「音楽ライブラリ」の考察:
アナログディスクに引き続きCDの断捨離を行い、手元に残る「物」としての音源は華奢なM2.NVMe SSDとSATA SSDになった(バックアップは通常のHDDにしている)。一抹の寂しさのようなものもあるのだが、当方のような集合住宅住まいにとっては住環境のスペースファクターという観点からは結果的にはかなり好ましいことなのかも、と広くなった部屋を見渡して実感している。また、後々子供達が行わねばならない遺品整理のことを考えれば将来の手間を軽減させる措置もできるうちにやっておくことが望ましいはずである。
オーディオにおける音源の扱いにはいろいろな流儀があっても良いのだろうけれど、改めて考えなければならないのは「自分の音楽ライブラリ」というものの存在と価値である。物としては無くても、デジタルデータとして存在することで実際上の役目は果たしているし、更にストリーミングという膨大な音源もある。ここで考えてみたのはこのストリーミングの音源を自分の音楽ライブラリとして活躍させつつどう管理していくか、というポイントである。
無限に近い程あるものとしても、お気に入りの楽曲を「瞬時に」あるいは「滞りなく」引っ張り出せてこなければ、それは自分のライブラリとは云えない。これを実現するためには、該当の楽曲をお気に入りのアルバム、あるいはプレイリストとして登録、しっかり管理していくことが重要と考えている。ただし、ストリーミング環境において、このお気に入りやプレイリストをほぼ恒久的なものとするにはどうすれば良いのか、まだ最終解には至っていない(かってプレイリストに関して整理、記載した日記は
こちら
に)のだけれど、今やこのプレイリストの集合体が自分の音楽ライブラリと同義となり、実質的に聴く音楽の大半になっているのだ。
サブスクリプションを変更すれば、当然ながらこのお気に入りやストリーミング用プレイリストは消滅し、価値を失う。また、プレイリスト自体をどこに置いて、管理・保存するのか、これも重要なテーマとなる。密林音楽等についてケーススタディーすれば、この密林プレイリスト自体は密林サーバーに置かれたものとなるので、必然的にサブスクリプション契約と紐付いている。
ネットワークストリーマー(例としてBluesound Node)や音楽再生ソフト(例としてROON)では自らの機器環境にこのプレイリストを置き保存管理することが可能であるのだが、それでもストリーミング音源はサブスクリプションとの紐付きが前提となるので、契約を継続しなければ聴くことはできなくなる。
仮の議論であるが、国内Qobuzのサービスに合わせて、密林音楽のサブスクを解除することとなれば、いままでせっせと作成、整理してきたプレイリスト群(=自分の音楽ライブラリ)は一瞬にして無効、無価値となる。
Bluesound Nodeにおいては、密林音楽、Qobuz、自分のCDリッピング音源等をミックスして複合的なプレイリストが作成でき、これがまた非常に便利な機能なのだが、密林音楽だけを解約したとしたら、このプレイリスト自体は継続して利用可能なものなのか、それとも何らかの理由、チェックによって登録されているその他のトラックも再生不可となってしまうのか、判っていない。もちろん恐ろしくて試してみる勇気もない。
このため、現在では、せっかくの便利な機能ではあるのだが、密林+自分の音源、あるいはQobuz+自分の音源というように分けた上でプレイリストの作成管理をするようにしている。若干の不満もあるのだが、これはやむを得ないことかもしれない、、、
もちろん、未来永劫(あるいは余命の限り?)サブスクの料金を払い続ければ問題はないのだが、実際のところ更に同種の別の課題もある。現状の当方のメイン環境のネットワークストリーマはBluesound Nodeなのだが、ここで採用されているBluOSを離れて、他社製の機器に変更してしまえば、やはりその時点で今までメンテしてきたBluesound Node上にある「プレイリスト=自分の音楽ライブラリ」は価値を失う。
サブスクを変えること、機器を変えること、はいずれも将来あり得る選択肢であり、そのどちらであっても「自分の音楽ライブラリ」の存在は脅かされる訳だ。もちろん、リッピング音源については、消失しないし、m3u形式で作成したプレイリストは価値を失うことはない(それが新しい機器でサポートされていれば、であって実際はサポートされていないケースが多い)。
ストリーミング音源に関して、何が「最適解の管理方法」なのか今のところ見出せずにいる。もちろん、BluOS陣営とて、ちゃんと機能を継承した機器が登場するであろうことから、適切に機器更新すれば良いのだろうと思う。その観点ではBlusOS陣営のBluesound Nodeなどには「プレイリストのバックアップ、リストア」機能があることは大変心強くもある。
一方で、このプレイリストの編集や維持管理に関わる諸機能については、BluOSとて万全ではない。痒いところには手が届かず、不足と思われる機能が沢山ある(し、ほぼ改善されてはいない)。ネットワークストリーマの類の機器としては、万全のインターフェースを実装することはコストの問題もあって、ある程度のレベルで見切りされているものと考える。この観点からはパソコンベースの音楽再生ソフトの方が比較の上では優れていると云えるのだが、やはりすべてが納得の領域には達していない。
このようにあれこれ考えてみると、サブスクによる音源の利用度合いが進めば進むほど、その契約からは離れられないという、当たり前のことが起こる。国内のQobuzサービスの楽曲品揃え如何ではここらで一本化した方がいいのかな? とも考えてみたりするのだが、この悩ましい課題の前には立ちすくむばかりでスパっとした決断(あるいは断捨離?)が現状どうにもできそうにない、、、
4way構成の設定値(2023年10月14日暫定)
項目 |
帯域 |
備考 |
Low |
Mid-Low |
Mid-High |
High |
使用スピーカー ユニット |
- |
Sony SUP-L11 |
(Experimental) BeW-16 |
Bliesma M74B-6 |
Scan Speak D2908 |
- |
能率 能率(90dB基準相対差) |
dB |
97.0 (+7.0) |
87.5 (-2.5) |
97.0 (+7.0) |
92.0 (+2.0) |
|
DF-65の 出力設定 |
dB |
+0.0 |
+0.7 |
+2.1 |
+4.1 |
|
マスターボリューム アッテネーション |
dB |
-9.0 |
-2.0 |
-3.0 |
-0.0 |
|
パワーアンプでの GAIN調整 |
dB |
0 |
0 |
-12.0 |
-12.0 |
|
スピーカーの 想定出力レベル |
dB |
88.0 |
86.2 |
84.1 |
84.1 |
|
クロスオーバー 周波数 |
Hz |
~ 140 |
140 ~ 630 |
630 ~ 4000 |
4000 ~ |
High Pass ~ Low Pass |
スロープ特性 設定 |
dB/oct |
flat-12 |
12-12 |
12-24 |
24-flat |
|
DF-65 DELAY 設定 |
cm |
-8.0 |
+19.5 |
+22.0 |
+22.0 |
相対位置と 測定ベース |
極性 |
- |
Norm |
Rev |
Norm |
Norm |
|
DF-65 DELAY COMP (Delay自動補正) |
- |
ON |
自動補正する |
DF-65デジタル出力 (Full Level保護) |
- |
OFF |
保護しない |
|