2007年2月3日記
すずらん通り2007
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神田すずらん通りでは,三幸園となりで新築工事が進んでいるが,その右手の角の古い建物がきれいさっぱりなくなった(→右の写真)。靖国通りから見ると小宮山書店の裏で,ツルオカピアノ,ハンコ屋,それに古書店明正堂・文省堂の建物である。私が気づいたのは1月24日だが,その前の週から取り壊しが始まっていたらしい。その後31日に通りかかったら駐車場が営業を始めていた。なお,文省堂は,少し前に近くに移転している。
ツルオカピアノは,昨年3月号に書いた神田の初期の楽器店街を形成した店のひとつで,店頭には由緒ありげなオルガンがあった。
しばらく目立った新築のなかったすずらん通りだが,今は上記三幸園となりが建設中だし,冨山房ビル向かいの元英会話学校の建物も取り壊しの予告が出ているなど,またいろいろな動きがありそうだ。
2007年に入っても,神保町の昼食業界の動きは活発である。
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上:錦 下:かめぞう |
まずは,「<そば処>錦」。千代田通り沿い,ドトール小川町店のちょっと北側(小川町3-7)に,1月9日にオープンした。立ち食いだが,座り食い(?)のそば屋なみの値段の店で,ゆったりしたカウンターが二十数人分ある。
メニューは,とり蕎麦,ぶた蕎麦,きつね蕎麦,胡麻のり蕎麦,もり蕎麦で,\600〜\800。このうち,前半の3つは暖かい汁に冷たいソバである。とり蕎麦を頼んだところ,かなり太い太打ちで量が非常に多く,揚げ玉も入ってボリューム満点,味もなかなかだった。ただし,少なくとも冬は,つゆはもっと熱い方がいい。しかしそれよりも,この値段の立ち食いというのが受け入れられるのかが気になる。
元ラーメンの「ぶぶか」だった場所(白山通りを水道橋方向へ半分ぐらい行った左側,休業中の喫茶「エリカ」の隣)に,「めんめん・かめぞう」という博多ラーメンの店ができた。博多ラーメンとしてはちょっと珍しいことに,みそラーメンが看板商品のようだ(ほかにしょうゆ,塩がある)。トッピングにはチャーシュー,高菜があり,さらにみそには,コーン,バターを加えることができる。麺が太め,と思ったが,これはみそラーメン用の麺らしい。替え玉無料サービス中。
こんどは靖国通りの東寄りの方面で,元平和堂靴店(今はコナカ)脇の通りから「万豚記」の角を右へ入ったところにできた「赤玉屋」(神田駿河台3-7-15),店頭のウインドウに赤玉ポートワインの大びんのディスプレイがある。昼食は,日替わり,魚,ハンバーグ,豚しょうが焼き,牛すじ煮込み豆腐,豚キムチといったメニューで\900均一。夜は,和風にちょっとエスニックの居酒屋らしい。
「Sガスト」に続くすずらん通りの新開店は,文銭堂地下の「日比谷バー<神保町店>」で,1月24日に開店した。店頭には「 コーヒータイム 12:00〜19:00/バータイム 12:00(!)〜23:30」と書いてある。落ち着いた内装で,カウンターもあって一人客にもよい。
昼は,燻りサーモンとクレソン,ローストビーフ,日替わりと3種類のサンドイッチがあり,かなりたっぷりのサラダとポテトチップス,飲み物つきで \950。量も中高年にはちょうどよい。コーヒーは水出しで,単品だと
\500。メニューが,本の街神保町を意識して,ちょっとしゃれた「出版物」の体裁になっていた。
昨年夏に開店したそうだが,三井住友海上南の角のビルの2階にある「はなみ」(駿河台3-5-4)に初めて入った。「はなみ」という店名より「勝手丼」を大書してある。ご飯(酢飯/白米)・みそ汁・ガリの基本セット(お代わり可)が\300,具は十数種あって1品\100で好きなものを好きなだけ選ぶようになっている。私はカツオ,アマエビ,しめさば,穴子,カニを載せ,しめて\800だった。
だいぶ前からある店だが,白山通りを水道橋方向へかなり行って「和民」の手前を左に入って「<麺者>服部」の先の左側地下(西神田2-2-13)の「薩摩しゃも」に初めて入った。中はかなり広く,60席以上ありそうだ。食べたのは「日替わり」で,しゃも・豆腐の煮おろしにミニそばがついて\750。ほかに鶏唐揚の定食などがある。
うかつなことに12月には気づかなかったのだが,讃岐うどんの「ひばりや食堂」(小川町3-1,靖国通り沿い)が11月末で閉店していた。2005年7月開店だったから,1年5か月の命だった。けっこう繁盛していたように見えたのだが。
昼食とは関係なかったが,人生劇場脇の路地の古い焼鳥屋「福一」が閉店した。改装後,鶏料理の店になるらしい。