オーディオ日記 第52章 目指す頂は見えてきたか(その2)2021年6月23日


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密林を楽しむ再生テク:

先にTuneBrowserでVST3プラグインが使用できるようになったことについて 記載 したが、密林音楽をストリーミング再生するに際してもこれらのDSPプラグインモジュールを同様に使用することができるので、そのやり方をさくっと紹介しておきたい。

前提が二つあるのだが、一つ目はPC上のデスクトップ操作にてAmazon Music HDの再生を行う必要がある(タブレットでの操作では不可)。二つ目はJRiver Media Center(JRMC)が利用可能なこと。この二つのソフトウエアをWindows PC上で同時に動かし連携させることがポイントとなる。

仕掛けとしては、JRMCの「 WDM仮想デバイス機能 」を使うこと。Amazon Music AppではJRMCのこの仮想デバイスを「出力デバイス」として設定する(排他制御オンも忘れずに)。JRMC側では通常と同じように物理的な出力先をASIOデバイスとして設定しておけば良い。

左側がAmzon Music App、右側がJRMCで稼働中のVST2プラグイン(TDR NOVA):
Amazon JRMC VST

当方が使用しているのはJRMC24なのでVST2プラグインしか使用できない(VST3プラグインサポートはJRMC27から)のだが、プラグイン自体はVST2でもVST3でも機能内容や設定方法などは同じである。

後は予めダウンロードしておいた使いたいプラグインをJRMCの「DSPスタジオ」設定から「プラグインの管理」で追加してあげるだけの作業。JRMC24とVST2プラグインの構成ではDLL形式となっているものを選択するスタイルとなる。注意点としては32ビット版のDLLを使用すること。またダウンロードしたプラグインライブラリはJRMCのプログラムフォルダー(C:\Program Files(x86)\JRiver)に置いておくことが吉。

この対応によってAmazon Musicからストリーミングされた音楽はJRiver上のVST2(または3)のプラグインでDSP処理された上で、ASIOデバイスにも出力することができる。なお、サンプルレートは仮想デバイスのプロパティで設定したものが使用される模様。

当方はPCでの作業中にPGM的に音楽を聴くことも多いのだが、音量は案外小さ目。このため、そのままではどうにも音楽として充実感にかけるのでやはり多少のイコライズというか、お化粧をしてあげたくなるのだ。Amazon Music App単体では出力デバイスに対して排他制御はできるようになったが、ASIO対応や自在なサンプルレート設定ができずそのままではどうしてももどかしさが残る。当然ながらDSPによる音の細工も単体ではできないのだが、それらをブレークスルーできる訳だ。

わざわざVST2(あるいは3)などのDSPプラグインを使用しなくても、JRiver自体にもイコライザ機能があるが、JRMC24ではGUI化されていないこともあって、案外と使い難い。世には多くの無料のVST2(あるいは3)のプラグインがあり、多彩なDSPを享受できるので好みに合うような機能や音を持っているものを探すのもHigh Fidelityを目指すのとは異なるのだが、そこそこ楽しいと思う。

なお、FREEのプラグインはちょっとググれば相当沢山あるし、イコライザ関連のみならずチューブアンプシミュレータなどもあって本当に多彩。気に入ったものを使いこなせれば幸せが待っている。


                 4way MW16TX構成の設定暫定値(2021年6月23日更新)
項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
SB Acoustics
MW16TX
Sony
SUP-T11
Scan Speak
D2908
-
能率
能率(90dB基準相対差)
dB 97.0 (+7.0) 87.5 (-2.5) 110.0 (+20.0) 93.0 (+3.0)
定格値
DF-65の
出力設定
dB +0.7 +0.7 -10.5 +4.7
マスターボリューム
アッテネーション
dB -9.0 -3.0 -3.0 -5.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB 0 0 -12.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 88.7 85.2 83.5 80.7
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

200
200

800
800

3550
4000

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-96 48-48 48-24 24-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm -10.0 +28.0 -37.0 +27.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Norm  
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

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