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TOP アピール! 2001年05月

三宅島残留猫さんへ食料を

動物虐待防止会


 二〇〇〇年八月の噴火、九月早々の全島避難、その時同行された動物さんたちに関するリポートは 『動物ジャーナル31』に田口純巳氏が書かれた。
 避難させてもらえなかった動物も多く、中でも猫は相当数が置去りにされ、島に到着した人から食べ物をもらう姿が時々報道された。当初二百匹、その後百六十匹、四月二日付日経新聞によると約五十匹、と激減している。
 原因は当然食料不足、そして火山性ガスの呼吸器系への影響もあろうし、水の汚染も伝えられている。

 この過酷な状況を生きる猫たちを気遣って、現地対策本部の設置された神津島で一人のボランティアがビラを貼って、食料カンパを呼びかけられた。その情報をキャッチされた田口氏が、当会へも協力を要請された。

 神津島のボランティア=山口氏のお話によると、対策本部には都衛生局から毎週十二キログラムのドライフードが届き、三宅島へ渡る都職員が運んで行く。復旧作業に携わる人の有志がカンパのフードを持参して下さる。
都からの分量でとても足りるとは思えず、食料カンパも十分ではない。少しでも猫を助けられたらと思ったので呼びかけをしたのです──とのことであった。

 協力の方法を伺ったところ、金銭を扱いたくない、食料を、それも諸般の事情からドライフードを頂きたいとのこと。山口氏宅へまとめて送れば、対策本部へその様子を見ながら運んで下さるという。ドライフードを食べられない子は?という思いは必死に封じ込めた。とりあえず四月上旬中旬の二回、ある程度をお送りした。
 今後の展開は予想できないが、食料支援をしばらく続けたいと考え、お志があればご喜捨をと願い上げる次第。

『動物ジャーナル33』より