設定メモリが足りない:
我が家のオーディオシステムの中核を為すデジタルチャネルデバイダーは設定内容が僅かに5通りしか保存できない。保存したものはプリセットの番号としてCH1~CH5となり、この5つから適宜それぞれの設定を呼び出すことになる。当方のスピーカーユニットの構成では低域と高域のユニットは固定であるが、中低域と中高域のユニットはそれぞれ二つづつあるので、聴く音楽に合わせて(あまり厳密ではないが)以下の様に雰囲気で使い分けている。ユニットの個性あるいは得意、不得意というものは若干ながらでもあるので、まぁ気分の範囲ということではあるが。
現状のプリセットメモリの設定内容:
さて、今般新たに中高域用のユニットとして
Bliesma M74B
を迎えるに際して、ちょっと困った問題が、、、現状の設定は5パターンすべて必須なものなのだが、新たに加えるプリセットメモリの枠が無いのだ。当然ながらユニットの能率など異なるので、他のユニットの設定をそのまま使うことはできない。プロ用のデジチャンであれば保存可能なメモリ数はもっとずっと多いのであるが、何故かAccuphase DF-65(それ以前のDF-55も)は設定保存用メモリは5パターン分しか無い困ったさん。このため、Bliesma M74B用に最低でもどれかひとつのメモリ枠を潰さざるを得ないので、結局その設定をメモなどして残しておかねばならない、、、やれやれ。
Accuphase DF65:(音には満足しているのだが、、、)
デジチャンに関しては、現状必要不可欠な機器と思いながらも、その使い勝手や機能の不足についての葛藤をずっと引き摺っている。それらについては既に何回か
書いて
きたが、そもそも選択肢が少ないので我慢するしかない。神機能のデジチャンが欲しいとはずっと思って入るのだが、やはり絶対的なユーザー数が少ないことがビジネス的にも難しくしているのだろうか。また、プロ用の世界では単体としてのデジチャンの需要はますます薄れる可能性があり、アンプやスピーカーシステム自体にDSPが搭載されたものが今後の主流となっていくだろうと推測している。
融通無碍のチャンデバ機能、DSP設定をリスニングポイントで座ったままリモートコントロールでき、豊富なデジタル入力が選択可能で、尚且つ絶対的に音の良いDACを搭載しているデジタルチャネルデバイダー、、、そんな機器に生きている内に巡り会えるだろうか。
4way MW16TX構成の設定値(2022年1月3日更新)
項目 |
帯域 |
備考 |
Low |
Mid-Low |
Mid-High |
High |
使用スピーカー ユニット |
- |
Sony SUP-L11 |
SB Acoustics MW16TX |
Sony SUP-T11 |
Scan Speak D2908 |
- |
能率 能率(90dB基準相対差) |
dB |
97.0 (+7.0) |
87.5 (-2.5) |
110.0 (+20.0) |
93.0 (+3.0) |
|
DF-65の 出力設定 |
dB |
+1.0 |
+1.0 |
-9.0 |
+4.0 |
|
マスターボリューム アッテネーション |
dB |
-9.0 |
-2.0 |
-3.0 |
-0.0 |
|
パワーアンプでの GAIN調整 |
dB |
0 |
0 |
-12.0 |
-12.0 |
|
スピーカーの 想定出力レベル |
dB |
89.0 |
86.5 |
86.0 |
85.0 |
|
クロスオーバー 周波数 |
Hz |
~ 140 |
140 ~ 710 |
710 ~ 4000 |
4000 ~ |
High Pass ~ Low Pass |
スロープ特性 設定 |
dB/oct |
flat-48 |
48-48 |
48-24 |
24-flat |
|
DF-55 DELAY 設定 |
cm |
-8.0 |
+19.5 |
-37.0 |
+25.0 |
相対位置と 測定ベース |
極性 |
- |
Norm |
Norm |
Norm |
Norm |
|
DF-55 DELAY COMP (Delay自動補正) |
- |
ON |
自動補正する |
DF-55デジタル出力 (Full Level保護) |
- |
OFF |
保護しない |
|