神保町 昼食ニュース

2007年4月号

2007年4月7日記

宮崎・西安・ハンガリー


  寒暖の差が激しい3月だった。中旬に寒くなってなり,初雪まで降ったが,翌週には5月の陽気になった。この間,神保町では例年通り大学の卒業式のはかま姿とスーツ姿があふれ,月末には退職・転勤の人に贈る花束を抱えた人が行き交った。

 すずらん通りでは,冨山房ビル向かいの元英会話学校の建物が取り壊されて,空き地になっている(2月号参照)。その前に,「浅草厨房」裏の「てんや」のあったビルもなくなった。

◆ 開 店

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  先月「昼食はやっていない」と書いた「鶏華」が,3月に入ってまもなく,昼食を始めた。スタバ脇の路地を入って左側,元「福一」の場所である(神保町1-4)。宮崎鶏の店だとのことで,1階はカウンター10席,2階はテーブル24席と入り口に書いてある。
 昼食は,鶏南蛮,チキンカツ,冷や汁,ミックスフライなどで \750〜\800。宮崎名物の「冷や汁」というのはお茶漬けのようにスープにご飯が入ったものらしい。食べたのは鶏南蛮(\800)で,鶏肉の味が濃く,ボリュームもたっぷり。ただし,まだ慣れない風でだいぶ待たされた。メニューに冷や汁の説明を書いておくだけでも手間が少し省けると思うのだが。

 これも先月「速報」を載せたが,その少し先の角の博多担々麺の店「紅龍」が「ビストロ亭」となって3月6日に開店した。1週間ほどして行ってみたところ,以前と同じく左にカウンター,右にテーブルがあり,店の造りはほとんど変わっていなかった。
 洋食の店で,ランチは \680〜\800,鶏のクリーム煮,豚肉トマト煮込み,など。オムレツ,ポテト・ソーセージのサラダなどとの組み合わせもある。

 続いて白山通りを北へ行った左側に,「西安刀削麺酒楼」という店が3月15日に開店した(神保町 2-26-7)。不確かだが,元はサンドイッチの店があったところのような気がする。2階まであって全部で60席とかなり広い。
 昼食の刀匠麺は,マーラー麺,担々麺,ネギチャーシュー麺,野菜五目麺の4種,\750 で,これは刀匠麺酒家(小川町3-9-4;06年10月号参照)とまったく同じである。当然,姉妹店かと思ったら,店内のメニューには神田駅そばなどいくつかの同名店の案内が出ているが,刀匠麺酒家のことは書いていない。西安刀削麺酒楼の方が前からある系列なのかもしれない。
 麺以外は,ホイコーロー,マーボ豆腐,エビ炒飯,高菜炒飯(\880)で,追加メニューにチャーシューのせご飯(\200)などもあり,定食が週替わりではないが,やはり刀匠麺酒家とほぼ同様である。

 小川町交差点東南の元は小諸そばのあった場所(小川町1-7)に,「餃子の嵐」という店ができていた。入り口上の看板に大きく「餃子の嵐」と書いてあるのでこれが店名だと思うが,「麺の嵐」「ランチの嵐」という立て看もあり,もしかしたら「嵐」という店なのかもしれない。
 メニューは,正油らーめん,タンメン(塩),みそらーめん,担々麺,餃子セット,あんかけそば/焼きそば/ご飯,炒飯,など。追加メニューの餃子には3個と5個があり,らーめんと餃子の組み合わせはコストパフォーマンスが良い。

 三省堂書店自遊時間右脇の富士見坂を上がっていって,元「鶴八」の角を左に入った串揚「常盤」の隣の2階(小川町3-20)で,「Midnight Sun」という店がランチをやっているのに気づいた。聞けば,開店は昨年11月でランチは2月から始めたという。
 メニューは,ハンガリー風ビーフスープシチュー,グルジア風チキンのシチューの2種で,いずれもサラダ,ライスまたはパン付で \1000。ハンガリー風の方を食べてみたところ,コクはあるが後味はさわやかなグーラッシュ味で,ビーフもかなりたっぷり入っていた。ランチは当分この2種でいくとのことなので,次は珍しいグルジア風を食べてみたい。

◆ 閉 店

 閉店も多い。これは先月書き忘れたのだが,ランチビュッフェをやっていた「Chamizu Kaigan」(小川町 3-6;06/8参照)が2月ぐらいから閉まっている。
 五十通り方面では,アフガン食堂の場所(小川町3-11 地下; 06/10参照)にあった京料理の「れんず」が,開店半年足らずで,2月下旬ぐらいから閉まっている。(4月になって通りかかったところ,この場所には,近くのE・blackが引っ越してくるらしい。)
 小川町交差点東南側の飲食店街(06/8参照)では,上記「餃子の嵐」が開店したが,すぐ左のラーメンの「冬馬」,その左の餃子の「弄堂」,すぐ右の2階の古くからある中華の「銘華」が相次いで閉店した。
 久しぶりに専修大学の交差点方面に行ってみたら,「源興號」のあったビルが解体中だった。あまり日本化されていない中国料理がなかなか良かったのだが。

 以上は,貼り紙などまったくなしだが,貼り紙に自ら「突然ですが」と書いてあるのが,白山通りを北へ行った右側の豚料理の「とんくろ」(参照:05/906/506/6)である。3月末で閉店した。貼り紙には虎ノ門にある同名店の案内が書いてある。

 昼食ではなく昼食後の店だが,先月書いた予定のとおり,「ドトール神田小川町店」が3月23日限りで閉店した。小さい店の多いドトールの中でも小さい方の店だが,いつも持ち帰りの客の行列ができていた。2人でずっとがんばっていた店員さん,ご苦労さまでした。

◆ その他の動き

 上記の元「鶴八」のあるビルの2階の「ふくろう」は,ずっとランチを中止していたが,3月に再開した。メニューは前と少し違っていて,豚丼(バラ,ロース,バラロース),とり丼(とり,つくね,とりつくね)が\900,豚とろ丼 \1000というラインナップ,いずれもサラダ,温泉卵,つけもの,スープつきである。
 豚ロース丼を食べてみた。塩だれで焼いた肉が3枚半,ご飯の上にほぼ二重に乗り,炒めたもやし,カイワレも乗っている。(05/7参照

 うどん店から蕎麦屋に転身した「ふくるる」(錦町)だが,元のメニューのうちの菜湯麺・カレーうどんが,「強いご“指示”により」復活した。強力に指図した客がいたらしい。

 スタバ脇の小道を入った右側の「魚○」が4月から昼食を休止した。

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