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 C−3POのおでこのくぼみ
 C−3POの右足だけが、色が異なるという事実は、スター・ウォーズ・ファンにとっては、周知の事実である。もし知らない人が、いればC-3PO研究 いかにして3POは黄金のボディを着るかを参考にしてほしい。
 では、C−3POのおでこのくぼみについては、ご存知であろうか。
 NHのタトウィーンのシーン。R2−D2のホログラムの映像に出てきたオビワン・ケノビに会うために、ルークと3POとR2の三人は、ランド・スピーダーで荒野を進む。しかし、そこでタスケン・レイダー(サンド・ピープル)の襲撃を受ける。ルークは気を失い、3POは崖から落ちたのか(タスケンにやられたのか)左腕が切断する(詳しくは「腕切り」に関する一考察を参照)。このシーンで、ついつい切断された腕の方に注意が向いてしまうが、3POの額を見て欲しい。その前のシーンでは、何ともなかった3POの額の左側がへこんでいるのだ。崖から落ちた(あるいはタスケンにやられた)ことで、へこんだと考えられる。とんだ災難である。
 そして、映画の最後の方までずっと、額はへこんだままである。デス・スターを破壊し無事帰還したR2との再開を3POが喜ぶシーンでも、額はへこんでいる。しかし、次のフィナーレの勲章授与のシーンでは、何と額のへこみはなくなっている。これはブルーパー(映像上のヘマ)ではない。ルークたちは正装で勲章授与式にのぞんだ。そして、3POとR2は、ピカピカに磨かれていた。ドロイドである彼らは、勲章が授与されるはずはないが、彼らの活躍なしでは、今回の作戦は成功しなかっただろう。彼らは御褒美として、丁重なメンテナンスを受けた。単に表面が磨かれただけでなく、老朽化した部品も取りかえられたのだろう。3POの顔面も、新品に替えてもらったと想像される。
 タトウィーンのルークの家で、3POがオイル・バスに入るシーンがある。そこで3POは、「ああ幸せ。オイルバスは最高です。」と言う。オイル・バスやボディのメンテナンスは、ドロイドにとって非常に気持ちよく、大いなる御褒美なのである。
 ほとんど気付かないほどの、細かい描写だが、こうしたディテールに凝っているのが、スター・ウォーズの大きな魅力である。 

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最初のシーン
 (ブロッケード・ランナー内)
 ボディはピカピカしている。
サンドピープルの襲撃後
 左の額が無残にへこんでいる。
 フィナーレの勲章授与式
 全身がピカピカであるだけでなく、額のへこみがなくなっている。