オーディオ日記 第49章 終わりの始まり(その4)2020年4月15日


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ラズパイをサーバーPCに(2):USB3.0 SSD Test

ラズパイをサーバー化することについて、minim serverとffmpeg廻りの 実験 がうまく行ったので、これを本格的に評価しておこうと考えた。基本的にはラズパイ4をRaspbian Buster Lite環境で使うのだが、折角のラズパイ4なので、ここは是非ともUSB3.0で音源にアクセスできるようにしておきたい。その上で、既存のWindows Serverとのガチンコ勝負だ。

だが、当方の2.5インチUSB HDDケースはパスパワー駆動のもので、中身はSSDであってもラズパイ4からの電源供給不足らしく安定して稼働しない。生憎と電源供給できるUSBハブも持っていない。

(2020年4月18日追記)
本件は電源供給不足ではなく、UASPプロトコルサポートのドライバーの問題と判明。これは使用するUSBアダプタに依存するので、このような場合は、当該USBアダプタをブラックリストに登録することで回避可能。詳細については こちら を参考とさせていただき対応した結果、バスパワーでもUSB SSD3.0のアクセスに関する問題が解決した。(追記終わり)

USB SSDの2.5インチケース:バスパワーではラズパイ4との接続が不安定


もちろんUSB2.0のままでも問題は無かろうと思うのだが、本格的な採用を考えた場合には音源がかなり多いのでやはりここはUSB3.0での速度を確保しておきたいし、音の評価も現実想定の環境下で行いたい。どうしよっかな~とあれこれ考えてみて、おっそういえば2.5インチHDDを3.5インチHDDと同じように収容できるマウンターがあるじゃないか。これにセットすれば、3.5インチ用のHDDケースが使えるし、当然HDD用だから12VのDC電源付きである。早速SSDを乗せ換えてマウントチェック。おっけ~。接続も安定しておりこれならば評価も問題さなそう。

電源供給のため3.5インチケースに:マウンターを介在させている


さて、評価のための構成であるが、メディアレンダラーはSymphonic-MPD V1.0.0b11を UPnP化 したもの。メディアサーバーはこのラズパイ4と常用としているWindows Serverの二つ。いずれもffmpeg/SoXでFLACtoWAV、DSFtoWAVの変換を行わせているものなので、プラットフォーム以外の環境条件は同一。両方のメディアサーバーを同時に稼働させておけば、メディアコントローラー(mConnectHDを使用)に両方のminim serverが同時に表示される。そこから、各サーバーの試聴用音源を選択しプレイリストに投入。プレイリスト上にラズパイ4からの音源、Windows Serverから音源を並べて表示させる。メディアレンダラは固定なので、切替などの一切の作業は要らない。そのまま曲を選択して再生させるだけ。(ただし比較用の同じ曲なので、どっちのサーバーからの曲を今再生しているのか、しっかりと認識しておく必要がある)

この方式によるサーバー比較の試聴はとても楽。再生指示だけで、オーディオシステム側の切り替え作業をしなくて良いので、時間が掛からず印象が薄れたりしない。

実際のところ、両方のサーバーを切り替えて聴いても大きく印象が変わることはない。ラズパイ4版も極めて爽やか、S/Nなどの課題も感じない。テストに使用しているラズパイ4は普通のACアダプターから電源を供給しているもの。そのため案外と差があるかな~と思っていたがそんなことは無い。Windows Server版に僅かに安定感があるようにも感じるがかなり微妙なので多分にプラシーボかもしれない。2.5インチのUSB HDDケースが使用可能であれば極めてコンパクトなサーバーPCとなるし、これで充分に実用的であると思う。

まだWindows Server版のサーバーPCが健在(存外古いもの)なので、即全面入れ替えとはならないかもしれないが、Windows Server 2019へ乗せ換えてのテストや老朽化しつつあるパーツのリニューアルなどこれで不要と考えて良いだろう。メデタシメデタシ、、、

(注記)
どちらのサーバーPCもLAN速度は100Mbps Half Duplexと低速なものにしている。この設定でもハイレゾ系を含めて再生には全く支障がなく、むしろ落ち着きやしっとり感が増すように感じているので、このところずっとこの速度と設定で使用している。


                 4way構成の設定備忘録(2020年4月4日更新)設定値
項目 帯域 備考
Low Mid Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
Sony
SUP-T11
Accuton
C51-286
Scan Speak
D2908
-
スピーカーの
能率(相対差)
dB 97 (+4) 110 (+17) 93 (+0) 93 (+0)
定格値
DF-65の
出力設定
dB +1.2 -10.0* +1.7 +4.5
*DF-65 Att ON
マスターボリューム
アッテネーション
dB -3.0 -3.0 -6.0 -3.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB -6.0 -12.0 -6.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 89.2 85.0 82.7 82.5
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

710
710

1600
1600

2500
4000

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-48 48-48 24-24 24-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm -7.0 -36.0 +28.5 +32.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Norm  
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

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