「ここへ来るのに、随分と手間取ったようだね?」

『あぁ…おかげであんたとのデートに
 遅れちまいそうになったぜ!!』

「…………」


『教えてもらおうか!!
 組織…いや、あんたの目的は何だ!?』

「目的……? そんなものはない……
 ただ世の中が必要とするものを、
 供給しているにすぎん………」







『世の中が、必要としているだと……!?』

「そうだ……人は、常に何らかの欲望を
 持っている……
 私が、それを満たしてやっているから!
 こうして、平和でいられるんじゃないのかね?」


『それは、貴様の思い込みだ!!』

「しかし……人はすでに 火 を
 使ってしまったのだよ………」

『…………!?』







「さぁ、もういいかね、ハート君……?
 私は君が来るのを、
 ずーっと、待っていたのだよ……!」







『なぜ……? 俺の名を……!?
 いやっ! そんなことはどうでもいい!!
 俺は、クリスやリース大尉のためにも、
 お前のような悪党が、ただ、許せないだけで、
 話相手をしてやるために、来たわけじゃない!!』


「……宿命(さだめ)か?」

『宿命(さだめ)……? さっきから聞いてりゃあ、
 待っていただの、宿命(さだめ)だのと、
 訳の分かんねぇーことを、
 ペラペラとしゃべりやがって!!』







「フッフッフッ…フッフッ……フッ………
 君も見たであろう……? カプセルの中の
 君自身……そして、私自身を……」

『…君自身……私自身だぁ……!?』







『!?』







「これで、お分かりかね……?」







『…ク、クローン……!?』







「そう…君も私も、組織を永久に繁栄
 させるために作り出された人形にすぎない。
 私の後は、君が……君の後は、
 カプセルの中の人形が、組織を継ぐのだ!!
 それが、我々の宿命(さだめ)ということだ……!!!!」







『バカな……!!
 仮に俺が、貴様のクローンだとしても……
 俺は、俺の意思でここに来た!! それに、そんな
 訳の分からないものに、縛られてたまるか!!!!」







「フッフッフッ…フッフッ…フッ……
 そうできるといいものだな!?」

『うるせぇ!!!!
 宿命(さだめ)とやらも、貴様で終わりにしてやるぜ!!』


「君が、そこまで言うのであれば……
 私も、君のことを諦めるしかあるまい!
 しかし…その代償は、
 君の命で払っていただこう!!」







『上等だ!!!!』





[ STAGE 11-3 ]







「なかなかのものだな……!
 それでは、そろそろ、
 私の本当の力を、お見せするとしようか!!
 上へ上がっていただこうかな?」







『フンッ! どこまでも、お供してやるぜ!!
 たとえそれが、地獄の果てでもな……!!』





[ STAGE 11-4 ]







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