そうなった。然し着いてみて吃驚、何と仕込みも17日からしかできないとのことで明日16日は劇場の下見だけ、と云う事になってしまった、あらま。

 何となく明日以降にも暗雲が向こうの方からチラチラこちらを伺っているような雰囲気が・・・・・。嗚呼。
16.Jan.03   Rome - Teatro Tendastrisce
 
本日は、と始める前に昨日書くべきであったのに書き忘れた件を少々書いておこう。
 イタリアの入国審査はとてもユルイ!入国カードを書く必要も無い!パスポートを出すと係りの兄ちゃんがハンコの押せるページを見付け出してポンと押してくれて終わりだ。荷物も全くチェック無し!自分の物(又は思われる物)を持って出てしまえばそれまでだ。チェックらしき事はしなくて大丈夫なんだろうか?と私は驚いているが、もしかして鉄道などで入ってくるとパスポートの表紙を見せるだけで昔からOKと言う話なのでパスポートに判を押すだけでもそれなりに厳しい方なのかも知れない。ヨーロッパの他の国はどうなんだろう?

 さていよいよ本日の話。
 本日は午後1時にホテルのロビーに集合して会場の下見に行くだけの予定だったので、午前中はローマ駅付近をぶらぶらしてきた。
 ローマ駅までは地下鉄で行ったが、地下鉄の運賃は1回0.77ユーロで、1日乗車券が3.1ユーロ、1週間券が12.1ユーロで日本、特に名古屋の地下鉄の事を思うと大変安い!大体名古屋他日本の地下鉄は異常に高い!対物価で言うと上海も大変高かったように思う。
 下の写真の通りローマの地下鉄は落書きだらけで汚い。New Yorkの地下鉄が綺麗になってしまったのでもしかしたら世界一汚い地下鉄かも知れない。汚いから安い訳ではないと思う。
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 さてそんなこんなの優雅な午前中を過ごして、ホテルに戻ってくると照明のS君がホテルの前に立っていて「予定が早くなって、もうすぐ迎えが来るはずだ。プロモーターが会場に連絡したらすぐ来るように言われた。どうも現地スタッフは既に仕込みをしているらしい。」というので買ってきた物を部屋に置いて私もホテルの前で待つ事にした。然し結局車に乗り込んだのは予定時間とほぼ同じであった。
 会場について一寸吃驚、何と会場はテントであった。道理で(昨日は理由は書かなかったが)1日順延になった理由が解せた。順延の理由は「12月の台風(嵐)で劇場が大破したので未だ客席のSettingが間に合っていない」であった。どんなに大きな嵐が来たのか知らないが、テントならある程度その理由も納得出来た。聞く所ではテント自体がすべて潰れてしまったらしい。
 然し大きな会場である。2000名収容可能との事であった。
 テントなので当然すべて仮設。吊り下げられたスピーカーの右にある2本の細いロープは引き割り緞帳の開閉用の物。
 スピーカーも大量である。然し今日行って於いて良かった。音響のオペレートを客席最後方正面に想定して仕込んでいたので、ステージ下手に組み直して貰った。あんなところではとても舞台監督兼任でのオペレートは出来ない。然し結局一緒に本日仕込むという訳ではなく(明日からしか私たちは労働しては行けないらしい)必要な打ち合わせだけして会場を去った。坂本先生も明日のテレビ局との打ち合わせからすぐに会場に来たので昼食をとっていなくて、私、S、坂本先生、三代先生で会場を出た後(午後2時頃)スペイン広場辺りに言って昼食をとった。その後午後7時に私の部屋で明日のTV生放送で踊る為の「Matsuri」の短縮版を作る約束を三代先生として、個人行動に移った。私はSt.ピエトロ寺院に行った後ブラブラしてホテルに戻り編集の準備をしていたら、ACのDownConvert用のトランスがぶっ飛んだ!25WまでOKの物なので安心していたら、I-Oデータの外付けハードディスクが何と26Wも食う事がこの時点で初めて分かった。この消費電力は何とかして頂きたい。私の不注意には違いはないが一番小さなACAdapterがパソコンの約20倍も電気を消費するとはお釈迦様でもご存じあるまい。本当に何とかして頂きたい。将に全く不幸中の幸いにコンピュータもCD-Rドライブも240Vに直接繋いでも問題ない事がまたもや此処で分かったので、何とかなった。本当に私は悪運強い!コンピュータは当たり前だけど、外付けのCD-Rドライブが対応しているとは思わなかった。YAMAHAは偉い!I-Oデータには一つ頑張って頂きたい!
 そんな思いを強く持った1日であった。
 明日は8時半入りだあ!寝ます。Buona notte.
17.Jan.03    Rome - Teatro Tendastrisce
 
