全部マンドラゴラ・伝説上のマンドラゴラ

全部マンドラゴラ

魔女の薬草「マンドラゴラ」。その真の姿を紹介します。

伝説上のマンドラゴラ

マンドラゴラは植物としての真の姿よりも、伝説上の魔女の薬草としてのイメージの方が有名である。
ここではマンドラゴラの伝説を示したイラストや、伝説について詳しく紹介してあるサイトを紹介する。

MandrakeとWomandrakeマンドラゴラにはオスとメスがあるとされた。 春咲きのM. officinarumがオスで、秋咲きのM. autumnalisがメスである。
犬に引き抜かせるマンドラゴラを抜くときに発せられる悲鳴を聞くと死んでしまうと言われていたため、マンドラゴラと犬をロープで繋ぎ引き抜かせていた。
犬が付いたまま売りに出される引き抜いたマンドラゴラは犬と繋がったまま薬局に売られた。新鮮であることを示すためである。

スケッチいかがわしい伝説とは別に、詳細なスケッチも残っている。



M. officinarumの根擬人化した伝説はマンドラゴラの根が二股に分かれるためだと言われるが、実際はきれいに二股になることは少ない。

☆伝説に関する考察
マンドラゴラには妊娠をもたらす魔力があると言われていたが、これはアルカロイドを含む根を服用することにより酒に酔ったような朦朧とした状態になり、淫らになってしまうことから生じたものと考えられる。

マンドラゴラを抜こうとすると恐ろしい悲鳴を上げるとか、引き抜く時には様々な儀式・技術が必要だとかいう伝説は、ヨーロッパではさほど珍しくもないこの植物から一般人を遠ざけ、薬草としての価値を維持するための虚偽の情報だったと思われる。

☆リンク
LinkIcon毒『マンドラゴラ』:「ようこそ!蓮見さんちです」より
LinkIcon毒草ノート
LinkIcon新紀元社 刊「悠久なる魔術」より:本文中に「朝鮮ニンジンはその亜種である。」とあるが、明らかに間違いである。
LinkIconWikipedia:マンドレイク