ラズパイをサーバーPCに(5):ffmpeg on SMPD
symphonic-MPDにてffmpegをソースからコンパイルしてインストールする方法をPassさんからご教授いただいた。これによって、Symphnonic-MPDにおいてもminim serverからffmpeg経由SoXを呼び出してサンプルレート変換やDSDtoPCMなどのフォーマット変換を行わせることが可能となる。minim serverとしてはこのffmpegとSoXを組み合わせた環境があってこそ盤石のメディアサーバー機能となると云えよう。
コンパイルとなるとちょっと時間や手間も掛かってしまうかもなので、もう少しシンプルな方法がないか改めて探してみると、「
Static Builds
」というものを使えば良さそうな記載があった。幸いにもarm64ベースでラズパイ4で稼働可能なビルドが提供されている。嬉々として早速ながら実施してみた。手順もシンプルだし、Symphonic-MPD上で全く問題無く稼働できたので、備忘録的に記載しておく。
(備忘録)ffmpegインストール手順:(実際はライブラリのダウンロードと展開だけ)
インストールとしては予めSymphonic-MPDにてmimim serverの
導入、環境設定
を行った上で、下記のコマンドにてインストールする。
#cd /home/pi
#wget https://johnvansickle.com/ffmpeg/builds/ffmpeg-git-arm64-static.tar.xz
#tar xvf ffmpeg-git-arm64-static.tar.xz
インスト-ル完了後、minim watchにてffmpegを呼び出す設定を行う。具体的にはminim watchを起動させminimserverのproperty画面を開き
1.まずPackageタブから「minim streamer」をインストールしてRelauchの指示を出す。
2.次にSystemタブを開き、「stream.converter」の項目に下記のffmpegへのパスを記載する。(日付の部分はインストールタイミングにて異なる可能性があるので展開したライブラリを確認のこと)
/home/pi/ffmpeg-git-20200324-arm64-static/ffmpeg
(注記)「stream.options」や「transcode」については
こちら
を参照。
(2020年5月6日追記)
Symphonic-MPDではファイル変換用に機能限定したffmpegが組み込まれているので、そちらとのバッティングを避けるために必ず「/home/pi」上にライブラリを展開すること。(追記終わり)
4way構成の設定備忘録(2020年4月4日更新)設定値
項目 |
帯域 |
備考 |
Low |
Mid |
Mid-High |
High |
使用スピーカー ユニット |
- |
Sony SUP-L11 |
Sony SUP-T11 |
Accuton C51-286 |
Scan Speak D2908 |
- |
スピーカーの 能率(相対差) |
dB |
97 (+4) |
110 (+17) |
93 (+0) |
93 (+0) |
|
DF-65の 出力設定 |
dB |
+1.2 |
-10.0* |
+1.7 |
+4.5 |
|
マスターボリューム アッテネーション |
dB |
-3.0 |
-3.0 |
-6.0 |
-3.0 |
|
パワーアンプでの GAIN調整 |
dB |
-6.0 |
-12.0 |
-6.0 |
-12.0 |
|
スピーカーの 想定出力レベル |
dB |
89.2 |
85.0 |
82.7 |
82.5 |
|
クロスオーバー 周波数 |
Hz |
pass ~ 710 |
710 ~ 1600 |
1600 ~ 2500 |
4000 ~ pass |
Low Pass ~ High Pass |
スロープ特性 設定 |
dB/oct |
flat-48 |
48-48 |
24-24 |
24-flat |
Low Pass High Pass |
DF-55 DELAY 設定 |
cm |
-7.0 |
-36.0 |
+28.5 |
+32.0 |
相対位置と 測定ベース |
極性 |
- |
Norm |
Norm |
Norm |
Norm |
|
DF-55 DELAY COMP (Delay自動補正) |
- |
ON |
自動補正する |
DF-55デジタル出力 (Full Level保護) |
- |
OFF |
保護しない |
|