本日は仲々寝られなかったので、朝6時30分、TVの朝の番組に出演の為ホテルを出発するダンサーを見送った。

Buon giorno.Come sta?
私は寝不足です。

 さていよいよお仕事開始である。本日は現地スタッフがある程度までは仕込んでくれているので、今日は8時30分小屋入りして音響のチェックと散り花の仕込み等をゆっくりやれば良いだけ、の筈だ。照明も昨日の話では朝Sが小屋入りしてきた時には調光機のフェーダーを上げれば明かりが点くようにしておくと言っていたので、パッチのチェックをしたらすぐにシュート(英語ではFocusing)には入り、午後1時位にはバレエマットも引き出しダンサーが3時頃に来たらすぐに舞台を使えるようにしておける筈であった。

 矢張り仲々そうは思い通りに行くものではない。まず音響のチェックが終わって散り花の仕込みも終わり、私が気楽にして居るのを羨ましそうにSが私を見ていた。
 照明は灯りが付けられる状態とはほど遠く、未だ仕込みの真っ最中であった。釣り込みの途中で結局、釣り込みが終わり、シュートが出来る状態になったのは午後1時であった。そこで照明は昼食時間となった。

 私はその間気楽にのうのうとしていたかというとそんな事はなく、音響のチェックの後、本番用のCDを色々音を出していたら「Thunder」のCDが中で引っ掛かって出てこなくなってしまった。CDプレイヤーをバラして貰って何とか出したがCDには少々傷が付いていた。同じCDをもう一台のプレイヤーに入れた所同じ現象が起き、このCDは更に傷ついてしまった。
 恐らくCD-Rに貼ってあるラベルがトレイの何処かに湿気等で張り付いたような事になってしまったんだと思うが、これではリハーサルも出来ないので、CDプレイヤーを2台とも交換して貰った。
 私は傷の付いたCDを本番には怖くて使えないので、ラベルの貼ってあるCDについてはすべて作り直した。昨日コンピュータの中にすべての曲を取り込んで置いて良かった(ここでは音響のパウロがDownConvertTransformerを持ってきてくれたのでI-Oの外付けHDも使用出来た)。

 照明のシュートは2時から始まったが、実にまあ緩やかなスピードで進行している。Sはにこやかな顔をしながらも結構カリカリしていた。朝からの彼らの仕事ぶりでは、言葉の問題もあるし、誰だってカリカリするわなあ。

 さてマットは10時頃舞台に届いたがこれが又酷い!カチカチに固まっているし、そこら中割れているし、波打っているし、汚いし、それを舞台の上に重ねて延ばし、張れる状態なるのを待ったのだが、果たして何時間待てば良いのだろうか?不安であった。
 未だ堅い状態のマットを張り出したのが3時頃、引き終わったのが4時30分頃それから私1人で掃除をしてモップで水拭きして、やっと5時15分位に舞台が何とか使えるようになった。然しマットは舞台全体に引く程はなく上下も60cmくらい空いてるし、前も奥も1間近く空いた状態である。しかも前2枚がグレーで残りが黒だ!

 やっと何とか場当たり、ポジション確認が始まった。照明は6時からのリハーサルに間に合わせる為必死で打ち込みをしていたので、場当たりは、坂本先生、ダンサー、私で位置確認後、場見っていくと言った作業となった。

 場当たり終了後、いよいよリハーサルである。本来なら、来る前の話では本日が初日の筈だったので日本からそれを目当てに来た知り合いや、ブラジルから来たプロモーターの方に出来るだけ本番通りの舞台をお見せしたいと思ったが、照明の打ち込みが1幕分しか出来ていない状態でのスタートとなった。(S君曰く「何て打ち込みの遅い奴だ!」)

 冒頭は
「Black Belt」である。今回のProgramを下に書いておきます。
   1.Black Belt
   2.Matsuri
   3.Japanese Businessman
     −休憩15分−
   4.Sakura
   5.Thunder
   6.Ninja

 
以上が今回のProgramです。
 
さてリハーサルが始まっても舞台袖中の灯りを何処で消すのか知っている人間が何処にも居ないので、袖明かりが煌々と点いた状態で始まった。途中で消して貰う事が出来たが、6時位になったら殆ど現地の人間は姿を消していた!何故だ!
 まあそうこうする内に無事、「ビジネスマン」までのリハーサルを終了し、次の準備をしようとしていた時に坂本先生から「今日は6時半までしか劇場を使用しては行けないそうなので、今10分だけ使う許可を貰ったので大急ぎでSakuraだけでもリハーサルして下さい」とのお言葉!どうもこちらではそういう重要な事を寸前まで伝えてこない。大慌てで何とか「Sakura」のリハーサルをして、大急ぎで片づけをして劇場を出た。全く日々波瀾万丈である。18日のスタッフの入り時間を午後1時にしたら「本当は3時からの契約だった」とブツブツ言われた。3時入りにしたかったのなら、もっとしっかり働きなさい、照明さん!

 その後一寸したパーティがあった。そこで美味しいものと美味しいワインを呑んだので私は一寸機嫌を直したが、寝不足の為ホテルに午前2時過ぎに帰ると、倒れ込むように寝てしまった。
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舞台から見た客席。あの一番後ろが調光Spaceである。写真では全く見えていない位遠い!
上は「BlackBelt」のリハーサル中。右上は「Matsuri」、その下は「JapaneseBusinessman」



左のお店でパーティがあった。
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